新・駅長日誌Ⅱ

さて木村鉄道の社員旅行ですが、最初の訪問先であるえちぜん鉄道
の整備工場から見学しておりますクラ駅長です。



案内人である営業担当者さんが随所で解説して下さりつつ進むん
ですが、現業の方より鉄ヲタの方が視点がひねくれてるのは道理。

例えば営業さんがスルーしたパンタグラフの棚とかに引っ掛かって
進みが止まるから、プロとして予想外だったのか「しまった！」と言う
小声が出たのを聞いてしまいました。

錆びてるように見えますが充分に使える物だそうです。しかしこんな
棚は市販してナイでしょうから、ココから特注なのかも知れません。

屋内のピットつきの車線には、福井鉄道と直通運転を行うki-boが
入ってるんですが、コレは事故で破損した車体を修理すべく入院中
だとの事でした。

…調べてみると昨年11月に三国芦原線
（鉄道区間）の鷲塚針原付近の踏切で
軽トラックと衝突した事故がヒットします。
運転手の高齢の男性は死亡したそうな。

前面が繊維強化プラスチックで出来て
おり、上手く衝撃を吸収して最低限の
被害で済んだそうですが、カナリ大きく
破損しており、コレはネットに上げない
ようにと言われました。

まぁ事故現場の報道写真も検索すると
簡単に出て来る世の中ですが、イメージ
が悪いだろうから隠しておきまます。

…てか、かなりグロかったし。しかし半年も経つのに外観上は全くの
手付かずに見えました。色々と大変な御時勢なのかも知れません。


所でki-boのようなLRT…低床式の
鉄道車両を見てて、ずっと不思議
に思ってたのが「車輪や走行機器
はドコに入ってるのか？」と言う謎。

今回は整備工場内と言う事で線路
にピットが掘られており、床下の
部分もしっかり観察出来ました。

連接構造でも台車は各車体にある？

…この構造だと連結部はカナリ頑丈な梁が必要になりますね。
今後は路面電車もこのタイプの物が増えるんでしょう。確か宇都宮
でもLRTの新規路線が開業するとか？技術の進歩ですね。



次に木村社員の鉄ヲタどもが引っ掛かったのが、ソレとは対照的な
古めかしい台車です。…今時こんなゴツい箱型の軸受けにスポーク
車輪と吊掛モーターを使ってる電車なんてあるんですかね？

…答えはML521型と言う、右の凸型な電気機関車の物でした。

昭和24年製造の車両で、京福電鉄から引き継いだ物です。現在は
２両連結で、ラッセルヘッドを付けて除雪用に使われています。

台車は手前に居る522号車の物で、右の画像では更に古そうな仮の
台車が取り付けられています。…要はまだまだ使うと言う事だな。



そしてえちぜん鉄道に移管する前の京福電鉄時代から残る、旅客車
としては唯一の存在となる5001型が出てきました。

単行でしか使えず車内はオールロングシートなので、恐らく現在は
イベント用の予備車のような扱いになってると思われ、私も現物を
見るのは初めての事です。

今回はこの車両で勝山まで貸切列車で往復させて貰えると言う事で、
車庫内で実物を見学した後、福井口駅まで戻りました。



…これまで私も福井口駅は一般的な島式ホームの高架駅だと思って
たんですが、奥まった所が片欠きの構造になってて普段は使わない
３番線が存在するようです。

ピカチュウ親方と社長のツーショットが撮れましたので、親方には
加工前の物を進呈してあります。今回は撮影条件も厳しいのですよ。

ともあれココから実際に乗車して、勝山永平寺線の終点となる勝山
へと向かいます。

※→次回に続く

---

※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

さて新たな報告です。５月末頃の話になりますが、第18回目だと言う
木村鉄道の社員旅行に参加してきましたクラ駅長です。

コレを最後に社長は鉄道タレントを卒業し、今後は心理カウンセラー
のような仕事に専念すると言う事で、社員旅行としても最後になると
言う話のようです。…まぁ何事にも抜け道はあるもんですが。

