新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

時代の夜明けのものがたり ③

2022/01/11(Tue)

さて観光列車「時代の夜明け」ですが、引き続き車両の紹介です。

…考えてみれば観光列車ってのは、大抵が短編成ですよね。
国鉄末期JR初期ジョイフルトレインは概ね6両とか7両だった
ように思うんですが、団体需要減ってるんでしょうか。

鉄道と言う物が既に、国鉄時代などの大量輸送から降りてしまった
象徴のようにも思えてきましたクラ駅長です。

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同列車2両編成であり、連結部分には坂本龍馬大きなイラスト
デザインされていました。…てかコレは確か桂浜にある大きな銅像の
写真ではナイのかな?

曇天の日にデジタルカメラを使うと総じて青っぽく写ってしまう事が
ココ最近の悩みなんですが、コレは元からこんな色です。

方向幕には長ったらしい正式名称で列車名が入っていました。
行先を表示する事もナイだろうから、動かすとしても「回送」ぐらい?

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そんな感じで次は白い車体2号車です。車両番号はキロ185-1868
1号車1867だからソノ続きなんでしょう。西暦1867年大政奉還
なら同1868年明治維新の年だわな。

車両の名前としては「SORAFUNE…ソラフネ」と言う事で、空想科学
のお話に登場する宇宙船のイメージなんだそうです。

てっきり「黒船」対になる物かと思ったんですが、坂本龍馬が如何に
進歩的な思想の人物だとしても、いきなり宇宙船にまで飛躍しないか。

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右の車内高知駅の停車中に撮りました。高知駅島式ホーム2本
の駅であり、外側1番線に入ったから「向かいのホームから」と言う
撮り方も出来ないのですよ。

…こちらはカウンター席がメインの内装になっており、1人客は概ね
2号車の方が過ごしやすいと思われます。

それでも席の間には感染症対策アクリル板の仕切りがありますね。
この「やってますアピール」無駄装備はいつまで続くんでしょう?

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往路下り便「立志の抄」では進行方向の左海側になります。
恐らくこっちの方が人気が高い筈であり、当日の空き状況を見ても
海側全部埋まってました。

そのためか山側は座席に角度を付け、90度で向き合う形の2名席
になっていました。…窓枠部分にある液晶画面は通常、前方視点の
映像が流れており、時々同社のPR動画が挿入されます。

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トイレや洗面所バーカウンター2号車にマトメられています。

キハ185系先頭車トイレつき0番台トイレなし1000番台
あるワケですが、前者の後位側の乗降扉埋めてスペースを稼いだ
所にバーカウンターを設置してあるのでしょう。

トイレバリアフリーの広い(縦長)タイプです。
2号車の内装は白基調だから、バーカウンターシンプルでした。

と言う事で車両の紹介一段落かな。時間的には余裕がありますが
お料理も残さないように、景色を楽しみつつ旅は続きます。

→次回に続く



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No.1017 乗り鉄日誌>JR四国

時代の夜明けのものがたり ②

2022/01/10(Mon)

…と言う事で観光列車「時代夜明け」高知駅を出発し、土讃線
窪川に向かって走っております。

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バーカウンターが空いて来たので飲み物を買いに行きましょう。

豪華な料理には先ず食前酒からなんでしょうが、シャンパンない
ので地元産の梅酒のソーダ割を注文。…今回も連れが居ないので
隣で喜んでいる坂本龍馬に乾杯です。

時刻表に出ている途中停車駅は終盤に近い土佐久礼だけですが、
観光列車なので矢鱈と停まります定期列車やり過ごすのでしょう。
は最初に停まった朝倉です。ログハウス調の駅舎の駅でした。

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続いて路面電車(とさでん交通)西側の終点に近い伊野に停車。

発車時に近隣の老人介護施設の皆さん手を振ってお見送りです。
こう言う所のお年寄りは基本的にヒマだろうから、いい刺激でしょう。

…しかし中には何が何だかよく分からずやらされてるだけの人も居る
かも知れません。てか全員高層階に上げる必要はあるのか?
人によっては危険じゃね?

