新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

北陸本線の旧線を探る2021 ⑥

2021/08/14(Sat)

…さて北陸本線旧線区間を探る自転車旅ですが、道の駅
頂き、行程を再開しておりますクラ駅長です。

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幾つめかのトンネルが出てきました。ポータル内部の大半の部分
コンクリートに変わってますが、上部に残る煉瓦の細工お洒落
ですね。…こんな所は人目に触れる機会も少なかったでしょうに。

そして法面の石垣補強してある鉄骨が明らかに廃レールです。
…表面が朽ち果てかけてる上から塗料を塗ってあるので年代などは
読み取れませんが、これもカナリ古い物だと思われます。

トンネル内と言うのは年間を通じて温度も湿度もほぼ一定だと聞いた
事があるんですが、夏場に入ると涼しくて気持ちいい空間でした。

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次に出て来るのが能生駅跡地です。現在は市役所の支所
能生町役場になっていました。

能生駅と言えば昭和36年新設された特急「白鳥」がココで上下
交換のために運転停車する話が「正式な停車」だと間違って伝わり
町の人たちが肩透かしを食らった話を思い出しますね。

現在の線路になったのが昭和44年の事だから、事件はココで起きた
事になります。

建物の脇に記念碑キロポストなどが保存されていました。
線路移転した場合、当然に距離が違ってくる(大体は短縮される
と思うんですが、やはり起点を元に計算し直して正しい物を立て直す
(又は移設して行く)んでしょうか?

北陸本線は随所で切り替え工事を行なってますから、合計すれば
開通当初よりカナリ短かくなってる筈ですね。

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ココでも現在の駅との位置関係を示しておきましょう。
現在の能生駅は2日前に見てきましたが、意外にも有人駅です。

廃線跡能生駅付近では自動車も通行可能な一般道路になって
ますが、自転車道として広めの通行帯が設けてありました。

そのまま能生川を渡る橋の所から自転車専用道に戻ります。…面影
は全くありませんが、当然にコレも鉄道の鉄橋だった物でしょう。

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続いてが木浦と言う信号場跡地です。こちらも開設から数年廃止
された短命な物ですが、ココは何となく納得の行く地形に見えますね。

…やはり国鉄の鉄道用地を示す「工」マークの境界杭が残ってました。

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と言う事で直江津を出て約6時間、間もなく目的地浦本駅に到着
します。距離にして約30kmでしょうか?カナリの長旅になりました。

自転車道は国道に沿って続きますが、旧線山側(左)へ反れる
感じで現在の線路の方へ向かうのでしょう。…駅舎を正面から見て
左側の空き地廃線跡だと思われます。

この浦本駅は昔から変わらない位置にあるようですが、現在の線路
を出るとすぐトンネルに入る線形なのが分かると思います。

…しかし自転車道としてのゴール地点まだ見てませんので、折角
だからもぅ少し走ってから終わる事にしましょうか。

→次回に続く



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No.867 鉄道廃線跡を探る