新・駅長日誌Ⅱ

さて新たな報告です。
３月中旬のある日、近場で回れる駅ノートとして名松線の伊勢鎌倉
と伊勢奥津の２箇所を描いてきましたクラ駅長です。

…ここ最近は実家で製作してる鉄道部屋（主に鉄道模型のジオラマ）
に忙しいのと、そろそろ暖かくなってきたので外回りのリフォームも
始めたい所なんですが、駅ノートも適度に回らないとブログの記事
が維持出来ないのですよ。

周期的に近場の４～５巡目が多い所なので、基本的に日帰りです。
殊にココは自宅から（車で行けば）比較的近いので、日常の色々を
済ませてから、ゆっくり目の出発になりました。



奈良県からだと宇陀市～御杖村を抜ける、昔の伊勢本街道に近い
ルートで行く事になります。基本的に遠い方から描くので、伊勢奥津
は一旦通過して、伊勢鎌倉から描く事にしましょう。

…現場写真は陽当たりの関係で、駅前のバス停になりました。
バスとは言っても地域のコミュニティバスの物で、土日や年末年始
は運休してしまう物のようです。

何の特徴もナイ棒線構造の無人駅なのですが、周囲に民家なども
少ない「準秘境駅」みたいな雰囲気の所です。



ホームから見える風景も、見渡す限り田んぼや畑だけの感じであり、
いいお天気だと眠くなりそうな環境ですね。

２枚の写真をパノラマ風に繋げてもイイんですが、面倒なので中止。
雰囲気は充分に伝わると思います。

…何故ココに駅ノートが置かれたのか？が全くの謎なんですが、
最古の物で2009年頃の日付のノートが確認されています。



ホーム上にプレハブ製の待合室があり、駅ノートはココに置かれて
います。基本的に陽当たりのイイ所なので、カビなども無く清潔な
環境に保たれています。ココも恐らくは、地元の方がボランティアで
清掃活動などを行ってるのでしょう。

当日は春のダイヤ改正の翌日でした。…ＪＲ東海では特急「ひだ」
が新型のHC85系に統一された事が最大の変更点なのでしょう。

名松線に関しては何も書いてナイんですが、コレ以上何かしても
仕方ない路線なのかも知れません。



駅ノートは先述のように、2009年頃の日付が入ったノートが最古
の物のようで、一応は①～⑥までの通し番号が打たれています。

…しかし設置者も管理者も不明であり、残りのページが少ない事に
気付いた人が次のを置く感じの伝承方式だと思われます。

前回以降の絵師さんの作品は上記の３点。デハニ会さんのは最近、
美少女キャラ＆ゆっくまーコラボの物が増えてきましたね。



さて今回は、駅の裏手にある梅の木が満開だったので、コレをネタ
に描いておく事にしましょう。…イイお天気の日に来たから、色合い
としても青空に映えています。

現行のノートがリング綴じなので、スキャナを使いやすくするため
小さめに描きました。

日曜日だったので撮り鉄に降りたおじさんが１人居て、意外と長く
待合室で同席する羽目になりましたが、都合よく放置しててくれた
ので気楽でした。…やはり乗って撮るのが王道なのでしょう。

では元来た方向へ引き返し、続いて終点の伊勢奥津へ移動します。

※→次回に続く

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さて北条鉄道の駅ノートの５巡目ですが、前半の最後は長（おさ）
駅にやって来ましたクラ駅長です。



この駅も大正時代の開業時から残る古い木造駅舎が残る駅で、
建物は文化財指定を受けています。近隣の播磨下里や法華口に
比べると、１回り小さな感じの駅舎です。

正面に向かって右側の建物は、ある時期に沿線の各駅に一気に
新設された比較的新しいトイレです。トイレがキレイだと待ち時間
が快適に過ごせるから、有り難い事ですね。

…手荷物窓口の表示は過去に使われていた物で、レトロな雰囲気
の演出に置かれてるのでしょう。コレまた私は初めて見ましたが。



棒線構造の小さな駅なので、待合室からすぐホームの感じですが、
ベンチや駅名標も国鉄時代からの物がそのまま使われてる感じで
時代物の映画の撮影にも使えそうな雰囲気の駅です。

この駅名標が更に古くなると、播磨下里や法華口のように右書き
の文字が透けて残ってる感じになるようです。



無人化された元の駅務室は、ボランティア駅長さんが主催する
行事の時以外は閉鎖されており、中に入る事は出来ません。

現状では婚活相談所を主催してる方と、制服姿で列車の見送りを
される方の２名のボランティア駅長さんが居るそうな。

…扉は閉まってますが室内を雰囲気だけ撮ってみました。
過去にはココで週末に、缶詰をアテにするバーが開かれてたと言う
のも聞いた事があります。



当日はイイお天気で気温も高めだったので、反対側のホームに
ある梅の花が咲き始めてる感じでした。…コレを手前に置く構図
で駅に着く列車を撮る、定番の撮り方もあるようです。