今回は２泊３日の予定でえちぜん鉄道・富山地方鉄道・えちごトキめき
鉄道の３社を回ります。

ぁ、全ての記事を連続させると駅ノート関係の閲覧者の方が退屈する
だろうから、時々インターバル的な物を入れますね。



私は概ね全行程に参加しますが、日帰りプランを３日間繰り返すと言う
裏技的な運用で、ホテルとソレに付随する宴会をカットしました。

…こうする事で参加費が約1/3になると言う謎の料金体系です。
要はホテルが割と高級な所なのと、宴会（木村代）が高いんでしょう。
私にとってはもぅ、費用対効果を期待出来る話でもありませんので。

そんな感じで初日の集合は、お昼に福井と言うノンビリさです。
京都でピカチュウ親方向けに阿闍梨餅を買って特急「サンダーバード」
で福井に向かいます。

…この列車はいつまで間引き運転なんでしょうね？需要が少ないから
仕方ナイですが、随所で待ち時間が生じます。



改札を出ると、福井県名物の恐竜先生ベンチに松井さんが居ました。
ヨシヨシ会も出来てませんのでカナリ久し振りです。

てか私は木村イベントに関してこの手の近ツー物しか参加しないの
ですが、謎のウイルスが流行ってから軒並み中止となり、１年半振り
に会う人ばかりなのですよ。

三々五々にみんな集まり、最後に一番遠くに停まるグリーン車から
余裕をかましつつ降りて来たピカチュウ親方を待って、えちぜん鉄道
の福井駅へ向かいます。…新幹線の福井駅もまだ工事中ですね。

本来の集合場所はココから２駅先の福井口と言う駅になります。
…えちぜん鉄道の福井駅は切符が窓口販売だから大人数で行くと
大変なのですが、取り敢えず移動しました。



ココで全員が集合。近ツーの担当者川副さんからツアーの説明と、
今回は謎のウイルスに関する注意事項などを聞き、ツアー開始です。
社長が記念写真も含めて全行程マスク着用なのも仕方ないですね。

参加者の皆さんも全員がマスク着用な事以外は特に変わってナイか？
今回は社長の服装がグッズのＴシャツだと事前発表されてましたから
ソレに合わせて来た方が多いようでした。

私は「今後ドコで着るんだ？」と言われたら思いつかんので、買って
ません。追々出てきますが国鉄夏服です。



ココから案内役の同社の営業担当者さんとアテンダントさんが加わり
えちぜん鉄道の本社へ案内して頂きました。福井口駅に隣接する所
に本社と車両基地などがあり、今回は主に整備工場を見せて頂きます。

北陸新幹線の開通に先立って同社の線路も高架化しています。
右下の平行する道路が地上時代の線路跡だという事でした。



整備工場には同社の車両が入っています。鉄道線を走る6000系と
7000系の他、福井鉄道との直通に使われるKi-boも居ますね。

暫く会わないうちに社長も動画を扱うようになったらしく、昨今流行り
の360度映せる小型カメラを持参していました。てかYouTubeを始めた
人も多いようですね。私は恐らく手を出しませんが。

右の画像の手前にあるのは、分解して再塗装した台車の部品だと
思われます。まさかコレ、組み立てろとは言わないですよね？

木村社員には当たり前の事ですが、担当者さんがドン引きするぐらい
の勢いで色んな所に食い付きつつ、工場見学は続きます。

※→次回に続く

---

※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

そんな感じで宿泊地の米子まで戻ってきて、お絵描き教室への土産を
物色しようと米子駅まで来てみましたクラ駅長です。



山陰本線も、都市部の主要駅は概ね高架化してるイメージですが、
米子駅は昔ながらの地上駅です。で昨今の流行りなのか、コンコース
に記念撮影用のボードなどがありました。

…「475」を米子と読ませるのはイイとして「88×5」の意味が分からない
クラ駅長です。計算しても475にはならない（正解は440）でしょ。

そしてソノ横に「米子駅～ルーレットの旅」と題した観光案内があります。
…まぁ他所から米子まで来て、実際にココでルーレットを回して行先を
決めるような人は居ないでしょうが、面白い企画だと思います。

