新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

諸寄④ おまけネタ

2023/08/04(Fri)

…そんな感じで山陰本線諸寄駅ノートを描き終えましたので、
同駅関係の「おまけネタ」に続けますクラ駅長です。

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前駅の居組から諸寄へは車で数分の距離でしたが、海岸線に近い
国道9号線を走ると、リアス式の地形になった穴見海岸と言う所を
通りました。…この付近の山陰本線は山手をトンネルで抜けてる筈
であり、列車からは見えない風景でしょう。

山陰本線海岸沿いを走る区間は、島根県内の方が圧倒的に多い
と思われます。私なら「瑞風」のような豪華列車ではなく、がら空き
旧型客車窓を開けて楽しみたい所ですね。

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そして諸寄駅待合室には、絵のネタにもした同駅古い時代の
写真が何点か飾られています。

右上は昭和13年に同駅が正式な駅に昇格した時祝賀行事の物
だと言う事ですが、以前から「駅舎の形が違うよな?」と言う疑問
あったんですよ。…妻入りの玄関現在と同じに見えるんですが、
が正面から見て右から左に移動してるような気がしてました。

右下昭和40年代だと言う写真と比べると、左側にも屋根がある
ので、以後に建て増しされた事が分かります。

そして昭和58年無人化された後、右の駅務室部分撤去され、
現在のような形になったのだと思われ…納得が行きました。

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合間の撮り鉄としては、特急「はまかぜ」当日の1往復上下
とも居組で見てしまいましたので、後は普通列車ばかりですが、
この区間では少数派キハ121型が撮れました。鳥取行きですね。

…やはりと違って普通列車乗り継いで行こうとした場合、何度も
乗り換える羽目になるので大変なんですよ。

荷物車を連結してた関係で無駄に長距離を走る普通列車
必要だったワケですが、走らせる側としては小間切れの方が楽
なのだそうです。…鉄道旅情を求める時代は終わったのかな。

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ともあれ当日の宿泊は、隣の浜坂温泉です。

…その名の通り浜坂駅が最寄りになりますが、約20km離れた湯村
温泉の方が規模も知名度も上でしょう。しかも駅前から直で温泉街
言う事もナイので、商店街閑散としていました。

ちなみに以前は駅舎(私の車がある前ぐらい)に「鉄子の部屋」
言う小さな鉄道資料館があったんですが、乗務員さんの宿泊所
ココに移転される事になり、閉鎖されてしまったそうな。

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そんな感じで今回の宿泊は、地場資本の旅館です。
適度にリフォームされてますが、典型的な昭和の温泉旅館でした。
町の外れにあるので、諸寄駅からの方が近い所です。

平日で空いてますがかにのシーズンには混むでしょうね。…露天
風呂もあるんですが源泉から遠いので少しぬるい感じかな。

ココで1泊したら翌日も山陰本線に沿って更に東へ進み、餘部
2駅を描いて帰る予定にしています。

→次回に続く



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No.1587 駅長が見た風景

駅ノート 諸寄④

2023/08/03(Thu)

では山陰本線駅ノートですが、続けて同じく新温泉町にある諸寄
にやって来ましたクラ駅長です。

…こちらは他の3駅より遅れて駅ノートの存在が確認されたんです
が、合間の訪問期間を詰めたので同じく4巡目として揃いました。

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詳しくは後述しますが、開業当時から残ってると思われる木造駅舎
の駅で、元は有人駅だったようですが現在は無人化されています。

…入口には右書き古めかしい駅名看板が掲げられてますが、
過去に来た時と違って文字の部分塗り直されており、読みやすく
なってました。

こう言う物は「新しくするor古い物を残す」で意見が割れる事もある
と思われますが、折衷案として大掃除でもやったんですかね?
私の実家似たような状況なので、気持ちはよく分かります。

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前回無かった物として、地元の皆さん整備してると思われる
花壇と、新設されたであろう「北前船の寄港地」をPRする幟旗
ありました。

日本海側古くから港がある所なら、多少の差はあっても廻船
の運行には何らかの形で関わりがあるのでしょう。

そして駅舎内ですが、古い時代同駅の写真が何点か展示されて
います。コレも前回には無かった物ですね(一部は駅ノート表紙
の裏などに貼られてた)。

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海岸集落線路と並んだ高台にある駅で、元は仮乗降場だった
物が駅に昇格したと言う経緯から、元から棒線構造のようです。
…この形状では、手荷物は扱えても貨物は大変でしょう。

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通る車両は先程の居組と同じです。キハ40系も一時期、カラフル
な地域色が多く見られましたが、首都圏色一番似合いますね。

…ギリギリで近畿圏内なので、広島支社で見られるクリアテール
ではなく、こちらもオリジナルの赤い物です。

駅ノート新温泉町が設置した公式の物でしょう。バックナンバー
を含めて3冊ありますが、前回以降の絵師さんの作品ゆっくまー
シール等は確認出来ませんでした。

その代わり目に付くのが、御当地(広く山陰地方)郷土芸
ある麒麟獅子舞ステッカーです。…コレも絵のネタになるか
考えたんですが、被り物だから顔が出なくて無理があるような。

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…と言う事で駅舎内にあった古い写真のうち、左の1枚そのまま
模写してみます。被写体の3人のろ一家再現出来そうだった
のでコレにしました。

デジタル数字の日付「83.4.3」とあるので1983年(昭和58年)か。
雰囲気的にモノクロにしてありますが、元はカラーかも知れません。

手前の2名は親子と言うより婆さんと孫に見えますが、子供は3歳
ぐらいだから現在は40代半ばでしょうか?…何を食ってんだ?

