新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

駅ノート 紀伊神谷⑤

2023/06/05(Mon)

そんな感じで近場駅ノート5巡目ですが、続いては和歌山県
入り、南海高野線紀伊神谷にやって来ましたクラ駅長です。

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同路線橋本を越えると、狭い山間の地形縫うように走ります。
終点高野山と言う観光地が控えてる事もあり、ローカル線にして
運転本数が多い所ですね。

で来ると、橋本側の踏切を渡って駅に至るルートの方が一般的
でしょうか?単線ですがカーブした線路の真ん中に島式ホーム
あり、交換可能な線形になっています。

駅の直前50‰の急勾配なんですね。旧国鉄幹線なら間違い
なく補機が必要だった所でしょう。

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駅舎の前に小さな川があり、周囲は自然の林に囲まれたような
立地の駅です。昭和4年同路線の終着駅として開業し、翌年
現在の終点(極楽橋)まで延長されました。

恐らくは当時のままの駅舎であり、貴重な建物だと言う事なのか
「近代化産業遺産」に認定されています。

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見るからにレトロな建物ですが、意外な事に有人駅です。窓口
あって室内の照明が点いてるのが確認出来ると思いますが、ココ
では乗車券の類売られておらず券売機ありません

…建物に不似合いICカード対応自動改札機がありますが、
最近は殆どがコレで事足りるんでしょう。

駅員さん列車が着くと律儀ホームに立ってました。…ドコ
の田舎でも見られた光景なんでしょうね。それと写真撮れません
でしたが、熊除けと思われるベル腰から提げてるんですよ。

…ココって熊が出るの?ゆっくまーなら屁でもありませんが、本物
は些か困りますね。

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前回の訪問から約1年半と言う事で、絵師さんの作品ゆっくまー
シールも色々と増えてました

右端の作品常連さんではナイようですが、クレヨンを使った独特
なタッチで描かれています。…湿気が多い環境なので水性インク
だと滲んでしまう場合があり、意外とコレが正解なのかも。

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駅ノート好きな人の間では知られた所なので、ゆっくまーシール
無駄に増えてますね。ピンク色女の子キャラ「みっくまー」
と言う新規参入の子だそうです。

ゆっくまーの事を「おじさん」と呼ぶので、なのか?

さて今回は、駅舎の周辺新緑がキレなのと、葉っぱから透けた
が建物に当たって緑色に見えるので、その辺りの風景を描いて
おきましょう。

過去4回は何だカンだと冬場に来る事が多かったから擬人化キャラ
よりリアルタイプの方がいいかな。コレも久し振りに描きたかったし。

…なるべく記事数を増やしたいので、ココでも少し「おまけネタ」
考えてから帰途に就く事にしました。

→次回に続く



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No.1527 駅ノートの記録

駅ノート 城戸⑤

2023/06/01(Thu)

さて新たな報告です。

近場駅ノート5巡目と言う事で、最近はずっと関西圏の設置駅
を回ってるワケですが、続いては和歌山方面です。その前に唯一
奈良県内で確認されている旧五新線城戸から行く事にしました
クラ駅長です。

日程的にゴールデンウイークの真ん中になるので、観光地混む
事が予想されます。こんな日でも絶対に混まないであろう場所を
考えた結果、ココ南海高野線紀伊神谷になったんですよ。

…周知の通り五新線は、国鉄時代五條~新宮紀伊半島を縦断
するルートで建設される計画だったのが、途中までトンネルや橋梁
だけ完成した状態でストップした未生成線です。

そのうち五條から西吉野村(当時)城戸までが国鉄バス専用
道路として使われてたのが、奈良交通への移管を経て2014年
廃止されてしまいました。

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バスの駅の終点だった建物はそのまま放置され、平行する国道168
号線
経由でココまで来るバスの折り返し場所としてのみ機能してた筈
なんですが、久し振りに行ってみると新しくリフォームされてました。

奈良交通時代の「専用道 城戸」と言う表示は残されてますが、現状
でココに路線バス発着せずモニュメント的な物なのでしょう。

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何年か前から休日などにこの敷地を使って、五新線の歴史を紹介
したり乗用のミニ鉄道を走らせる組織があるのは聞いてましたが、
この建物は規模からして、恐らく税金でリフォームされたらしく、
自治体(現在は五條市)が絡んだ物だと思われます。

壁画に描かれた蒸気機関車のナンバーは「78675」五條市内の
公園にある保存機同じ番号ですね。

普段は折り返しで入ってくるバスの運転手さんしか使わないトイレ
ですが、こちらもキレイになってました。

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自宅から近いので朝8時過ぎには着いたんですが、鍵が閉まって
ました。イベントの開催時にしか開けないのかな?と思ったら市の
担当者さんと思われる人が来て開錠してくれたので、無事に中に
入る事が出来ましたよ。

