新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

「つどい」ビール列車 ⑤

2019/06/16(Sun)

と言う事で観光列車「つどい」によるビール列車ですが、ココで一旦
実際の乗り鉄から離れて、大和八木駅付近渡り線について説明
しておきたい
と思いますクラ駅長です。

20190616b.jpg …正式名称は何なのか知りません
が、取り敢えず大阪線橿原線
繋ぐ渡り線です。

大和八木と言う駅は、先述の2本の
路線
がほぼ直角に交わる2階建て
の駅で、東西方向に走る大阪線
方が高架になってます。

付近の渡り線と言えば駅の北西側
にも渡り線がありますよね。

ココは京都と伊勢方面を結ぶ特急列車が走るので、比較的知られて
おります
が、今回通るのは南西側にある渡り線です。

20190616a.JPG
…こっちは基本的に営業列車殆ど走らず、
今回のような貸切列車の他、普段は南大阪線
の車両を検査五位堂の工場へ持って行く
回送列車が通る程度なんですわ。

だからで言うと今回は、大阪線真菅
次が橿原線八木西口と言う事になります。
実の所、ビールの飲み放題以上「ココを
乗り鉄出来る」という事に惹かれたんです。

…しかしどうせ夜間だし酔っ払ってる可能性
が高い
ので、事前に付近を歩いて説明用の
画像
を押さえておく事にしました。

そんな感じでまずは真菅駅から下り電車に乗り、渡り線へ入る線形
から見て行く事にしましょう。

20190616c.JPG 20190616d.JPG

大阪線下り電車大和八木に着く直前ダブルクロスポイント
挟んで手前に左側へ下る線路奥手に右へ下る線路が見えます。

前者京都方面へ通じる渡り線です。単線なので上下共用ですが、
ココは京都~伊勢方面の特急列車に乗れば日常的に通る所ですね。

今回のビール列車はまず、クロスポイントへ渡って丸数字の④
4番線へ入るルートを取りますが、ココから更に右へ反れる橿原
方面
への渡り線に入るんです。

20190616e.JPG 20190616f.JPG

伊勢方面に向かって右に反れた渡り線は、カナリの急勾配小半径
西→南へと曲がり、地上へ降ります。

大和八木駅周辺は私の実家から自転車圏内約40年前母の感覚で)
なので、子供の頃からよく知ってる所ですが、実際にココを電車が
走ってるのは見た事ナイんですよ。

20190616g.JPG 20190616i.JPG

大和八木駅南西側は、小さなアパートなどが並ぶ下町っぽい風景
の地区ですが、ソノ路地裏を縫う感じで暫く走ります。

左の画像昨日の記事この写真近い地点になるでしょうか?

そして更に走ると橿原線大和八木から1つ先八木西口駅の手前
に至り、ココで同線に合流します。…しかしこっち側上り線だから、
転線して下り線入る必要がありますね。

橿原→大阪の方向だと、最低限の手間で済むワケですが。

20190616h.JPG20190616j.JPG

八木西口構内上りホームを逆走して、構内にある渡り線下り線
転線し、ココからは普通に橿原方面へ走れると言う事になります。

左の画像が昨日の記事の最後の画像の地点です。ホームのある
場所
車両が渡り線を通るから、車体が当たらないように切り欠きが
作ってある
のが確認出来ると思います。

関東で言うと三島駅。…修善寺から戻ってくる特急「踊り子」が曲がる
所がコレと同じ形になってた筈ですよ。

と言う事で、実際のビール列車も無事に橿原線入りました
かぶり付きで見てると、運転士さんの他に監視員的な人が1人添乗
してました。もしかしたらココの通例なのかも知れません。

ではいよいよ最終区間ビール列車橿原神宮前で折り返して橿原線
大和西大寺へと向かいます。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.77 乗り鉄日誌>大手私鉄

「つどい」ビール列車 ④

2019/06/15(Sat)

…少し前に美作千代駅の回で書いた久米仙人のお話ですが、コレ
には続きと言うか省略されてる部分があるんですよ。

若い女性のナマ脚に興奮して墜落した久米仙人は、その娘さんと結婚
して一般人として暮らしてましたが、奈良の都大規模な工事があり、
材木を運ぶ仕事に携わる事になるんです。

…ソコで彼が元仙人だと知ってる同僚から「仙人なら神通力で材木を
運んでみろ」と揶揄われ、一週間必死に祈り続けた所、見事に材木が
空を飛んで
都まで移動したと言います。
 
そしてソレを見た上司の役人から褒美を貰い、その資金で久米寺
建てたそうな。…めでたしめでたし

しかしコレ、神通力云々より娘さんと結婚した辺りに無理があるような
気がしますクラ駅長です。女性の立場からするとキモい爺さんじゃん。

さて観光列車「つどい」によるビール列車ですが、大阪線を相変わらず
退避しまくりのスローペースで進んでおります。

20190615a.JPG 20190615b.JPG

弥刀は通常、普通電車しか停まらない駅ですが、通過待ちのための
副本線があります。ウロ覚えですが車両の方向幕にも全く使わないけど
[普通|弥刀][準急|弥刀]が入ってたような気がしますよ。

