新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

トキ鉄 国鉄急行 ⑤

2021/11/23(Tue)

さてえちごトキめき鉄道国鉄急行ですが、もぅ少しだけ内装に
ついて報告しておきたいと思いますクラ駅長です。

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車内の中吊り広告や妻面にある地図も、国鉄時代の物が再現されて
いました。…地図には恐らく「〇年現在」と言う表記があると思われ
ますが、ソコまでは見てませんでしたね。とにかく古そうです。

時刻表の索引地図に似てますが、富山~直江津辺りは中部東北
両方に表記されるようです。…と言うのもココだけでなく全国各地
のが分けて貼ってありましたので。

中吊りは車両の感じからして昭和40年代頃の物でしょうか?
「瀬戸」「出雲」ブルートレイン化されたのは昭和47年3月だそうな。
触った感じ紙そのものは新しいようだったので、レプリカなのでしょう。

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列車は内陸部の移設区間を抜け、海岸沿いを走ります。
…些か雨混じりの天候になってきましたが、日本海と言うのはコレ
ぐらいの方が雰囲気としてイイ感じかも知れません。

元は特急街道でもあった幹線なので、全区間が複線化されており、
対向列車も押さえる事が出来ました。…観光列車にありがちな天井
まで大きなガラスの1枚窓もイイけど、この狭さがマニア向けだな。

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と言う事で国鉄急行2号は定刻通りに終点の直江津に到着です。

…が列車が駅の構内に入ってホームに停まる寸前、先程の車販の
お兄さんが賽銭箱を押して「車両意維持のための御寄附をお願い
致します。」と回ってきました。

全く気が付かなかったんですが、移動可能なようにキャスター付き
の構造になってたようです。…このようなセコいアイディアを考え
ついたのは恐らくよっしーでしょう。

財布にあった500円硬貨寄付したら「四五五神社」と言う名前の
入ったカードをくれました。裏に載ってる立山や室堂を宣伝する
広告も、復刻版として車内にあった物と同じデザインです。

…ぇ、四五五神社?最初はよく見てなかったので昨日の記事
「実在するかも知れない神社」と書きましたが、間違いなく「455系」
文字った物であり、丸っきりフィクションじゃない?

まぁイイですが、資金が溜まったら是非モケットを青くして下さい

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ともあれ今日の行程ココまでです。曇りがちで暗いですが時刻は
まだ14時半頃であり、ホテルでゆっくり画像の整理が出来るでしょう。
今回も予想以上の大漁になりました。

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車両の富山方に回ってみると、国鉄時代を再現したような駅名票
立てられていました。…新潟方向空欄になってるのはこっち側が
JR東日本だからでしょう。微妙に意地が悪いような?

車両はココで簡単な車内清掃を行い、「急行3号・4号」として糸魚川
まで往復し、その日の運行を終えます。

朝から指定席に乗ってる方にはラスト1往復ですな。ある程度の
遠方直江津始発なら金沢ぐらいまでとか)まで移動出来るなら私も
乗ってみたいと思うんですが、同じ区間を何度もってのは疲れそうだ。

発車案内を見るに、間もなく「雪月花」午後便が戻ってくるようです。
もぅ少し待ってみましょうか。

→次回に続く



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No.968 乗り鉄日誌>第三セクター路線

トキ鉄 国鉄急行 ④

2021/11/22(Mon)

さてえちごトキめき鉄道国鉄急行ですが、ココで車両の形式と
内装などについてマトメておきたいと思いますクラ駅長です。

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まず富山方1号車ですが、コレはクハ455と言う形式で、元から
急行用の電車として製造れた車両です。…が元は中間車のサハ
後に運転台を取り付けて、クハの700番台となりました。

…私ぐらいの世代だと3桁形式の電車は10の位列車種別による
分類分けであり、「5~7は急行用」と覚えたもんですが、最近は
JR「急行」と言う種別が激減して無意味な物になりましたね。

元は客室内の全て固定式クロスシートだった筈ですが、ローカル
列車用格下げされた時にデッキ撤去して一部がロングシート化
され、中央部の4列8区画のみが残っています。

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若い世代の人知らない私より上の方もソロソロ忘れてるかも
知れませんが、国鉄形式のクロスシート近郊型にもあります。
しかし急行用窓側にも肘掛けがあるのが特徴です。

正確に測った事はナイのですが、近郊型よりコノ分だけ通路が狭く
なってる筈であり、車両全体の乗車定員より座席の居住性を重視
した設計なのでしょう。

そしてトキ鉄に譲渡された後、簡易式のテーブルが付きました。
いすみ鉄道レストラン列車と同じ発想ですね。

…しかしコレ、私だったら要らんかな。逆に狭く感じるし少なくとも
国鉄風ではナイ。その場で「外して下さい」はアリなのかしら?