駅員さんが持ち込まれた手荷物を受け付けてるシーンだと思われ
ますが、資料によると昭和45年から「日中のみ駅員配置」となって
おり、その旨を示した看板がありますね。

…加えてコノ写真の翌日(昭和58年4月4日)から無人化されたと
ありますから、有人駅の最終日の記録として撮られた物でしょう。

てか自分が11歳の頃だと考えると、その時代にしては古めかしい
イメージなんですよ。もっと前じゃないの?

…まぁ子供行動範囲が狭かったから知らなかっただけで、当時
なら荷物車を連結した長距離普通列車が走っており、山陰本線
には「門司~福知山」と言う、当時としても長い距離客車列車
存在しました。

ともあれ今回は1泊の旅なので「おまけネタ」を拾った後は宿泊地
浜坂温泉へ向かう事になります。

→次回に続く



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No.1586 駅ノートの記録

居組④ おまけネタ

2023/08/02(Wed)

では続けて山陰本線居組駅ノート(4巡目)に関する「おまけ
ネタ」を紹介して参りますクラ駅長です。

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まず駅へ行く前に立ち寄った、居組港とソレを見下ろす展望台から
なのですが、峠の展望台には今時の流行り自撮り用のカメラ台
が設置されていました。

私は普段、自撮りに関しては駅名標宿泊施設等の看板のみ
決めてるんですが、一応カメラを置いて、ドノように写るのか試して
みましょう。

確かに景色はイイんですが、一番のインパクトである2つの小高い
手摺りと被ってしまうようです。コレは残念と言うか、私として
納得の行くものではありません

風景をバックにした記念写真と言うのは、撮影者がほんの1m
動くか、腕が届く範囲の中で高さや角度を変えるだけで、全く違う
仕上がりになります。何事も盲信せず、工夫する事が必要ですよ。

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展望台から降りた漁港の隣には、海水浴場がありました。

当日の気温30℃近くカナリ暑かったんですが、流石に6月
ではまだ営業してナイようです。

見れば海の家シャワーも完備されてる本格的な物のようですが、
付近にコレと言った観光地もナイので、夏休みに入ってもソレほど
混まないような気もします。

全くのイメージですが、日本海側には当たり(砂浜や水質がキレイ)
海水浴場が多い気がしますよ。

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そんな感じで続けて居組駅ですが、駅ノートを置いてある棚に大きく
目立つ文字「宿泊禁止」と書かれてまして、コレは以前に来た時
には無かった物です。

そして駅ノートの1冊の表紙裏には右のような注意書きが。
やっちゃイカン事「コレでもか!」と言うレベルで列記してあります。

…私はヨコミのように乗り鉄の途中駅で野宿したりしないし、車で
来るにしてもアイドリングなしでも寝れる季節を選ぶし、そもそも基本
1人だから大声で騒ぐ事もありませんが、やはりソノ逆の状況
野宿するのは迷惑行為に当たるようですね。

てか今時の若者はソレほど行動的でもナイ気がするんですが、
実際に同駅でココまでの迷惑な野宿客って居たんでしょうか?

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そして絵の合間にやってる撮り鉄ですが、同区間山陰本線の中
浜坂~鳥取の運転系統の途中にあります。

基本的に普通列車キハ40系がメインですが、時々キハ121型
混じる感じでしょう。後者鳥取県と島根県車両の建造費を負担
してるので、鳥取以東(主に兵庫県)へ来る事は少ないようです。


キハ47型鳥取方向にある古いレンガ積みトンネルと合わせて
みました。分岐器が残ってる関係で線路が僅かにカーブして
おり、ホームの端まで行けば真正面から撮る事が可能です。

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そして鳥取発着特急「はまかぜ」左の画像午後の上りとなる
4号ですが、現状で同区間を走る特急はコノ1往復のみです。

でコレの往路便となる1号今春のダイヤ改正から大阪発の時刻
繰り上がり、尚且つ鳥取行き(以前は浜坂行きになったので、
鳥取特急「スーパーおき5号」に乗り継げば、大阪~新山口
日本海側廻りで走破する事が可能になったそうな。

無駄と言えば時間の無駄かも知れませんが、少し魅力を感じる
行路ですね。鳥取約30分の時間があるから、駅弁の買い出し
可能だと思われ、空いてそうな日にチャレンジしてみたく思います。

そんな感じで開始が遅かったので13時ぐらいになりましたが、
の目的地となる諸寄に移動します。…隣の駅なので、距離にする
僅かなのが便利な所でしょうか。

→次回に続く



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No.1585 駅長が見た風景