新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

北陸本線の旧線を探る2021 ④

2021/08/12(Thu)

…さて北陸本線旧線区間を探る自転車旅ですが、またトンネル
出てきました。

同区間のトンネルは総じて古い物ですが、全て自転車用として長さ
や標準的な通過時間が記してあり、火災報知器も装備されています。

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このトンネルを抜けた辺りが西名立と言う信号場の跡らしいんですが
ソレらしい表記もナイので詳しくは分かりません

付近には展望台を兼ねた休憩所が作られていました。
並走する国道8号線からも、ココまでなら登って来れるようです。

この区間は基本的には単線だったワケですが、昭和30年代終盤
頃に輸送量が増えて幾つかの信号場新設されたようです。
しかし5年~7年程度の短期間新線に切り替わってしまいました。

信号場の位置は資料で見た隣の駅からの凡その距離と、実際の地形
を見て推定してるワケですが、列車の編成も長かったから最低
でも300mは必要でしょうね。

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暫く行くと上越市から糸魚川市へ入ります。境界を示す看板が建った
自転車道の横に、古い煉瓦積みの橋台が残ってました。…要するに
実際の旧線築堤の上にあり、少しズレてる事になりますか。

それでも狭路保線係の人などが列車を退避する穴が設けられた
法面なんかも出てきます。…キロポストが残ってるような資料も
見た事があるんですが、当日は見落としてました。

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勾配キツくなって集落より高い位置に、コレまた橋台跡が残って
います。…自転車道鉄道ではあり得ない急カーブでココを越えて
おり、旧線ガーター橋か何かで直進していたのでしょう。

ココから直線で結んだ位置にも橋台跡があり、脇にお寺と思われる
建物があります。線路があった位置の緑色の建物保育園でした。
…普通に考えれば、隣のお寺が経営している物だと思われます。

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そして現在の筒石駅の位置を示す看板が出てきました。斜坑入口
の看板は工事関係者向けの物でしょうか?…そして当たり前の話
ですが、この付近の地名「筒石」と言います。

「岩=大きなを繰り抜いた」がトンネルだと考えれば、トンネル駅
としてピッタリな駅名だなと思ってたワケですが、元からの地名だと
すれば、昔はコノ辺に普通の地上駅として存在してた事になりますね。

でも駅を移設してあのような特殊な形状になる時、同じ事を思った人
多かった筈でしょう。

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元の筒石駅には石碑が建てられており、現在は農協の倉庫などが
ありました。常識的に考えれば駅舎海の方向を向いてたでしょう。

そしてこの付近自転車道丁度真ん中になるようです。
上越市側にはなかったタイプの看板ですが、こう言う物は自治体
変わると整備状況違ってくるのですよ。

双方の終点まで16kmだから全長は32kmか。普通に走れば2時間
程度の距離でしょうが私は色々と停まって見るので、ココまで3時間
ほど掛かっています。

現在の駅との位置関係の通り。地図平坦にしか見えませんが
周知の通り筒石駅の駅舎は結構な山の上にあり、そこから延々と階段
を下ってホームに至る構造ですよね。

残りのコースを走るために体力を温存すべく、ココはカットしましょう。

→次回に続く



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No.865 鉄道廃線跡を探る