「国鉄急行」の運用ではココが指定席となります。…但しコレは
朝の快速運用から急行2往復8時間強を乗り通す条件でナイと
売って貰えないそうな。

…そんな物好き少ないだろう。と思ったらコレが何と当日は満席
しか午後ともなればテーブル突っ伏して寝てる人も居ました。

そして何故かヘッドマーク付き賽銭箱がありました。実在する
らしい神社の名前が書いてありますが、本物賽銭間違いなく
神社へ行く)なんでしょうか?

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元は急行用なので車端部にトイレ独立した洗面所があります。
見た感じココは国鉄当時変わってナイようでした。近郊型では
洗面所省略されますから、コレはポイントが高いでしょう。

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2号車3号車413系と言う近郊型のユニットです。コレは急行型
電車の電装品流用して車体のみ新製された車両です。

近郊型とは言っても当時流行ってた「シティ電車」と言う意味不明
なカテゴリーで、片側2扉のスタイルですね。車内の銘板を見る限り
元の車両が製造された時代の物も残ってます。車体が昭和62年な。

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基本的にはココが自由席です。…1号車指定席クロスシート
8区画)は空(あ)いてれば座れるので、折角ならオリジナルの急行型
車両に乗りたかったんですが、空(す)いてるならココの方がイイわ。

クロスシートの区画同じ数だけ残ってるから、雰囲気としては
似たようなもんです。まぁを言えば「国鉄情緒」を売りにするなら
モケットは青いのに張り替えて欲しい所かな。

そんな感じで旅は続きます内装に関してもぅ少し続けましょう

→次回に続く



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No.967 乗り鉄日誌>第三セクター路線

トキ鉄 国鉄急行 ③

2021/11/21(Sun)

さてえちごトキめき鉄道国鉄急行ですが、糸魚川を発車すると
ココから約50分掛けて終点の直江津に向かいます。

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市振~直江津の全区間の所要時間1時間21分なのですが、
同区間で最も早い糸魚川の停車時間によって変わると思われる)
普通列車1時間02分なんですよ。

ダイヤ的に途中の追い抜きナイにしても、急行なのに普通列車
より遅いんですね。…観光列車にはありがちな事なので別にイイ
んですが、矛盾と言えば矛盾だわな。

そんな感じで糸魚川を出るとあるのが、交直切替デッドセクション
ですよ。両用の電車でも最近の車両は通過時に照明が消える事は
ありませんが、国鉄型律儀に停電します。

「電流切り替えのため」と言う車内放送も久し振りに聞きました。

そう言えば社員旅行の前に社長(木村)がTwitterで「特急しらゆき
糸魚川デッドセクション電気が消えますか?」みたいな
質問をしてました。

「そもそもしらゆき糸魚川行きません」と言うのが回答の大半
を占めたワケですが、社長らしい間の抜けたエピソードです。
…まぁE653系なら大丈夫じゃない?

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能生何故か2分の停車。…最初「ドアは開きません」と言う案内
でしたが何故か開きました専用停目があるんですな。

トンネル駅筒石は速度を落として通過。…一般の方(居るのか?)
向けに「トンネル内にある珍しい駅である」と言う解説が入ります。

ゆっくりと言っても光量が足りないからオート撮影ではシャッター
速度遅くなり、ホームを写し止める事は出来ません

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そして次に名立15分停車。どうやらコレは「車両撮影タイム」
ようです。糸魚川橋上駅舎の下に停まるから、空間的に開けてる
場所で撮れるようなサービスかなと。

通過線がある構造なので何か(もぅ貨物列車しかナイだろうが)に
抜かれるのかと思ったけど、何も通らなかったように思います。

私は忘れてましたが、15分あれば地下道を通って反対側のホーム
へ行く事も可能でしょう。詳しくは次回に紹介しますが、その代わり
ココで外装の細かい部分を色々と撮っておきました。

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…しかしまぁ出発直後に一時的に晴れ間が見えたものの、曇りがち
時々雨が降る天候になってしまいました。何が困るってデジタル
カメラだから青っぽい発色になるんですよ。

どっちかと言うと暖色系な車体色だから、上手く調整しないと変な色
に見えてしまいます。…カナリ苦労しました
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ココは駅の富山方名立川と言う川の上に掛かってると言う事も
案内されました。…やはりお天気は良くありませんが、河口まで
800mぐらいでしょう。先に見える高い陸橋北陸自動車道です。

…ココは元の線路から内陸部へ移設された区間なので、旧線
北陸道より奥海岸沿い走ってました。自転車で走りましたがな。

何度か目になると道路と鉄道記憶がリンク出来るから、改めて
楽しめます。…「何が何でも旅は鉄道一辺倒」だと無理な話でしょ。

→次回に続く



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No.966 乗り鉄日誌>第三セクター路線