新・駅長日誌Ⅱ

そんな感じで福塩線の中畑駅の駅ノートを描き終えましたので、同じ
福塩線内で次は３駅先の備後矢野駅へと向かいましたクラ駅長です。

…鉄道と道路の最短ルートは別ですが15kmほどの距離でした。



…着いたのはイイとして、外観は田舎によくある国鉄タイプの木造駅舎
なんですが、色々と個性のキツい内容になってます。

駅ノートを描いて１回で終わるには情報量が多すぎますので今回は駅
の状況から先に、２回に分ける事にしましょう。

まず右の画像で見て、端っこがトイレなのは分かるんですが真ん中に
小さな御堂のような建物があって、「幸福の黄色いハンカチ」みたいな
状況になってます。

この時点で「独特のセンスだな」と思うんですが、駅の正面から見ると
建物の裏側らしいので、正面はホーム側なのでしょう。



駅舎の建物のうち、目測で６割程度が食堂の店舗になってます。
…今回はコレを楽しみの１つにして来たんですが、何か暗くない？
その辺の事情は次回として、待合室部分に矢鱈と物が多いんですよ。

まずベンチで囲む感じに大きなテーブルが設置されてます。
コレは駅ノートを描く側としては有り難い話ですが、端っこに取り付け
られた手すりが「高齢者仕様」な雰囲気ですな。

上の方に貼ってある集合写真は、地元の方と思しき皆さんが秋篠宮
ご夫妻と写ってます。来られた事があるのかしら？

そしてガンダムのプラモデルが飾ってあってり、広告で造ったような
ペーパークラフトのお城や五重塔などもありますな。 …正直に言えば
支離滅裂と言うか「どんなセンスなのよ？」と思うワケですが。



無人駅のお約束であるミニ図書館らしき物ですが、このラックはアレ
でしょう。ホームセンターで野菜の種なんかの袋を並べてあるやつ。

…そして本のラインナップを見るに、ほぼ全部がカッパノベルズなど、
西村京太郎氏の新書でした。

そして極めつけが、右のサトちゃん。…薬局の前なんかによくある
乗り物ですね。正式名称を「サトちゃんムーバー」と言うそうな。

基本的には小銭で動くんでしょうが、無料で動かす方法もあるらしく
店の人に言えば何とかなる旨の貼り紙がありました。
…またサトちゃんで目立たないけど奥にトランポリンもあるようです。

地域の活性化のため、無人駅に飲食店などの店舗が入った駅は時々
見かけるワケですが、 ココまで意味不明なセンスで尚且つ待合室
部分まで私物化してる状況は初めて見たぞ。

是か非かと言われれば…許されてるからココまでになったであろう
ワケで、問題ナイのかも知れませんが、何だかな…。



ともあれ駅舎から出て、ホームなどの外回りも見てみましょう。
まず改札があったと思しき所に、謎の木彫りのカエルが居ます。
先程外から見えていた御堂には、布袋様が祀られてるようでした。

見るからに怪しい所へ、しっかり賽銭箱も置いてありますが、ドノ
ぐらいの人がお参りするんでしょうか？



ホームは交換可能な島式の物です。運転系統としては先程の中畑と
同じ区間なので、列車本数も変わりません。 …滞在中に１本だけ
見る事が出来ました。

そして駅舎ですね。通常なら１番線に相当する部分にもホームらしき
構造になってますが、ココは使われていません。

その代わり軒先一杯まで部屋を増築した感じで、ココも食堂の客席に
なってるようでした。

…食堂がありながら、ココまで見ても暗いままだし人の気配はナイしで、
何となく状況の察しが付く所ですが、次回に続きます。

※→次回に続く

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