新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

駅ノート 西御坊⑤

2023/06/19(Mon)

では新たなような続いてるような報告です。

近場駅ノート5巡目として、和歌山県紀伊海岸に沿って南下
していく方向で、紀勢本線冷水浦紀州鉄道西御坊2駅
日帰りで描いてきましたクラ駅長です。

…例によって遠い方西御坊から行きましょう。

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周知の通り同駅は、紀勢本線御坊から分岐する紀州鉄道
終着駅です。営業キロ2.7kmと言う事で、古くから「日本一短い
私鉄」として有名でした。

現状で最短となる会社は千葉県芝山鉄道(2.4km)ですが、
同社は京成電鉄相互乗り入れをしてて、列車はもっと長距離を
走るワケだから、感覚的には紀州鉄道今でも日本一でしょう。

昭和初期開業時から残る古い木造駅舎のある駅で、商店街の
無理矢理に作ったような場所にあります。…ジオコレの建物
だけで作る、小規模なジオラマみたいな雰囲気ですよ。

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建物中央の三角屋根の部分に、同社の社紋をデザインした看板
ありました。…昔からある感じに見えるんですが、私は今まで知ら
なかったと言うか、今回その存在初めて気が付いたんですよ。

その駅舎は何故か、矢鱈と天井が低い建物です。初めて乗った
のは中学生の頃であり、当時はココが終点じゃなかったから降り
なかったんですが、昔からこんな感じだったんでしょうか?

…そして老朽化によりカナリ傾いてると言うか、建物自体が相当
歪んでますね。絵で忠実に描く「パースが狂ってる」と指摘されて
しまいそうな物件です。

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季節柄、ツバメ巣作りのために出入りしてました。…日本人
何故かツバメにだけは寛容であり、「家が栄える」歓迎されてる
ワケですが、同社路線の経営苦しいようです。

無人駅なので、そのまま裏側の路地通り抜ける事も可能なの
ですが、こっち側から見ても隙間だらけの建物ですね。

駅務室運転士さんの休憩所に使われてると思われますが、
冬場隙間風でカナリ寒いでしょう。

ベニヤ板で補修されてる部分もありますが、何故水色に塗ろう
思ったのか…要らん所が気になってしまいました。

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駅ノート同社公式に設置してる物です。
意外と訪問客が多く回転が早いのですが、前回の訪問以降の絵師
さんの作品ゆっくまーシール上記の物が確認出来ました。

…またアニメゲームだったかな?)作品「AIR」聖地の1つでも
あるので、それ関係の書き込みやファンアートも幾つか見られます。

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さて今回は、近くの和菓子屋さんで売られてる「臨港サブレ」と言う
同社に因んだ商品をネタにしてみましょう。

同社開業当時「御坊臨港鉄道」と言う社名であり、地元の
年配者にしてみるとこっちの方が親しみがあるんでしょうか?

よくあるクッキーのような焼き菓子ですが、車両(長く使われてた
キハ600型)をデザインした物で、同様のケースに入っています。

駅ノート残りページ少なかったので程なくして新しい物
取り換えられる事が予想されますが、見た人が買いに行くかも
知れず、少しは宣伝になると思うんですが。

その辺りも含めて同駅関係「おまけネタ」に続けましょう。

→次回に続く



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No.1541 駅ノートの記録

駅ノート 船戸⑤

2023/06/15(Thu)

さて和歌山周辺駅ノートですが、伊太祈曽復活空振りだった
ので、和歌山線船戸にやって来ましたクラ駅長です。

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昼食場所雑賀崎を出る頃から雨が降り出し、天気予報の通り
結構な強さになってきました。

明治31年開業した駅だそうですが、駅舎は後に建て替えられた
物でしょう。それでも結構な古さを感じさせる建物です。

現在は無人駅になっており、簡易式の券売機が設置されています。

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同区間を走る列車は現状で、全て227系普通列車統一されて
います。…私が子供の頃五條~和歌山非電化であり、普通
列車は雑多な編成気動車キハ58系の急行もありましたね。

駅ホームから見える位置にある速度制限標識には「機関車・キヤ」
の表示もあるんですが、実際に走る事はだと思われます。

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雨が強かったので証拠写真の自撮り
忘れてしまいましたが、ホームの広告
スペースに、和歌山線を題材にした川柳
コンクールの入賞作品が目に付きました。

先日、北条鉄道へ行った時にも俳句の
投句箱があり、管理者(恐らく老人)が
原型を留めない残酷な添削をしてて
引いたんですが、こちらは素朴で優しい
作品そのまま入賞してるようです。