ココで約20分の停車時間があり、車外へ出る事が出来ましたので、
各車両の内外の様子をマトメて紹介しておきましょう。…例によって
他の駅で撮った画像も含まれます。

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まず窪川方1号車です。阪急電車みたいな濃いあずき色の車体で
「KUROFUNE…黒船」と言う名前が付けられていました。
若き日の龍馬江戸で見た黒船をイメージしてあるのだそうな。

車両番号はキロ185-1867
グリーン車扱いだから「キロ」なのはイイとして「1867」は何だ?
「四国まんなか」1000番台を名乗ってるけど一気に飛んでます

…もしかして西暦1867年の事?大政奉還の年ですね。鉄道車両にも
希望ナンバーみたいな語呂合わせが使われる時代になったとは。

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車内前半分対面テーブルになっており、グループ向けの席なの
でしょう。そして後半分が2名掛けの外向きのカウンターです。

…但し感染症対策と言う事で、テーブル席「×」型のアクリル板
で仕切られています。当日の1号車団体ツアーの貸切でしたが
例によって車内入線後すぐに飛び込んで撮影しました。

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黒船をイメージしたと言う事で、先頭部分に近い行き止まりには舵輪
が設置してあります(こちら側の乗降口埋められています)。

スクリーンにしてプロジェクター前方の風景を映してありました。
凝った仕掛けなのはイイがコレでは運転席が覗けないから、スタフ
を撮るのは無理ですね。

→次回に続く



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No.1016 乗り鉄日誌>JR四国

時代の夜明けのものがたり ①

2022/01/09(Sun)

そんな感じで四国高知駅に来ておりますクラ駅長です。観光列車
「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」が入線してきました。

…上記の長ったらしい表記正式名称のようですが、面倒なので
以下の本文中は電光掲示板切符の表記に倣って「時代の夜明け」
略す事にしましょうか。

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それぞれの車両の特徴については以後の記事で詳しくやりますが、
使用車両はJR四国オリジナル特急気動車であるキハ185系
2両編成です。

基本的には土日などを中心に土讃線高知~窪川1往復します。
月によっては月曜日にも設定されてたり、団体ツアー扱いで金曜日
ごめん・なはり線へ入線する行路もあるそうな。

12月月曜日の運転があったので、例によって「平日一番空いてる
だろう」と言う事で、13日の月曜日に予約を取りました。

2両ともグリーン車の指定席なのは他の「ものがたり」同じですね。

…往路の下り便「立志の抄」復路の上り便には「開花の抄」と言う
無駄に凝ったタイトルが付いてました。高知幕末に、坂本龍馬など
血気盛んな志士が多く出た土地ですから、そのイメージでしょうか?

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改造銘板2020年、同社の多度津工場の作品です。この列車にも
無料Wi-Fiが装備されていますが、まぁソレ所ではナイでしょう。

車両正面ヘッドマークに相当する部分や、内装の随所坂本家
の家紋がデザインされてました。時代劇などでよく見る物だから
興味のある方は見れば分かる物でしょう。

下級武士の割りに凝ったデザインだなと思います。
そして車室の端っこに、小ぶりながら坂本龍馬の銅像がありました。
他ではあまり見ないポーズですね。

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下り便の「立志の抄」は進行方向に向かって左側が海になるので
今回はココを取りました。外向きのカウンターになった1人席です。

見晴らしが良さそうなのはイイけど正午過ぎだし天気が良すぎ
カナリ眩しいですね。高知駅に停車してる状態で、座った位置が丁度
路面電車の駅真上でした。

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そんなこんなで定刻の12時04分高知駅を発車しました。

…手の空いてる駅員さん沿線の皆さん手を振ってお見送り
ってのが最近の観光列車定番の演出になりましたが、この列車
に関してはコレが矢鱈と多かったように思います。

程なくして左手に高知城の天守閣が見えました。…「こんなに線路
から近かったっけ?」と言う印象。他の城下町間違えてるのかも。

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そして観光列車一番の楽しみである豪華料理が登場。「時代の
夜明け」に関しても、列車の指定席とは別注文になります。

高知の伝統的な宴会料理である皿鉢料理をイメージしてあるそうな。
社員旅行の流れ高知に泊まった時に食って以来だな。

ドリンク別注文車内のバーカウンターへ買いに行きます。
発車直後混雑するから、少し間をおいて買いに行く事にしましょう。
…その間に車内撮れる所は全て撮ってしまいますか。

→次回に続く



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No.1015 乗り鉄日誌>JR四国