新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

南海 天王寺支線を探る ②

2020/06/04(Thu)

営業車の車内に装着していた感染防止対策ビニールシートが、
順に多くの車両に行き渡り、途中から改良型が出てきました。

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…とは言っても途中前方向曲げただけなのですが、コレで助手席
との間防げるようになりました。

しかしコレ、今度は風が通りにくくて暑いのと、声が伝わりにくくて
客席との会話が困難になるのが難点です。

ってか元から耳の遠い老人層が多いんだから、もっと前から右のような
装置があれば便利だろうなと思っておりますクラ駅長です。…駅の窓口
にあるアレみたいなもんですが、拡声器をCピラーに付けるの。

最近は高性能な物が安く出回るようになったようなので、長期間続く
ようであれば自費で何か考えてみようかと思います。

さて南海電鉄の天王寺支線ですが、新今宮駅付近から天下茶屋方向
へ歩きつつ、鉄道の痕跡を探しております。

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廃止されて30年近くが経過し、再利用出来る土地切り売りされてる
様子だし、ソレ以外の線路跡も殆どが万能壁で囲まれてしまってるワケ
ですが、やはり外から見て確認出来る箇所もありますね。

ココは恐らく、極端に低いガーター橋などで道路をオーバークロスして
いた地点だと思われますが、撤去後に作られた壁に明らかな鉄道の
路盤跡が見て取れました。

同線末期衰退して単線化されてましたが、元は複線だったので、
その幅で用地が確保されています。

道路の向かって右側自動車対応なのか、地面を掘り下げて頭上高
を稼いだ構造になってますね。
…こう言う痕跡発見するのが廃線跡巡り面白さだと思います。

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その少し南西側に、商店街のアーケードと交差している地点があり、
現役時代末期にはコノ付近に飛田本町駅があったようです。

同線天王寺~天下茶屋1.2kmの区間2つの途中駅があった
ワケですが(天王寺飛田本町今池町天下茶屋)、まず1984年
今池町天下茶屋廃止され、代わりに地元対応の為に造られた
駅だそうです。だから僅か9年程度と言う事になりますか。

この付近は同線廃線跡としては珍しく、公園になってて立ち入りが
自由な場所ですね。

時間制限を設けてあるのは、制限しないと定住してしまう人が居る
からでしょう。「立ち小便禁止」と言う貼り紙は概ね守られていません

この付近は飛田新地と言いまして、古くから色町だった所ですね。
そう言う商売禁止されてからも「店は料理屋女の子は女中さん
と言う体裁で、今でも営業してますわな。

私は個人的には行った事はナイのですが、奈良からココに通勤してる
お姉さんを何度が送った事があるんですよ。1時間近く掛る車内で
完璧にメイクを仕上げて別人のように変身するのがスゴいですね。

私が行ったのは祝日の午前中でしたが、どの角度にカメラを向けても
酎ハイなどの缶を持って座り込んでるオッサンが入るので、撮影に
気を使いましたわ。

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そして下町入り組んだ路地更に奥に、廃線跡隠れているような
状況になります。…近くにあった案内図を見ると、他の道路と同じ感じ
斜めの線で描いてあるのが廃線跡ですが、実際は立入禁止です。

大阪市街地の真ん中ではあるものの、このような細長い土地では
上手い使い道ナイのかも知れませんね。

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入り組んだ路地から、南北方向に走る広い道路に出ました。堺筋です。
社長(木村)大好き「スーパー玉出」がありますな。

この付近に次の今池町駅があった事になり、ココで頭上を走る阪堺
電車と接続していました。駅跡は何かの会社の敷地になってるようで、
意味の無くなったガーター橋の下は駐車場になってました。

…では見れる範囲駅跡の付近を探ってみる事にしましょう。

→次回に続く



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No.431 鉄道廃線跡を探る