新・駅長日誌Ⅱ

と言う事で那智駅の駅ノートの２枚目を描き終え、続いて見老津駅
に向かいますクラ駅長です。



…描いてる途中に特急「くろしお」の上下交換が見られたので少し
撮り鉄してみましょう。最近はスッピンの287系より「パンダくろしお」
の方が多くなってしまったように思います。

駅に電車を見に来てた老夫婦＋孫が居たので、背後からの１枚。

…そもそも私は「撮り鉄」と言ってもコノ手の駅の風景とか、人を
絡めた物が好きなんですよ。しかし肖像権だの個人情報だのと
ウルサい世の中になり、無許可の物はそのまま発表出来ません。

爺さんの表情とかもイイ感じなのにモザイクで台無しですわ。



ともあれ午後は見老津駅まで約50kｍの移動からです。

紀伊半島を周回する国道42号線のバイパスに相当する一連の
近畿自動車道紀勢線もカナリの区間で繋がりましたが、ココは
まだ一般道しかありません。

随所で工事が進んでるのを見かけましたが、完成したら車移動
は便利になるでしょう。その反面特急「くろしお」がヤバいとか。

今回は久し振りに、串本町の橋杭岩に近い「道の駅」に寄りました。



「橋杭岩」は大小約40の岩が850ｍに渡って一直線に並ぶ物です。
…Wikipediaからコレに関する伝説をコピペしてきました。

昔弘法大師が天の邪鬼と串本から沖合いの島まで橋をかけることが
出来るか否かの賭けを行った。

弘法大師が橋の杭を殆ど作り終えたところで、天の邪鬼はこのまま
では賭けに負けてしまうと思い、ニワトリの鳴きまねをして弘法大師
にもう朝が来たと勘違いさせた。

弘法大師は諦めて作りかけでその場を去った。そのため橋の杭のみ
が残ったという。…また弘法大師か。

天邪鬼と橋梁建設の勝負。補足すれば「一夜のうちに出来るか否か」
の勝負なんですが、天邪鬼のニワトリの鳴き真似に騙された？
…器用な割に間の抜けたオッサンですね。



ともあれココで小休止。…食堂などもある施設ですが、例によって
時間節約のため昼食はコンビニで済ませてますので、おやつ代わり
にポテトチップスを買いました。

熊野牛はイイとして、あおさのりは海岸沿いならドコでもありそう。
事実「販売者」の欄がシールで貼り替えられるようになってました。
まぁイイや。



見老津駅に近付いた所でもぅ１箇所、以前から気になってた施設に
寄り道しましょう。…コレまた「道の駅」に併設されているすさみ町立
「エビとカニの水族館」と言う所です。

…一般的に食用にもなる生き物が水族館に居るケースは珍しくない
ワケで、ソレを「美味そうだな」と言う目線で見たギャグも散々に使い
古されたネタだと思いますが、水族館側が先手を打つようなポップ
を出してるってどぅなんでしょう？

大手のレジャー施設にはナイ小規模な水族館ですが、駅ノートの
ネタになればと思い、入ってみる事にしました。…大人800円か。
公共施設にしては意外と高いんですが、中はどんな感じでしょうね？

※→次回に続く

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…謎のウイルスが終息したワケでもナイのに蔓延防止ナントカ
だけは終わり、外国で戦争が始まると世間の関心も一気に薄れた
気がしますクラ駅長です。

そして３月も下旬になり、学校の春休みに入ると人出が多くなって、
私の休みは減ってしまいました。…数少ない休日の中から１泊２日
を捻出して、駅ノートの続きを回る事にしましょう。



今回は久し振りに南紀方面です。このエリアは後発設置の駅が多い
ので数合わせの旅なんですが、初日に那智と見老津、２日目に印南
と言う感じで紀伊半島を半周する事にしました。

奈良から南紀方面へは吉野山脈を越える直線的なルートも幾つか
あるワケですが、駅ノートでは今まで通った事のナイ国道168号線
で行ってみましょう。

まず京奈和自動車道を走り、五條市から国道168号線に入ります。



途中の城戸（旧西吉野村）にはバス専用道の廃駅に置かれたノート
があるので、ココまでは日常的に来る範囲です。

国道168号線は十津川村を経て和歌山県の新宮市へ抜けるルート
であり、有名な「日本一長い距離を走る路線バス」もココを走ります。

計画途中で工事が頓挫した五新鉄道も、開通してれば近いルート
を通ってたでしょう。…前半はカーブが多く狭い箇所が多いので
前に大型車が付いてしまうと大変なんですよ。



…十津川村と言うのも、コレまた「日本一面積が広い村」として
知られています。同じ奈良県ではあるものの用事が無ければ殆ど
来ない所なので、久し振りに来ました。

村に入った所にある「道の駅」に足湯がありました。恐らくコレも
天然温泉だとは思うんですが、実際の十津川温泉まで30km程度、
村を国道で通り抜けるだけでも40km以上あるのです。

