新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

碓氷峠鉄道文化むら ⑥

2021/05/03(Mon)

さて碓氷峠鉄道文化むらですが、着いたのが遅かったのでそろそろ
夕方閉園の時刻が近付いてきました。

あとは別料金となるトロッコ列車有資格者のみ体験運転だけに
なるので、簡単に外から見て済ませる事にしますクラ駅長です。

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1997年長野新幹線の開通で廃止になった横川~軽井沢(11.2km)
のうち、横川駅から約2.6km先にある「峠の湯」と言う温泉観光施設
近くまで「トロッコ列車ライン」と言う乗り物が走っています。

信越本線下り線の線路を往復するそうですが、正式な鉄道では
なく遊園地の乗り物に相当するそうな。…時間が無くて今回は乗れ
ませんでした概ね土日に走ってるようですね。

また廃線跡の大部分は「アプトの道」と言うハイキングコースとして
整備されており、軽井沢歩いて抜ける事も可能なようです。

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そして碓氷峠鉄道文化むら名物なのがEF63型体験運転ですよ。
コレまた廃線跡のうち約400mを往復するコースになってるそうで、
今でもカナリの人気でなかなか予約が取れないと聞いています。

最近は各地鉄道車両の体験運転が実施されており、私も木村鉄道
絡みで何度か参加した事があるんですが、電気機関車が運転出来る
ココだけのようで、いつか私も運転したいと思っています。

…しかし色々と話を聞くに、レクリエーション的な物とは違ってカナリ
本格的と言うか、団体で楽しみつつやるのとは方向性が違う?
そもそも電気機関車では車内に入れる人数限られますよね。

日頃あまり他人と馴れ合わず何でも1人で済ませてしまう事の多い
私ですが、流石に体験運転だけは誰か知り合いと一緒に行きたい
もんで、その辺はどぅしたらいいのか?と考えてしまいます。

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ともあれ今回は外から見学するだけですが、見てると矢鱈と警笛が
聞こえてきました。やはり発車時の合図として付き物なのかな?と
思ってたら、線路猿が横切るのが見えました。

右の写真では3匹だけですが、1家族と言うのか10匹ぐらい?
…なるほど、コレを追い払うのに必要だったワケですね。

上の2枚の画像Twitterに上げたら、夜になって正にこの機関車を
運転してた方からリプライを頂きました。野生の猿が雨が降る前に、
園内の木の実を取りに線路を横切って降りて来たそうな。

付近には民家も多いので警笛自粛すべき所なのが、指導者の方
も流石に必要性を感じたのか、多めに鳴らしたようです。

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…そんな感じで意外と時間を食いましたが、碓氷峠鉄道文化むら
見学を終えました。駅前に戻って「峠の釜めし」で有名な「おぎのや」
本店を見に行きました。ぇ、臨時休業?

緊急事態宣言解除されても、まだ油断出来ないって事でしょうか?

それよりお店の前にあったグレーチングの溝蓋が気になりました。
…コレってラックレールじゃないんですかね?何の説明もナイけど、
さっき館内で見たやつソックリなんですが。

上手い事を考える人が居たもんです。てか全国的にもココだけかも。

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本店の向かいに「おぎのや資料館」と言う施設があって、釜めし
この付近の鉄道に関する資料などが展示されてるそうですが、コレ
また時短営業だと言う事で、早めに閉まっておりました。

横川駅ノートありませんがココの館内にそれに準ずるノート
置いてあると聞いてましたので、簡単に何か描こうと思ってたんです
けどね。先に入っとけばよかった

久し振りに見た大規模な鉄道保存施設で、充実した時間が過ごせたし
ブログの記事数としてもネタのストックが出来ましたが、トロッコ
列車や最後の「おぎのや資料館」など時間切れも出てしまいました。

…コレはまた後日の再訪が必要でしょう。

→次回に続く



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No.764 鉄道保存施設を探る

碓氷峠鉄道文化むら ⑤

2021/05/02(Sun)

さて碓氷峠鉄道文化むらですが、引き続き屋外展示スペース保存
車両を見ておりますクラ駅長です。

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保存車両と言えば私が子供の頃から蒸気機関車が定番なのですが、
意外な事にココではコレが1両のみD51型ですな。

しかし初期タイプ「なめくじ型」と呼ばれるスタイルの物で、煙突から
蒸気ドーム砂箱までが一体化した形になっています。

…コレはよく「流線形の美しいスタイルだ」と評される事がありますが、
私は実は一般的な凸凹したやつの方が好きなのですよ。
何となくのっぺりして掴み所がナイと言うかね。

そもそも美しい物なめくじに例えてあるセンスがよく分かりません
中には流線形運転席近くまで繋がった「大なめくじ」も居るそうな。
…殆どバカにしてるようにしか聞こえないんですが。

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客車も色々とありすぎて全部は見れなかったんですが、最も特徴的
なのが進駐軍用の寝台車として開発されたマイネ40型でしょうか?

