新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

福岡県遠賀町の保存SL

2021/03/26(Fri)

そんな感じで九州ですが、三池炭鉱専用鉄道跡地を昼までに終え
まして、あと1箇所ぐらいは行けるだろうと言う事で福岡県遠賀町
やって来ましたクラ駅長です。

ココは仲のいい木村社員ハトさんの故郷の町です。以前から色々と
お話を聞いてた中で町の公園保存SLがあるのと、もしかしたら
猫ヨシヨシが期待出来るかも知れないと言う事で立ち寄りました。

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まずは町の中心となるJR鹿児島本線遠賀川駅から行きますが…
かつてはココから芦屋線室木線と言う支線が発着してたと聞いた
事がありますが、何れも現在は廃止されています。

そして2017年駅構内たい焼き屋から出火した火事により、結構
歴史のあった木造駅舎消失してしまいました。

…以後はプレハブの仮駅舎が造られたんですが、その後の報道
ナイのでどぅなったのか知らなかったんですよ。まだ新しい駅舎
再建されておらず工事中の様子でした。

完成予想図の絵があるように、今後は橋上駅舎に変わるようです。

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駅前に、よくある住所表示の地図がありました。「旧停」って面白い
地名ですね。…恐らく「停車場=駅」の事であり、以前はコノ付近も
鉄道用地だったと思われます。

…と言う事で、ココから見ると駅の裏手に当たる遠賀総合運動公園
へ行ってみましょう。野球場ジョギングコースなどがある一般的な
公営の運動公園の感じです。

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ココに保存されてるのは8620型蒸気機関車78626号機大正時代
汎用機関車として多く作られた形式の1両です。

やはり基本的には九州で使われていた個体のようで、先述の室木線
なども走ってた事が記されていました。

JR九州では同型の58654号機動態保存され「SL人吉号」などに
使用されています。…ナンバープレートを「無限」と書き換えただけで
指定券が瞬間的に完売とか、最近は変な仕事もしてるらしいですか。

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昭和50年からココに保存されてると言う事ですが、ナンバープレート
は全部失くなってペンキ書きの物になってるし、状態はソレほど良く
ないようです。日常的に整備する人居ないのでしょう。

屋根は付いてますが周囲にロープが張られているので、立入禁止
なんでしょうか?キャブ部分へ上る階段なども見当たりません

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…その代わりに見つかったのが猫の餌付けに関する注意看板です。
コレがあると言う事は猫が居る可能性が高いと言う証拠ですよ。

そして機関車の床下には、どぅ見ても鉄道車両の部品じゃない木製の
お皿がありました。看板の警告無視して猫にエサをあげてる人
居るのでしょう。

コレは猫がヨシヨシ出来る可能性も高くなってきましたな。

→次回に続く



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No.726 鉄道保存施設を探る

三池炭鉱専用鉄道跡を探る ⑦

2021/03/25(Thu)

さて三池炭鉱専用鉄道廃線跡を探る旅ですが、JR鹿児島本線
との立体交差を越え、三池港へ向かう最終区間に入っております
クラ駅長です。

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航空写真で確認した時は分からなかったんですが、築堤の上
線路があって送電線の鉄塔はソノ築堤ごと跨いでるんですね。
カナリ巨大な構造物です。

道路の上を通ってるガーター鉄橋「貨物は三池港へ」と書いて
ありました。…こう言う所に自社の広告文を入れるケースはよくある
話ですが、コレは三池港そのもの宣伝してるんでしょうか?

ココは専用鉄道だから貨物列車三池炭鉱で採れた石炭を運ぶ
専用列車のみだろうし、旅客列車に乗れるのは関係者だけでしょ。
「コレも運んでよ」別の貨物を持って来られたら困るんじゃない?

…しかしイイお天気になりました。自転車で走ってると暑いですな。

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続いてまた駅跡が出てきました。西原と書いて「にしばる」駅か。
と言う字を「はる」「ばる」と読むのは九州によくある地名です。

こちらはコンクリート製のホームなので、遺構がしっかり残ってますね。

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…ココにも駅の解説を表示した看板があります。駅と列車の写真
載ってますが「当時」っていつやねん?まぁ昭和50年代かな?

旅客列車廃止昭和59年の事なので、私の世代では「知識として
知ってるけど実際に見れなかった」物件です。まぁ乗れるのは炭鉱の
関係者のみだと教えられてましたから端から諦めてましたが。

関係者のみ無料で乗れたという事は、切符定期券存在し
なかったのか?コレだけ送電線の下を走ってて、信号列車無線
影響は無かったのか?ココに来て無駄な疑問が増えてきました。

付近には廃線跡の紹介特化した看板もありました。大牟田市側
には無かったから、荒尾市のオリジナルの物でしょう。

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続いて出たきたのがコレまたガーター鉄橋なのですが、頭上高
2.4mだそうです。…ソレはイイとして「これは世界遺産です注意
して通行してください。」とか無駄に緊張感を煽ってませんかね?