俳句と川柳似て非なる物ですが、
やはりこの程度の方がイイですね。

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駅ノート設置者不明の物がカナリ長期に渡って置かれています。
特に観光地でもナイので進みは遅く、4年経っても1冊埋まらない
程度のペースと言う事になりますか。

絵師さんの訪問も概ね一周したと言う事か、前回の訪問令和3年
9月)以降の作品ゆっくまーシール上記の数点がありました。

ゆっくまーシールはどうせ殆どの使用者3枚マトメて貼るん
だから、もう3匹一緒になったのを作ればいいのにと思います。

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さて今回は、駅舎に近い1番線王寺方面行きのホームに見えた
「地層」を題材にしてみました。

先述のように同駅鉄道黎明期明治時代開業であり、最初は
小型の蒸気機関車が走る軽規格の線路だったのでしょう。

以後時代と共に車両が大きくなり電車になると床が高くなり
と言う事で、電化区間古い駅には概ね3つの時代のホーム
重なってる場合が多いんですよ。

…「100年以上ココに駅があり、今でもそのまま使われてる」と言う
状況に何故か私は感動を覚えるので、以後に同駅を訪れる人にも
伝わればイイなと思いまして。

引き続きカナリ雨が強いんですが、今回も同駅「おまけネタ」
拾ってから帰る事にしましょう。

→次回に続く



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No.1537 駅ノートの記録

駅ノート かだ⑤

2023/06/08(Thu)

そんな感じで日は改まりますが、和歌山周辺駅ノート5巡目
を回っておりますクラ駅長です。

今回は5月中旬の土曜日に、南海電鉄加太線終点となる加太
(かだ)と、JR和歌山線船戸の2箇所を、日帰りで回ってきました。

…ココは「かだ」と読みますが、同じ漢字表記「かぶと」と言う駅
三重県にあり、ココにも駅ノートが設置されてますので、区別
ために私は双方ともひらがな表記でタイトルを付けています。

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加太南海電鉄本線和歌山市(厳密には隣の紀ノ川)から分岐
して、淡島神社海水浴場戦時中の砲台跡などがある加太まで
を結ぶローカル線の終着駅です。

何年か前から同路線には「加太さかな線」と言う愛称が付き、観光
誘致の一環として「めでたいでんしゃ」と言う簡易的な観光列車
走るようになりました。

…コレがいつの間にやら4編成に増えてまして、土日などは普通の
車両が来る方が珍しい状況になりつつあります。

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明治45年の開業だと言う事で、恐らくは当時から残っている木造の
洋風建築な駅舎の駅です。…上記の観光プロジェクトによって主に
をデザインしたオリジナルの装飾が目立つようになりました。

…そしてまたアニメコラボですね。

「サマータイムレンダ」と言う作品だそうですが知らなかったので
調べてみると、作品の舞台となる離島が御当地の友ヶ島(実際には
無人島)をモデルに描かれてるのだそうです。

てかキャラクター本人が「アニメ観光大使」のタスキを掛けてるとか
最初から狙いすぎな気がせんでもありません。

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有人駅なので入場券を購入して、駅構内も見てみましょう。
…当日は土曜日でしたが早朝であり、連休の直後と言う事もある
のか比較的空いてる感じがしました。

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入線してるのは「めでたいでんしゃ」のうち子供キャラ「なな」で、
同シリーズでは3代目と言う事になりますか。

駅ノートは先述の観光プロジェクトで設置された、公式の物です。

以前は同路線途中駅などにもあったんですが、現存するのは
ココだけになってしまいました。…途中駅単なる住宅地である
場合も多いから、需要はソレほど無く荒れるだけだったようですね。

観光地なので進みが早く、今回の物も更新されて数ページしか
使われておらず、絵師さんの作品などは確認出来ませんでした。

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さて今回は、久し振りに観光キャンペーンのポスターを見掛けた
気がしたので、初心に返って再現してみました。…初めて来た時、
今より拙い絵で描いたんですよ。

このポスターはキャンペーン開始当時、地元の人たち同路線
駅員さん同じ前掛けをして同じポーズを取るシリーズが幾つか
作られた物です。

で調べてみると、当時(7年前)小学2年生だったモデルの子供
たち中学校の卒業記念として、再集合して同じ場所で同じ構図
の写真を撮ったと言うネット記事が出てきました。

※参考→https://rokaru.jp/news/60321/

…そんな経緯があって、このポスター久し振りに掲出されたの
かも知れません。知らずにのろの台詞に入れた「初心に返る」
奇しくも意味を持ってしまいましたね。

では例によってもう少し駅とソノ周辺を見てから、次の目的地
向かう事にしましょう。

→次回に続く



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No.1530 駅ノートの記録