前回の訪問からカナリの時間が経ってるので駅ノートは代替わり
しており、当日に置かれている物には絵師さんの作品は確認出来
ませんでした。

各駅のノートのバックナンバーは同社の本社…北条町駅で保管
されてると聞いた事がありますが、私は特別な権限を持ってるワケ
でもないので、見る事は叶いません。



…さて今回は、待合室部分の照明付近に吊るしてある、ツバメの
巣の「受け皿」が印象に残ったので、コレを描く事にします。

残りのページが中途半端だったので、１ページの下半分ぐらいで
描いた小さな物です。…たまにはイイんじゃない？

似たような感じで適当な板を吊ってある光景は他所でも見た事が
ありますが、ハート型＆メッセージ入りと言うのは珍しいかなと。

まだ３月の中旬だから、ツバメが巣作りをするには早い季節かも
知れませんが、そのうちこんな感じで親鳥が出入りするのでしょう。

今回は１日に３駅と言う事で各駅とも簡単に済ませた結果、無事
に日帰りで予定数を終える事が出来ました。では続けて、当日の
各駅に関する「おまけネタ」を紹介する事にしましょう。

※→次回に続く

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そんな感じで５巡目となります北条鉄道の駅ノートですが、続いて
は終点から２つ目の播磨横田にやって来ましたクラ駅長です。



こちらも比較的新しい駅舎（待合室）がある駅です。片方の壁面に
「Gallery」とあるように、待合室と言うより展示スペースをメインに
作られた建物なのでしょう。

…いいお天気なので、私の額が無駄に光ってますね。若い時に
比べると生え際が後退してるのかも知れませんが、毛髪や毛根は
まだまだ衰える気配がありません。



交換設備のない棒線構造の駅です。ホームには桜の樹があって
春に満開になると見事な風景になるんですが、当日はまだ早い
感じで枯れ木の状態でした。

待合室は先述の通り、主に絵画作品の展示が出来るギャラリー
を兼ねており、以前は特定の画家さんの作品が展示されてたのが
「加西市美術家協会展示室」となってました。

同社のホームページによると、２月～４月ぐらいの間で同団体の
方の作品が展示され、何パターンか変わるようです。

…私には絵の良し悪しは分かりませんが、駅で列車を待つ間に
見て楽しめるスペースがあるのは双方にイイ事だと思いますよ。



そして中央のテーブルには、同駅のボランティア駅長さん（女性）
が用意したと言う、桜の花を貼る模造紙が置かれています。
…普段はココでフレーム画の教室を開催されてるようです。

話は前後しますが私が駅ノートを描き終えたタイミングでコレの
様子を見に来られたので、挨拶＆自己紹介させて頂きました。

駅ノートの入れ替わりは早いですが、私が過去に書いた絵に関して
「見た記憶がある」との事で、有り難い事だと思いましたよ。



駅ノートと共に、ココには北条鉄道関係の新聞記事をスクラップ
したノートも置かれてました。…キハ40型デザインのノートは同社の
グッズとして、北条町駅でも買えるようです。

同形式が導入された頃、地元紙で特集記事が組まれてたようですね。

単純に「交換設備が出来て車両を増やす必要があったけど、新車が
買えないから適当な中古車を探した結果」なだけの話が、コレほど
大当たりするとは誰も予想しなかったんじゃナイでしょうか？




同駅のノートも前回の訪問以降に入れ替わってると思われますが、
２点の絵師さんの作品が確認出来ました。

…先述のボランティア駅長さんが簡単なコメントを返して下さって
ますが、差し出がましい事を言えばペンの色を変えて頂ければ、
より分かりやすいと思います。

さて今回は、ほぼ駄洒落ですがドコかで聞いた「播磨おこた」と言う
フレーズで１枚。…ココの待合室は東に面して大きなガラス張りの
構造なので、天気が良ければ冬場でもカナリ暖かいのです。

基本的に猫はコタツが好きな所が、のろは「猫なのに暑がり」らしい
ので３月に入るともぅ必要ナイのでしょう。

久し振りではあるものの何度も来てる沿線なので、珍しい事もソレ
ほど無く、「おまけネタ」は最後にマトメる事にして次の長駅へ移動
します。何とか日帰りで３枚描けそうですよ。

※→次回に続く

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