もしも「無人駅３時間掛けて駅ノートに絵を描く」とか実際にあったら、
一般の人には罰ゲームでしかないワケですがね。

さて木村鉄道の貸切列車ですが、お座敷列車「華」は新宿から湘南
新宿ラインを南下して大崎に到着しております。ココから今回の売りの
１つでもあるりんかい線…東京高速鉄道に入るようです。




社長を筆頭に多くの人が先頭車両の展望室に集まってきました。
大崎から東雲は地下区間なので、殊に先頭車からは写真が撮り難い
ので大変でしょうが、皆さんソレでも頑張ってますな。

普段は通勤電車だけが走る、地下鉄のような風情のりんかい線に入り
込んだ「華」は場違いな闖入者と言うか…カナリ異質な存在でしょう。
絶対に無理な話ではありますが「交渉人真下正義」みたいに地下鉄の
路線を神出鬼没に走り回ったら面白いかも知れません。

ドコで調べてくるのか（ダイヤ情報には載ってたらしい）各駅に撮り鉄
さんが大量発生しております。

…帰ってからTwitterを検索して、撮り鉄さんたちがアップした当日の
「華」の写真を探してみた所、地下区間を走る姿が無駄に幻想的に
撮れてるものが多数ありました。

「華」にミュージックホーンが装備されてるとは知らなかったんですが、
通過駅で矢鱈と鳴らすんですな。…何か誇示してます？



そんな感じで新木場に到着。ココから再びＪＲ東日本で、京葉線に
入るんでしょうか？

新木場駅では駅長さん（と思しき服装の人）を筆頭に、大勢の駅員
さんが先頭車両の位置で出迎えて下さり、社長はスゴく感動した
ような事を言ってましたが、単に珍しいから手の空いてる人が見物
に来ただけかも知れません。

ココで再びおしんさんが登場。当日はどんなスケジュールだったのか
知りませんが、お疲れ様でした。

…そう言えば今年は、ホントは乗りたいのに貧乏だから線路際で
撮り鉄だけしてる例の人は見かけませんでしたね。窓を開けて
手とか振って、美観を台無しにしてやろうかと思ってたんですが。



冬場の事なので陽が傾くのも早いんですが、段々と夕方の雰囲気に
なってきた京葉線を走り、今回の終点は西船橋ですから、１区間だけ
武蔵野線に入って同線のホームに到着しました。

…社長は最後の最後まで「かぶり付き」に必死だったので、号車ごと
の集合写真を撮る時間も無く、最後のアナウンスも飛ばしてしまいそう
（〆の挨拶は川副さんが始めてた）になる状況。

ちょっと適当すぎやしませんかね？
以前は、長が段取りを忘れそうになった時は私が助言してた所ですが、
（社長も素直に聞いてた）今は誰もやらんのね。もぅ別にいいんですが。



終着の西船橋では「華」は20分ほどホームに居るらしいので、何とか
ココで集合写真を撮って終了です。

今回は終了が15時半すぎという事で、時間的にはまだまだ余裕がある
ワケですが、当日が日曜日で翌日は仕事がある人が多かったのか、
ココで解散です（一部は秋葉原のLittle TGVへ行ったようですが）。

…私も撮った写真がブログの予定数を超える勢いだったので、早く
ホテルへ戻って仕分けの作業をしたかったし、まぁ丁度イイですわ。

と言う事で今年の木村鉄道の貸切列車の報告はココまでです。

…毎年恒例の事ではありますが、来年は社長の都合と「華」が引退
してしまえば何に乗ればイイのか？等の事情があり、先行きはカナリ
不透明ですね。

一説では関西での開催になるかも知れないと言う情報もあります。

ともあれ日程と内容、そして身内に死にかけてる者が居るか否かを
検討して、可能なら参加しようと思っております。数少ない機会では
ありますが、また宜しくお付き合い下さい。

では次回から先日の兵庫県…鶉野飛行場の紫電改と鍛冶屋線跡地
の報告を、続けてアップしていく事にします。

---

※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。