常磐線 震災復旧区間を探る ②
2020/05/27(Wed)
…少し前にAmazonで発注した外国製の
体温計が、手元に配達されるまでに1ヵ月
以上掛かるという話をしましたが、そろそろ
着いてもいい頃なのにまだ来ません。
その代わりに販売元から左のようなメール
が届きましたクラ駅長です。
…要は「まだ掛かるけどキャンセルする?」
と言う事なんでしょうね。恐らくは向こうの
言語を翻訳ソフトでそのまま訳した物だと
思われますが、微妙に上から目線ですな。
(最後の「…です」の部分は人名。)
ともあれ私は友人が送ってくれた物で事足りますので、これ幸いと
キャンセルする事が出来ましたが、今後は「在庫アリ」だけに騙され
ないように行動する必要がありますね。勉強になりましたわ。
さて常磐線の旧線区間ですが、宮城県山元町の山下駅跡地に来て
おります。…現在は殆どが更地と化した駅跡に横に「大地の塔」と
名付けられた慰霊碑が建っておりました。
同町は太平洋(仙台湾と言うのか?)に面した町であり、この山下駅
跡地で海岸線から約1.2kmの地点なんですが、東日本大震災では
637名の町民の方々が亡くなったそうです。
広場を円形に囲む感じで並んでいる黒い御影石の大部分が、震災で
犠牲になった人たちの名簿になってまして、改めて災害の恐ろしさが
分かりましすね。
津波で被害を受ける前後の町の写真も載っています。鉄道に関しては
山下駅と次の坂元駅の2箇所が同町内に当たります。
…山下駅に関しては何とか原型を留めてるように見えますが、見たら
ホームの上に乗用車が載ってますね。やはり自然の力は偉大です。
坂元駅は跨線橋とソノ隣にあった公衆トイレ以外の全てが押し流され
駅舎は跡形もなく消えたようです。
そして旧山下駅付近から南の旧線区間は、バイパス道路への転用が
決まっておりまして、まだ大部分が工事中ではありますが今後の展開
が期待されます。…前向きに復旧して行くのも大切な事ですよ。
続いてが1つ南にある坂元駅ですが、こちらも新しく造り直された
現在の駅から見て行きましょう。
…デザインは先程見てきた山下駅に似ており、ココも高架駅ですが、
交換設備のない棒線ホームの駅のようですね。
こちらも駅前にはロータリーが整備され、近くには道の駅も出来て
おり、新しい駅前の町として整備されてる感じでした。
…復旧後に開通した新線区間では国道6号線に最も近い駅なので、
バスで通る観光客も取り込もうとした発想なのかも知れません。
高架駅なので線路の下の1階が出札窓口や改札口になり、ココも
簡易委託駅でした。…自動改札機はなくSuicaのカードリーダーです。
そして駅前に分かりやすい地図がありました。
海岸に近い所に「県道相馬亘理線」として灰色のほぼ一直線の道路
が描かれてます。その下に「工事中」とあるように、県道としてはまだ
一部の区間しか開通していませんが。コレが元の常磐線ですね。
震災前の坂元駅に関しては記載はありませんが、現在地から海岸の
方向へ向かって、旧常磐線と交わる辺りだと思われます。
…やはり1kmぐらいかな?早速車で移動してみましょう。
※→次回に続く
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No.423 鉄道廃線跡を探る