進駐軍の撤退で納車がキャンセルとなり、ブルートレインが登場する
以前寝台特急に使われたようです。中が見れないのが残念ですが
プルマン式(一般的なA寝台)個室があるそうな。

白帯に「J.G.R.」の表記は進駐軍用を意識して復元された物だと
思われますが「Japanese Government Railways」鉄道省ですな。

進駐軍用の客車は一般的な茶色い客車より少し明るい、ミルク
チョコレートみたいな色をしてたそうですが、再現してあるのか劣化
で色褪せてる
だけなのかは不明です。

引退後保線作業の人が寝泊まりする宿泊車に使われてたと言う
事で、何とも豪華な職場環境だったんですね。

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唯一車内に入れたのが旧高崎管理局お座敷列車「くつろぎ」です。
お座敷列車も以前は客車が主流で、バブル期の少し前から主に12系
などを改造した編成が多く存在しました。

形式番号の前にある「・」碓氷峠対応のマークですな。
お座敷列車と言えば私は「華」「宴」など最近の電車改造の物しか
知らないので、コレまた「模型で何とかしたい」ジャンルです。

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緩急車(スロフ)貫通扉スロープが渡してあって、ココから車内
に入れました客車なので床下機器少なくフラットですね。
座卓がキレイに並べてあれば、紹介写真として完璧でしたが残念

そう言えば思い出したわ国鉄末期だから中学生ぐらいの時ですが、
やはり鉄道好きな友達大阪局の「みやび」に乗るツアーに申し込もう
としたら、に「こんなの年寄向けでしょ」と反対されたんですよ。

…その後「みやび」余部鉄橋から墜落して、二度と乗れない状況
になってしまいました。勿体無い事をしたもんです。

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段々と疲れてきたので大量にある電気機関車適当に流しますが、
EF30だのEF59だの、JR東日本とは無関係な車両までよく集めた
もんだと感心しました。

しかし屋外と言う環境が保存に適してナイのは当然の事で、開業
当時に撮ったようなパンフレット写真と比べて明らかに退色してる
のが残念です。「いすみポッポの丘」と変わらんじゃないですか。

最後の2枚は展示エリアとは別の区画にある車両で、このうちの
EF63型3両とも体験運転に使われる動態保存車なのです。
…当日に稼働してたもぅ1両と併せて4両実際に走れるのだそうな。

カナリの大人気なのと講習だけで丸1日掛かると言う事で今の私
には参加するのは難しいですが、いつか運転してみたいもんですね。

→次回に続く



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No.763 鉄道保存施設を探る

碓氷峠鉄道文化むら ④

2021/05/01(Sat)

そんな感じで碓氷峠鉄道文化むらですが、元の事務所棟を再利用
した鉄道資料館を見学しておりますクラ駅長です。

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屋内の保存施設と言えば、やはり鉄道模型の大きなジオラマ定番
でしょうね。ココにもHOゲージの大きな物がありました。開始時間
決めて1日のストーリー風に運転されるのを見物する感じです。

…各地で色々と見てきた経緯から言うと、やはり集めてある車両
地域性が出るものなんですよ。しかしココは見た限りカナリ大雑把
言うか、東日本が中心かと思ったら500系新幹線が走ってたりしました。

それでも奥手の方に碓氷峠をイメージした部分がありますね。
手前が旧線めがね橋、その奥が北陸新幹線でしょう。…そして
ED42+キハ82系なんてのも。アプト式まで商品化されてるのか。

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ココから屋外の展示スペースへ移ります。事前に色々と見た情報では、
やはり広大な敷地に色んな種類の保存車が並んでる風景が多く出て
きましたから「コレを見たかった」と言っても過言ではありません。

当日は元々が雨の予報だったんですが、何とか持ってます。そして
無駄に満開です。もぅ少し晴れてればキレイに撮れるんですが。

園内を周回するトロッコ列車的な乗り物「あぷとくん」が走っており、
右の画像は初代アプト式電気機関車EC40型を模したディーゼル
機関車です。…蒸気機関車もあるようですが故障中との事でした。

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ココからはもぅ、車両だけ撮って感想を付けて行けば行数が稼げる
お得な流れになります。何年か前に行った北海道三笠鉄道村にも
似た雰囲気ですね。

まずはお馴染みのDD51型ですが、コレは試作機を兼ねた1号機で、
デザイン的にも量産車全く違うスタイルです。末期には一般的な
オレンジ色に変わってましたが、当初の色に戻されたようです。

…色々と写真では見てましたが、実物を見たのは初めてですよ。

そして除雪用ロータリーヘッドを装備したDD53型。箱型の機関車
部分DD51型と基本的に同じであり、説明によるとパワーがあり
すぎ飛ばした雪で周辺の民家に被害を出したそうな。何じゃそりゃ。

しかしコレだと片道しか除雪出来ませんよね。帰りどうすんの?
転車台が要るとすればSL時代の除雪車と同じだから退化してない?

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珍しい形状の車両は橋桁仮設用操重車(自動車で言うクレーン車
に相当する物)、ソ300型。分類上は貨車ですがディーゼルエンジン
が付いており、低速なら自走可能です。

最近は道路の発達で、操重車って物自体が殆ど使われないようです。

「突放禁止」貨車によく書いてある注意書きですが、実際にコレ
を突放する事可能なんでしょうか?自重が153tもあるようです。

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続いて気動車です。まず見慣れたキハ20型からです。国鉄一般色
の物が1両ありましたが、どこで走ってた物なんでしょう?

この辺は地域的には高崎支社のイメージなんですが、調べてみると
八高線でした。同路線は概ねキハ30系のイメージだったんですが
意外です。尤も末期1色塗りだった物を再塗装したようです。

そのキハ35型もありますが、コレはステンレス仕様珍車ですね。
房総地区海岸沿いを走るために作られた車両ですが、同地区が
電化されるとやはり八高線川越線に回ったようです。

…しかし何で上からオレンジ色を塗っちゃうかな?勿体無い
それと国鉄時代から?ドアの開閉ボタンが装備されてるのが
意外でした。てか車体じゃなくドアの方に付いてるんですね。

現在でも建物の自動ドアには開扉ボタン扉に付いてる物があり
ますが、アレは大抵リモコンでしょ。動く物配線を繋げると可動部
劣化する可能性もあるだろうに、よくこの発想が出たもんだ。

屋外の展示車両まだ沢山ありますので、次回にも続きます。

→次回に続く



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No.762 鉄道保存施設を探る