朝４時半に出てココまで３時間弱掛かったかな？開いたばかりの
ようでしたが、先を急ぐ旅なのでノンビリ入ってるヒマはありません。



このルート自体、久し振りに走ったんですが昔と比べれば道路状態
はカナリ良くなりました。トンネルや高架道路が集落より一段高い
位置に造られている所が多くなりました。

…温泉地や「谷瀬の吊り橋」などの観光地も一応はある所なので、
道が狭いままだと観光シーズンに地元の人が日常生活に困る
レベルで渋滞するんだと聞いた事があります。

朝の８時を過ぎてようやく県境を越え、和歌山県に入りました。



そのまま進むと熊野本宮大社に至ります。この辺りなら新宮市や
熊野市から路線バスで来る事も可能ですが、それでも海岸までは
30kｍほど離れてるでしょう。

平安時代後期頃から都の貴族を中心に「熊野詣」が流行ったと聞き
ますが、貴族や皇族とは言え何日も仕事を休んで大丈夫だったん
でしょうか？…私なら上司の留守中に好き勝手な事をやるわ。

そんな感じでようやく海へ出て、新宮から国道42号線で那智勝浦町
へ向かいました。…もぅ来るだけで疲れかけてるんですが、頑張って
駅ノートを描きましょう。

※→次回に続く

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ではココで今回の移動ルート…主として西藤原～永原までの区間に
ついて説明しておきますが、話は少し戻りまして、西藤原駅へ至る
所から始める事に致しますクラ駅長です。



…東名阪自動車道を名古屋方面へ向かい、四日市ジャンクション
から新名神高速道路に乗り換えると、東海環状自動車道へ入る
事が出来ます。

この道路は各地で部分開通しており、行く行くは大垣方面へ繋がる
んだと思われますが、入ると次の大安インターが現在の終点なので、
いきなり「終点 大安」と言う表示が出ています。

三岐線の中程にも大安と言う駅があり、ココで降りると西藤原までは
約10kｍの距離なのですよ。正面に見えるのは伊吹山でしょう。



そんな感じで西藤原で駅ノートを描き、午後は続けて湖西線の永原
に向かいます。西藤原は三重県の最北端に近い所にあるので、ココ
から国道365号線で岐阜県の関ケ原へ抜けるのが最短でしょう。

…「三岐鉄道」と言う社名は「三重と岐阜を結ぼう」と言う意味で付け
られた物ですが、現状ではココに鉄道はありません。

無理矢理に鉄道を使うなら、近鉄富田まで戻って桑名から養老鉄道
に乗るか名古屋へ出て東海道本線でしょう。色々と意見はあるかも
知れませんが、私にはソノような遠回りをしてる時間はありません。

ちなみに国道306号線で多賀方面へ抜ける事も可能ですが、ココは
途中の鞍掛峠が冬季通行止めになるんですよ。

鞍掛峠は今でこそ長いトンネルが開通してますが、つい最近まで
未舗装の狭い道が続く「酷道」だったそうな。




と言う事で少しだけ岐阜県に入って、関ケ原インターから名神高速
道路に乗り、伊吹山を右手に見ながら米原ジャンクションを経て北陸
自動車道に乗り換えます。

木ノ本インターで降りて永原駅に向かう途中、思い付いて隣の近江
塩津駅を見に行く事にしました。…ココは目標枚数の４枚を達成して
ますが、例の０番線乗り場はどぅなったのか？



駅舎の外に０番線乗り場に通じる外階段が完成しており、ホーム
も４両分の長さで完成しておりました。しかし駅舎とは繋がって
おらず、一旦改札を出て屋外から回る必要があるようです。

駅の時刻表を見ても、０番線乗り場を発着する列車は出てこない
ので、改めてネット検索してみたんですが、コレは冬季の大雪
などの時に使う緊急用のホームなんだそうです。

通常、０番線は湖西線から北陸方面へ向かう特急や貨物などの
通過列車が通るんですが、冬季は分岐器が凍結するので通過線
方向に固定してしまう場合があるんだそうな。

…そうなると停車列車も通過線を通る羽目になるから、ホームが
なく乗り降りや乗り換えが出来なくなります。そんな異常時のため
に作られたホームなのだそうです。

参考…https://www.westjr.co.jp/press/article/items/211130_03
_oumisiotsu_2.pdf

時々乗る路線ではありますが、冬季に分岐器を固定してしまうとか
ソノせいで列車が強制的に通過になるとか、全く知りませんでした。
…非常用だから窓も何もナイ殺風景なデザインなのですね。



ついでの事に駅ノートの内容確認だけしておきましょう。
…前回以後の絵師さんの作品はケンさんとデハニ会さんの各１作
ずつが確認出来ました。

そして私の絵について感想を書いて下さってる方がありますよ。
女性の字のようですがコレだけでは身元は分かりません。

…珍しくケンさんにも便乗されてますが、こう言うのは励みになる
ので有り難い事です。日数は掛かると思いますがまた描きます。

思い付きで少し時間を食いましたが、色々と発見があって有意義な
近江塩津駅でした。では隣の永原駅に向かいましょう。

※→次回に続く

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