新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

南海平野線を探る ⑦

2020/07/17(Fri)

さて南海平野線跡地を探る旅ですが、頭上にあった阪神高速は右へ
曲がり、廃線跡公園になってる所に辿り着きましたクラ駅長です。

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背戸口公園と言う名前が付いてますが、廃線跡公園として整備
した物らしく東西方向細長い形をした土地ですね。

そして流石に線路残ってませんが、右のように舗道タイル線路
をイメージしたような模様が描かれていました。

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ココが終点1つ手前に当たる西平野駅があった地点になります。
区間の全体を描いた路線図がありました。起点かすみちょう
(…正しくは南霞町)は現在新今宮駅前電停です。

現在は大阪市の市街地に組み込まれてしまってる所ですが、恐らく
郊外の農村地帯であり、手前の中野電停からココまでは同線
駅間距離が最も長い区間だったそうな。…歩くのも疲れたワケだ。

公園の敷地と横の道路を隔てる車止めが、鉄道の遮断機を模した
デザインなのが素敵ですね。

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背戸口公園を出ると、通称で「内環状線」と呼ばれる国道479号線
出ます。阪神高速地下鉄谷町線背戸口公園の手前付近から
(南)へ曲がっており、高速平野入口が見えてますね。

廃線跡はコレを横切って暫くは宅地転売された所を進み、100m程
の所から遊歩道が始まっておりました。…地図によると「南海平野線
平野駅跡地プロムナード」と言う名前になってます。


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ココがその名の通り終点平野駅跡地になるようです。とは
言っても阪堺線などと同じ路面電車規格の鉄道なので、低いホーム
で駅そのものの長さソレほど長くナイ規模だったと思われますが。

…何やらレトロモダンなデザインの一本足の屋根が付いたベンチ
ありますが、コレは何なのか?後で判明します。

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同じ敷地内に南海軌道線(阪堺電車)の車両をデザインしたモザイク
壁画と、ソレに関する説明書きがありました。

車両はモ205型という物で、開業当初木造車昭和に入ってから
鋼体化した車両だそうです。元は軌道線の全線で使われてましたが、
平野線末期にはココで専用的に使われてました。

後に出て来る車両より小さく阪堺線などでは輸送力が落ちるのと、
平野線ワンマン化されず廃止になる事が決まってたので、非対応
同形式が集められたそうな。

…殆ど終点に着いてますが、まだ見る所があるのであと1回続きます。

→次回に続く



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No.474 鉄道廃線跡を探る