新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

四国巡礼の旅 ⑱

2022/07/18(Mon)

さて四国巡礼の旅ですが続いては第33番札所高知市雪蹊寺
(せっけいじ)にやって来ましたクラ駅長です。

私は特にこだわりなく思い付いた順と言うか駅ノート進捗
合わせて回ってるワケですが、今回は36~33「逆打ち」の状態
になっています。

弘法大師は今でも各札所順に回ってるとされていますから、
逆に回ってるドコかで出会える筈である。…と言う事で、順に
回るより人気があるとも聞いた事がありますね。

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鳥居を置いたら神社にしか見えないようなお寺でした。実際の所、
明治廃仏毀釈運動で一時は衰退した事があるそうな。

メジャーな札所の寺院まで潰しかけると言う、マイナス方向
エネルギーに空恐ろしい物を感じました。

そんな事もあってか境内の建物は概ね新しい感じのが多いです。

札所の寺院にしては珍しく、境内に地場産の野菜ハチミツを売る
露店が出ていました。…カメラを向けると店番のおじさん絡まれ
そうだったので、写真ありません

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隣に長宗我部元親を祀る秦神社と言う神社がありました。
コレが廃仏毀釈寺が潰れた時に代わりに建てられた神社だそうな。

長宗我部元親戦国時代初めて四国を平定した比較的メジャー
な武将でしょう。同寺は彼によっても再興されたので、以来ココ
長曾我部家の菩提寺にもなっています。

渓谷全く無さそう高知の海沿い「雪蹊寺」と言う寺号
なのは何に由来するんだろう?と思ったら長宗我部元親法号
(戒名)である「雪蹊恕三大禅定門」から来てるのだそうです。

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ココで御朱印を貰ったら、取り敢えず今回の予定終了です。

…改めて地図で現在地を見たら、有名な桂浜に近い所だと分かり
ました。流石にもぅ観光する気力ないんですが、元来た方向
へ戻るのが面倒なので、浦戸大橋を渡って空港方面へ抜けます。

確かこの辺りは漫画家西原理恵子氏出身地だったわな。
丁度ソノ頃、娘さんのブログやTwitterアカウントが公開され理恵子氏
「毒親っぷり」が話題になってました。

…確かに相当に変な人であろう事は分かります。
私も「恨みシュラン」初期の「鳥頭紀行」辺りまでは好きだったん
ですが、途中で付いて行けなくなりました。

毒親研究家社長(木村)は例の騒動をドノように見てたんでしょう?

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ともあれ海岸沿いの道路に出ました。桂浜学生時代の合宿
行っただけですが、市街地の中心部から10kmほど離れています。

坂本龍馬がココに立って「日本の夜明けは近いぜよ!」とか、
わざわざソレだけ言いに来るには些か面倒な距離ですね。

当日は時々晴れ間が出るものの、風が強くて曇り気味なお天気で
波も少し高いように見えました。

そんな感じで浦戸大橋を渡って湾の東岸へ出ましたが、西原氏
言うような「野良ペンギン」見当たりませんでしたよ。

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朝から色々と走り回って昼食まだだったので、高速道路に入って
最初の南国サービスエリアに停まり、何か折角だから高知の名物
と言う事でカツオのたたき丼を頂きました。

御飯冷めてる方がカツオの切り身には合うと思うんですが。

駅ノート2箇所だけでしたが、札所巡りも進める事が出来たので
ネタ多く拾えるカンフル剤として丁度いい四国の旅でした。

続いては実家移住計画のネタを挟み、数合わせ単発ものとして
訪れた鳥取県若桜鉄道若桜駅の報告に移ります。




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No.1205 軽トラック運転日報

四国巡礼の旅 ⑰

2022/07/16(Sat)

さて少しずつ分けて回っている四国巡礼何度目か(カナリ適当
ですが、続いて第35番札所清瀧寺(きよたきじ)にやって来ました
クラ駅長です。…市街地からカナリ離れた山の上にありました。

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山門の天井には大きな龍の絵が描いてあると言う事なんですが、
車道から少し離れた所にあってココを通らなくても境内に入れて
しまいます。…だから見落としました。次回の課題な。

山頂の開けた所に本堂と大師堂があり、本尊薬師如来だそう
ですが、また堂内の本尊とは巨大な立像が外にありました。

奈良時代行基によって開かれた寺院であり、平安時代になって
弘法大師がココで7日間の修行を行ない、最終日にでソノ場所を
突く泉が湧き出たとされています。

…出た、「弘法大師井戸掘り職人説」全国に何箇所あるんだよ?