通過列車特急のようです。全席指定が基本の近鉄特急は、ラッシュ
時間帯
には通勤ライナー状態で、ソレなりの需要がありますね。

…私も大阪通勤してた頃よく乗りました鶴橋を出た途端、車内の
其処彼処で「缶ビールを開ける音」が聞こえるんです。

20190615c.JPG 20190615d.JPG

車両基地のある高安にも待避線があるから、ココでも停まりました
窓が開かないから、車内灯などの写り込み鬱陶しくていけません。

そろそろ弁当完食する頃なので、コンビニで買ってきたアテを用意
しておきましょう。…炭水化物腹を満たしておかないと悪酔いする
危険性があるもんですから(既にカナリ来ておりますが)。

20190615e.JPG 20190615f.JPG

奈良県に入ると、五位堂でも待避線に停まります。…めっきり少なく
なったソラリー式の発車案内が残ってますが、表示は「貸切」だな。
確認はしてませんが、高安ココ乗務員さんが交代してる筈です。

大阪線緩急接続退避可能な構造の駅としては、次は大和八木
になりますね。…しかしビール列車大和八木経由せずレアな
渡り線
を通って橿原線に乗り入れる事になってます。

…ずっとビール列車乗りたかった理由として、実はコノ渡り線
「実際に列車で走ってみたい」と言うのがあるんですよ。

20190615g.JPG 20190615h.JPG

大和八木駅南西側にある渡り線は、昔(戦前ぐらいまで)大阪
から橿原神宮への直通列車が走ってましたが、現在は今回のような
臨時列車の他、南大阪線の車両を検査五位堂工場回送する時
にのみ使われています。

…つまり営業列車が入る事は滅多にナイので、私も今回が初体験
なるワケです。しかし夜間の事であり、ビール飲みっ放し酔っ払って
ますから、画像を見ても何の事やら分からないでしょ?

そう言う事態を想定して、事前にコノ近辺を昼間に取材してきた分が
ありますので、続いてソレを紹介しつつ詳しく説明する事にしましょう。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.76 乗り鉄日誌>大手私鉄

「つどい」ビール列車 ③

2019/06/14(Fri)

夕方自転車田んぼに面した道路を走ってたら、1匹の亀が必死
こいて道路を横断しようとしてたんです。

まさに車の轍が通る位置に居るもんだから、放っといたら轢かれる
だろうと思って田んぼの縁の草地戻してやったんですよ。

…明日辺りに可愛い女の子の姿をしてお礼に来るとか、そんな事を
期待したワケではありませんがね。

しかし2時間程して帰りに同じ所を通ったら、何故か見事に轢かれて
やがりました。…もしかしたら亀なりに「どうしても道路を横断せにゃ
ならん用事」があったのかも知れません。

要らん事しない方が良かったかな?と後悔しておりますクラ駅長です。

さて観光列車「つどい」によるビール列車ですが、ココで車内の様子
マトメて紹介しておきましょう。

20190614a.JPG 20190614b.JPG

3両編成のうち、1号車と3号車主な客室です。先述の通り座席
全て外向き
なので、普段は湯の山線山並みなどを見てる窓からの
風景が流れゆく夜景に変わるという趣向ですな。

そして随所に小型のビールサーバーが設置されています。
タンクは小さいから10リットルか?上のカップにして20杯相当でしょう。

コレを置く事で飲食店営業の許可が必要になるワケですが、一般的な
お店と違って電車は動きますから、普段は名古屋始発で走ってるモノ
大阪へ持ってきた場合、都道府県の区切りはどぉなるんでしょ?

20190614c.JPG 20190614d.JPG

中間車の2号車は、通常なら販売カウンター足湯がありますが、
足湯スッキリ撤去されておりました。

…実の所「アレはどぅなってるのか?」最も気になってたんです。
動かせる物だったんですね。

2号車にも僅かながら指定席があります。販売カウンターは、ソレ用
ビールサーバーを置いてある以外は営業していません

20190614e.JPG 20190614f.JPG

お子様用の運転席フリースペースそのままですが、ビール列車
という趣旨からして子供さん乗ってなかったように思います。

大阪上本町を発車した時点では「こども運転台」のある3号車
先頭なので、後述しますがココから前方を撮るのに重宝しました。

誰も来ないフリースペース最後尾にあると、乗務する車掌さん
酔っ払いを直接見なくて済むというメリットがありますな。

20190614g.JPG 20190614h.JPG

平日夕方ラッシュ時間帯に走るもんで、待避線のある駅では結構
長く停まります。…まずは布施ですか。

本物の運転席を覗いてみたら、列車種別はまた「回送」でした。

…コノ時点でもカナリ酔いが回っておりますが、久し振りのビール列車
の旅はまだまだ続きます

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.75 乗り鉄日誌>大手私鉄