奈良にも世界遺産多々あるものの、車が衝突する危険性のある
状況ってソレほど多くナイもんで、珍しいケースだなと思いました。

…例えば左のトラック(トヨエース)全高は約1.8mです。平ボディ
だから大丈夫ですがアルミバンだとぶつかりますな。普通の高架橋
と違って、世界遺産にぶつける罪は重いんでしょうか?

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暫く行くと廃線跡パイパス道路に転用された区間になりました。
ココから先は線路の遺構全く見られないようなので、廃線跡巡り
としてはココまでにしておきましょう。

ココから先廃線跡港の直前北へ曲がっており、終点の三池港
福岡県大牟田市になります。

と言う事で以前から一度見てみたかった三池炭鉱専用鉄道跡地
を、補完的にではありますが走破する事が出来ました。…猫ヨシヨシ
より記事数が稼げたかも知れません。

予定通り概ね正午にはホテルに戻り、自転車を返す事が出来ました。

フェリーに乗るまであと半日ありますから、もぅ1箇所ぐらいは見に
行けそうです。取り敢えずは福岡市方向へ戻る事にしましょう。

→次回に続く



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No.725 鉄道廃線跡を探る

三池炭鉱専用鉄道跡を探る ⑥

2021/03/24(Wed)

さて三池炭鉱専用鉄道跡地を探る旅ですが、廃線跡が部分的に
公開されてる区間に来ましたので、自転車を置いて少し歩いてみる
事にしましたクラ駅長です。

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入口から400mほど進んだ地点に、対向式ホーム駅跡らしき物が
ありました。…ココは元から複線ですから、大抵の駅こんな感じ
だったと思われます。

ホームの本体廃レールを組んで造った物であり、上部の床全て
無くなってる所からすると木製の板が貼ってあったのでしょう。
…脇にある勾配票廃レールを加工したような物です。

この区間が開通したのは明治期の話ですが、旅客列車が走ってた
のは昭和20年代から同59年までの事だそうです。

電車存在せず電気機関車2両程度の客車を牽引する感じ
なのですが、その客車旧国電の付随車みたいなスタイルをしてる
と言う、稀有な外見の列車だったようですな。

ネット検索すれば当時の画像は色々と出てきます。更に興味のある
方は「西部警察」北九州ロケの回のDVDも見て下さい。

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ホーム跡に明らかにレプリカ駅名票が立ってました。
駅の入口は来た方向と反対(大牟田)側にあるようなので見に行くと
僅かながら床板コンクリート製の階段などが残ってました。

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そして妙見駅に関する解説の看板が設置されています。
この付近には三池炭鉱関連の社宅なども多くあったようで、旅客列車
利用者数多かったようです(但し乗れるのは関係者のみ)。

現役当時の資料として、昭和52年の物だと言う発車時刻表の写真
載ってました。これはカナリ貴重な資料かも知れません。

平日は概ね1時間に1往復の運転で最終が0時過ぎ最盛期の炭鉱
なんて確実に24時間操業してた筈であり、通勤列車としてソレだけの
需要があったと言うのに驚かされます

…その代わり休日朝のラッシュが終わったら、日中2時間毎
ノンビリ走って夕方には終わり両極端なダイヤですね。

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なかなかに興味深い物が見れました。では更に西三池港の方向へ
進みましょう。

この辺りから線路は送電線の鉄塔の股の下を通ってたようです。

この風景ずっと見たかったと言うか最も三池炭鉱鉄道らしい」
風景だと思うんですよ。雑誌などで同路線が紹介される時、大抵は
こんな感じの所を走ってる写真が載ってたものです。

そしてまた勾配を登って築堤の上を走る格好になります。

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この付近は住宅地新しい商業施設などが廃線跡すぐ両側まで
迫ってますので、また道路を迂回して鹿児島本線踏切に出ました。

踏切上に立って熊本方向を見ると、オーバークロスしてるのが三池
炭鉱鉄道廃線跡、その先が荒尾駅です。一時期はココの立体交差
を繋ぐ短絡線も存在したようですね。

何だカンだと結構な距離を走ってきました。まもなく三池港へ出る
と思われますので、お昼までには何とか終わりそうですよ。

→次回に続く



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No.724 鉄道廃線跡を探る