新・駅長日誌Ⅱ

そんな感じで明知鉄道の駅ノートですが、まずは終点の１つ手前の
野志駅から描いて行くことに致しますクラ駅長です。



国道から狭い脇道に反れて少し進んだ所に駅前広場がありました。
普通車でも走れない事はナイですが、場合によっては切り返しが
必要な箇所もあるので軽トラックが重宝しています。

…勝手に駐めておいても風景に溶け込んで違和感が皆無だし。

駅前には屋根付きの駐輪場と、一応トイレもあります。しかしコレは
工事用の仮設トイレだし、水道は壊れてました。必要最低限だな。



棒線構造の簡素なホームに待合室が１つだけの駅です。雰囲気と
しては名松線の伊勢鎌倉に似てますが、ココが有名？なのは30‰
の勾配上にある駅だと言う事でしょう。

ホームの向かい側にある木製のモニュメントは、恐らく勾配票を
模した物だと思われますが、経年劣化のため何と書いてあるのか
全く読めません。…まぁイイや。



駅ノートの存在はカナリ以前から知られており、進み方は遅い
ものの絵師さんの作品は多く残されています。

加えて私が同路線への訪問を放置していたので、一気に大量に
紹介する羽目になってしまいました。

何故か縦位置に構えた絵が多いんですが、コレは偶然なのかな？
また私が知らないだけで「野志駅は縦に描くべき」みたいなお約束
があるのかも知れません。…裏表の激しい人たちなので。



例によって「萌えキャラが描きたいだけ」の物が主体ですが、分類
するとやはり同駅の勾配に関するネタが多いのと、「のし＝ﾉｼ」と
言う事で手を振ってる顔文字（の一部）に因んだ物もありました。

…ネットを始めた当初（20年ほど前）は意味が分からず困った物
ですが、すっかり慣れましたね。



駅に設置されている案内看板にも30‰の勾配について紹介されて
おり、同駅は急勾配上の駅として日本で２番目だと書いてあります。

…ココでは同線の飯沼駅（33‰）が１位だとされていますが、実際には
京阪京津線の大谷駅（40‰）ではナイのか？

ともあれ私も「急勾配」と言う事をネタに描こうと思ったんですが、
気になるのは「30‰とは角度にすると何度なのか？」と言う事。
絵師さんの作品でも誇張されてる物が多いので、検証してみました。

…のろのように建物に市販の分度器を当てても正確な数値が出る
とは思えず、数学的な計算が必要なのでしょう。しかしtangentを使う
所までは分かるんですが、細かい数値と式が分からんので…。

数学の得意な松井さんに現地からメールして計算して貰った結果、
30‰＝1.718753…度だと判明。約1.72度でイイかな？

道路の勾配や一般的な図形と比べれば小さな数値ですが、鉄道
ではカナリの急勾配である。と言うのは鉄ヲタの皆さんなら御存知
でしょう。…尤も誇張表現がダメだとは言いませんが。

そんな事をやってたら結構な時間を食いました。なるべく当日中に
終わらせたいので、次の目的の岩村駅へ急ぎます。

※→次回に続く

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