新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

鞍ヶ池公園の名鉄保存車 ②

2020/07/28(Tue)

さて鞍ヶ池公園名鉄保存車ですが、引き続き外観から見学しており
ますクラ駅長です。

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床下機器のうち、主な物には説明用の名称プレートが付いてました。

蒸気機関車などで時々見る事がありますが、屋外展示の電車では
珍しいケースかも知れません。ぁ、「集電器」パンタグラフだから
屋根の上にありますが。

何故か車輪1軸だけにあります。歯車付きだから電動車の物
でしょうが、昔の電車ってスポーク式の車輪が多いイメージですね。

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では車内に入ってみましょう。古い世代の電車なので18m車ですが、
2扉特急仕様車で、登場時は扉間クロスシートだったそうな。
吊革や広告枠などは撤去されてるようです。

を始めとする内装木製です。シートの端っこの仕切り板窓枠
レトロな雰囲気でイイ感じです。日除けは勿論ヨロイ戸ですね。
…コレが昭和50年代まで走ってたとか、名鉄ってスゴいわ。

しかし座席のモケット微妙に今風と言うのか、戦前の旧型電車
似つかわしくナイ物になっています。

古い資料を当たってみると、赤一色のシンプルな物が付いてる写真
もあり、最近になって貼り替えられたようです。…コレは同じ名鉄
でも1000系などのパノラマSuper同じ柄じゃナイのかな?

面白いと言えば面白いんだけどね。他に無かったんでしょうか?

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運転室半室状態なのも戦前の電車によくあるデザインでしょう。
近鉄同世代の名車である2200系には、車掌台の部分をトイレ
にしてしまった物もあったようですが、色々と大丈夫なのか?

妻面には成田山お守りが残ってました。…名鉄だからにある
分院でしょうね。成田山大阪の香里園にも分院があり、こちらの
お守りは京阪電車の定番となっています。

交通安全祈願系のお寺は、作れば作るだけ儲かるんですよ。

では貫通幌を渡って後方のク2313号へ移動してみましょう。

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同系の車両なので外観は同じような雰囲気です。こちら側のサボ
豊田市になってました。

この時代の電車にしては珍しく、最初から自動ドアを装備してたと
言う事で、車掌側の車内にはドアスイッチがあるワケですが、今の
感覚からするとカナリ変な所乗務員扉の上にあるんですよ。

この形式(又は名鉄)特有の物なのか、当時コレが一般的だった
のか、今となってはです。

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その自動ドアですが、仕組みが分かるように座席の一部カットして
中が見えるようになってる所がありました。…ドアエンジンそのもの
今時の電車ソレほど変わらない物だと思われます。

しかしこうする事によって座席の端っこレトロな仕切り板余分に
もぅ1枚必要になってきますよね。ドコから調達したんでしょ?

説明書きによると手前にスイッチがあり、見学者が操作出来るように
なってたようですが、明らかにコード外れてますね。

…昔、大阪交通科学館101系同じようなギミックのある展示が
ありましたが、みんなが酷使するからガタガタだった記憶があります。
文化財級の古さだから、保護目的中止になった可能性はありますな。

色々と見てるうちにホテルチェックインが可能な時刻になりました。
明日は岐阜県に入って、同じ名鉄美濃駅を訪ますよ。

→次回に続く



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No.485 鉄道保存施設を探る