ついでに訊くと、平日と土日の別なく朝8時30分から夕方17時30分
まで開けてあるそうな。

元の建物バスの待合室だった狭い部屋しか開いてなかったのが、
区画を変えたのか広いスペースになっており、奥手の方には切符
売り場の窓口も再現されています。

基本的にはイベント時の多目的スペースとして使われるのかも知れ
ません。当時の運賃表や一連の施設が選奨土木遺産に指定された
事を示すプレートなどが展示されています。

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バックヤードに相当する部屋に鍵が掛かってなかったので開けて
みたんですが、ココは倉庫兼給湯室のようです。

…手前に窓口状の構造物はありましたが裏側は単なる壁であり、
完全に雰囲気だけの物のようでした。

黒板スタイルの伝言板が再現されており、比較的最近の書き込み
もありますね。

駅ノートは撤去される事なく存続していました。…コレは意外です。
てかリフォームした事で来訪者が増える事を予想したのか、予備
の新しい物も準備されています。

前回の訪問からカナリ経ってるんですが、新規の絵師さんの作品
ゆっくまーシール存在しませんでした。列車では来れない
ですが、今後の展開に期待しましょう。

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さて今回は、ココまで来る途中にあった第七丹生川橋梁と言う、
沿線でも目立つ構造物をネタに描いてみましょう。

高所なので準レギュラーゆっくまーも登場させました。実際
閉鎖されてるので、橋梁上に登る事は不可能だと思われますが。

無駄にカネを掛けた鉄建公団の仕事なので、大規模な高架橋や
トンネルが多数存在するものの、全く使われず朽ち果てよう
してるのは、やはり勿体無い話です。

今回も概ね午前中に描き終えました。周辺の「おまけネタ」を少し
紹介して、次の設置駅に移動します。

→次回に続く



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No.1523 駅ノートの記録

駅ノート 永原⑤

2023/05/29(Mon)

では再びココから滋賀県駅ノート5巡目ですが、北陸本線
近江塩津の次は、湖西線永原にやって来ましたクラ駅長です。

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先述の近江塩津隣の駅ではありますが、小高い山を挟むので
少し距離があり、琵琶湖の港としても別の区域になると思われる
所ですね。駅ノートは比較的最近になって存在が確認されたので、
前回までは数合わせ間隔を詰めて回ってました。

現在のログハウス調の駅舎平成12年新築された物だそうです。
平成15年までココと近江塩津の間に交直切替デッドセクション
があり、直通する普通列車少なかったようです。

駅舎には観光案内所が入居しており、それと出札業務JRとは
地元企業が行っている簡易委託駅ですね。

線路築堤上にあるので、改札を入ると広めの地下通路があり、
ホームまでカナリ長い階段で登る構造になっています。
…同駅にもエレベーターなどのバリアフリー設備ありません

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配線としては島式ホーム2面4線構造で、緩急退避が出来る他
京都方面折り返す列車も何本か設定されてるようです。
高台なので琵琶湖の湖面がよく見えますね。

各ホーム敦賀寄りプレハブ構造の待合室があり、駅ノート
下り(敦賀方面行き)待合室内に置かれています。

以前から存在したらしいんですが、下に立派な待合室があれば
そこに置かれてる事が想像されるのは当然であり、発見が遅れた
のでしょう。許可が下りなかったんでしょうか?

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駅ノート大き目A4サイズです。しかし縦幅より狭いケース
に入ってるので、ノート本体が湿気で曲がっており、保管状態
いいとは言えません

冬場は結構な積雪になるし、風向きによっては琵琶湖方向から
湿った空気が来るのでしょう。意外と湿気が多い環境なようです。

前回以降の絵師さんの作品1点。また突発的にリアルな113系
電車を描いた物もありました。

今年の春のダイヤ改正で、京阪神地区113系と117系完全に
引退してしまったんですよね。…殊に113系改造に改造を重ねた
結果、最終的に何番台だかよく分からない代物になってました。

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同駅に来るのも5回目なんですが、私が以前から気になってるのが
駅周辺や少し離れた大浦の集落などで見かける、丸い印の付いた
帆船絵やモニュメントなのですよ。

右は駅近くの公園にある遊具です。船を模したジャングルジム
イイとして、これにも独特のデザインな帆が再現されています。

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…調べてみるとコレは「丸子船」と言う物で、主に江戸時代以前の
鉄道がナイ時代琵琶湖内の各地を往来して物資を運ぶ、重要
輸送手段だったようです。

同駅から近い大浦と言う港丸子船に関する資料館があり、実際
に使われていた本物の丸子船が展示されてると言う事で、コレまた
見に行く事にしました。

いい題材だと思ったんですが、矢鱈と構造が複雑なので描くのに
苦労しましたよ。のろの台詞私の素直な感想です。

では次回は、この丸子船の資料館などを中心とした「おまけネタ」
に移る事にしましょう。

→次回に続く



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No.1520 駅ノートの記録