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公共交通機関で行くと、最寄のバス停からでも4km程ある所です。
平地から険しい山道を(車でですが)登ってきたので、見晴らし
のイイ所でした。

…大きく見える川は仁淀川、その先に僅かながらも見えてます。

本堂破風の裏側に、十二支方角を表した彫り物がありました。
コレは他所であまり見た事がナイような気がします。

…と何故か境内に、中途半端に古い消防自動車がありますね。
ナンバーがないので廃車になった物なんでしょうが、比較的最近
まで使われてた感じでした。

田舎では公共の消防署とはに、いわゆる「村の消防団」が存在
する所が多く、村内の神社や寺に隣接して車庫を設けがちです。

田舎では基本的に火事なんて滅多にナイので、出初式で騒いで
時々無茶な飲み会をしてるだけのイメージがありますが。

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そして境内にあるのが琴平社の古い社殿です。

明治以前「神仏習合」と言う事で寺と神社を一緒に祀る習慣が
あり、江戸時代初期の建物なので県の指定文化財なのだそうです。
社殿を覆うように大きな屋根が付けられていました。

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続いて第34番札所種間寺(たねまじ)にやって来ました。
高知市に入っており、平野部の集落内にある感じのお寺でした。
建物最近になって建て替えられた物が多い感じです。

平安時代から来た仏師が帰国する際、暴風雨で付近の海岸
に流され、航海の安全を祈願して薬師如来を刻んで安置したのが
元々の始まりだとされてるようです。

後に弘法大師がソノ薬師如来を祀って寺院とし、唐から持ち帰った
穀物の種を撒いたので、このような寺号になったそうな。

…仏師のやってる事は駅ノート巡りと似たような事のようですが、
仏像だと後に寺になったりするのか。いい時代だったようですね。
私も絵の代わり現場猫のフィギュアでも置いて回ろうかしら?



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どの程度の樹齢なのか知りませんが、懸崖造りの松が見事でした。
御朱印は先程の清瀧寺と併せて見開きのページになります。

この時点で既に13時を過ぎています。そろそろ帰りたい所ですが、
地理的にあと1箇所ぐらいは回っておきましょうか。

→次回に続く



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No.1203 軽トラック運転日報

四国巡礼の旅 ⑯

2022/07/15(Fri)

…と言う事で四国に来たら駅ノートの後は札所巡りです。
安和駅のある須崎市からへ戻り、土佐市にある第36番札所
青龍寺(しょうりゅうじ)にやって来ましたクラ駅長です。

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前回の記事の最後に紹介した通り、ココに来るには浦ノ口湾
入口部分道路橋で越える必要があります。

弘法大師がコノ寺を建設中(そりゃ平安時代でしょ)は船で湾口を
渡っており、その時にお供をしていた8人の者は寺の完成後もココ
に残り、代々渡し舟の運営に携わったそうな。

青龍寺駐車場信用方式の料金システムでした。

…直接関係ありません私の持論。「今、細かい金ない。と言う
ヤツは大きな金持ってない。最初から踏み倒す気である。」
この言葉信用してはいけません

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入口を入ると山門の横に比較的新しそう三重塔がありました。
その脇に修行用にしては水量の少ない滝があり(真偽不明)、
石段を登った奥手に本堂大師堂があるようです。

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寺院と言うより神社風の建物ですが、本尊波切不動明王
弘法大師遣唐使船で唐へ渡った時、海が荒れて遭難しかけた
所へ不動明王が現れ、剣で波を切って助けたのだそうな。

そんな由来で頭に「なきり」と付くようになったらしく、概ね海関係
航海の安全豊漁を祈願する人が多いらしいです。寺の立地
からして海の近くですし。

四国霊場の寺院は本尊秘仏にしてる所が多いのか、本堂の中
は通常では見る事が出来ません。その代わりなのか、本堂前に
石造の不動明王が経ってました。

隣は不動明王と対を為すと言う愛染明王です。

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アジサイがキレイに咲く石段を下りて、御朱印を頂に納経所
向かいました。ソレと入れ替わり白装束おばさん団体が石段
を登って行きました。…よくある老人巡礼団です。

団体の参拝者には大抵、全員の朱印帳や掛け軸を預かって代わり
に納経所へ持って行く係の人が同行しています。のタイミングで
大量に出される待ち時間が生じて面倒なのですが…

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ココの納経所にはカウンター付近に1匹だけですが猫が居ました
毛並みがキレイだから寺で飼われてる子かも知れません。

周囲の動きとは全く関係なく自由にゴロゴロしてるので、この子を
見てると待ち時間苦痛になりません。…寺側のサービス?

最終的に、売り物お守りの前居座ってしまった所で、納経所の
回収されて居なくなりましたが。

続いて元来た道を少し戻り第35番札所清瀧寺に向かいます。

→次回に続く



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No.1202 軽トラック運転日報