新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

駅ノート 由岐

2021/03/11(Thu)

…さて四国ですが、高徳線阿波大宮駅駅ノートを描き終えた後、
徳島駅に寄り道してクレーム除け乗車券を買い、2日目の宿泊地
となる阿南市に到着しましたクラ駅長です。

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本日の泊まりもルートインです。こちらは昨年鯖瀬駅描きに来た
時にも泊まったので2回目になりますが、当時のカーナビには載って
なかった比較的新しい店舗ですね。

阿南駅からは少し距離があるので、車での利用客をメインに考えて
あると思われますが、裏手が高校なので遅くまで運動部の掛け声
聞こえる事を除けば概ね快適な所です。

ココから3日目の目的地である由岐駅までは約21km鯖瀬駅までの
時の約半分の距離でした。

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新しいバイパス道路から海岸方向へ折れてねカーナビの示す目的地
に着いたんですが、コレが駅なんでしょうか?…イメージとしては
最近の新しい老人介護施設みたいな見た目をしています。

…どうやらコレは、ココの自治体である美波町町営施設として建て
られた物で、はソノ一部を間借りしてるのだと思われます。

施設の名称としては「ぽっぽマリン」と言うそうです。「ぽっぽ」は恐らく
鉄道(汽車)から取った命名でしょうが、外観に見える「由岐駅」と言う
表記右の看板あるだけで、分かりにくいったらありゃしません。

…何となく同じ牟岐線日和佐駅みたいな感じをイメージしてたので
違和感は否めませんが、取り敢えず着いたようです。

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エントランスを入ると、いきなり伊勢海老のオブジェ御当地キャラ
「えびー太」がお出迎え。施設の一角に「ぽっぽ物産館」と言う店舗が
あり、海産物などが売られてるようです。

そしてココにはミニ水族館と言うのか円筒形の水槽があって、何種類
かのが泳いでました。その周りが2階へ続く螺旋階段で、2階には
町の歴史などを紹介する資料館などがあります。

…で水槽の背後に、コレまた巨大な伊勢海老がありますな。台座
担ぐための棒が付いてる所から、お神輿みたいな感じで使われてた物
だと思われ、ココまで来れば当地の名物は間違いなく伊勢海老でしょ。

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建物を通り抜けての方を見に行きました。ココまでの規模の施設
ですが無人駅のようです。一応は窓口らしき設備もありましたが、
カーテン閉まってました。

交換可能対向式ホームの駅構造です。…反対側(徳島方向)へは
構内踏切を渡るんですが、警報機はあっても遮断機ありません
ホームの側面手書き行先が書いてある辺りは国鉄情緒ですね。

駅ノート待合室部分にあり、当地の観光協会昨年の11月から
置いた物のようです。それと何故かキツめレディースコミック
何冊か。「夫婦関係がけっぷち」?…知らんがな

しかし「駅ノート設置しました!」の貼り紙に「鉄道好きな人お遍路
さんなどが書き込んでくれています」とは気の早い話ですな。

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絵師さんの作品四国に強いケンさんのが一点。…河合野好さん
キャラである「坪尻由岐さん」が描かれています。コメントに「内輪ウケ
ですいません」的な事が書いてありましたが、まぁ確かに

待合室の一角にはテーブルと椅子があったので、ココで描けば便利
ですが、喫煙所も兼ねてるようで、タバコが苦手な方要注意かな。
屋内にあるとは今時珍しい話です。

私の絵は、やはり大きな水槽に目が行きます。後で職員のお母さん
に聞いたら、入ってる真鯛石鯛カンパチと…殆ど寿司屋の
生け簀みたいなラインナップです。のろは当然「エサ目線」になるかと。

てんは横にあった「えびー太」顔出し看板アタマを突っ込んで
抜けなくなりました。…アタマが通れば全身通り抜けられる
聞いた事がありますが、擬人化キャラでは無理があったようです。

この由岐駅と言うか「ぽっぽマリン」は他にも見る所が多そうなので、
次回続けて紹介して行く事にしましょう。

→次回に続く



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No.711 駅ノートの記録

駅ノート 阿波大宮

2021/03/10(Wed)

そんな感じで東かがわ市から徳島県境を越え、高徳線阿波大宮
と言う駅に到着しておりますクラ駅長です。

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徳島県に入って1つ目の駅なので、山間部に近い所なのでしょう。
吉野川の河口に開けた平野部とは違う雰囲気の地形でした。
JR四国に多い、古い木造駅舎リフォームしたようた建物です。

Wikipediaによると昭和10年開通時に開業した駅だそうです。
昭和40年代から向かいの商店に切符の販売を委託する簡易委託駅
だったようですが現在はソレらしきお店見当たりませんね。

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駅務室の内部はどぅなってるのか不明ですが、窓口に相当する
箇所が近代的なアルミサッシの窓になってます。運行情報広告など
を表示するモニター透明な箱に入った状態で置かれてました。

駅の目前を通る道が昔の讃岐街道に相当すると言う事で、私が先程
通ってきた大坂峠を経て香川県へ通じていたそうな。

観光案内図に付属して「大坂口御番所跡」と言うのがありますが、コレ
国境の関所跡なのでしょう。駅舎のホームに面した側には「大坂峠
ハイキング下車駅」とも書かれていました。…そう言う需要の駅か。

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駅舎と別に島式ホームがあり、跨線橋で繋がっています。駅舎側にも
古い貨物ホームらしき遺構が確認出来ますね。

…滞在中に特急同士の上下交換を何度か見ました。当然の事に片方
運転停車として停まります。カーブした駅なので双方とも制限速度
掛かるらしく、通過列車もソレほど高速ではありません

特急「うずしお」にも新型車両が増えましたね。2600系2700系共に
私はまだ乗った事がナイのですが、そのうち何か計画しましょう

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と言う事で駅ノートですが、こちらも最近(昨年末)ぐらいに新規設置
確認された物で、毎度の如く情報Twitterから見付けたワケですが、
一般的な駅ノート内容が少し違うようなのです。

実際に現地で確認してみた所、冒頭の3ページぐらいに渡って奇妙
なエッセイとも取れる文章が並んでいました。

日付は全て同じ2020年の11月17日の物で、筆跡が2種類あるから
恐らく2人組の若者交互に書いた物でしょう。「俺」又は「僕」と言う
一人称ですが性別は不明です。ではソノ状況を整理してみましょう。

琴平のような賑やかな所かと思って降りてみたら何もない田舎で、
次の列車3時間後。2人とも途方に暮れてしまった。

親切なおじさんに「板野(直近の市街地)まで車で送ってあげよう
と言われたが、「山賊かも知れない」と怪しんで断ってしまう

温かいコーヒーイカ焼きりんご飴焼き鯖寿司が欲しい。
(※引っ掛かったキーワードに後から私が赤線を引きました。)

…そもそも何故ココが「金毘羅さんの参道」みたいな所だと思ったの
なんですが、後の展開山賊を除けばまぁ理解出来ますね。

ともあれ折角Twitterでも紹介されたネタであり、後にコメント
書いた人がトイレの心配をしてたり(トイレナイ)、それらの
コメントを読みに当人たちが再訪した形跡も見受けられるので…

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「コレだけあれば問題は解決するだろう」と言うのを絵にしてみました

トイレありません飲物の自販機はあるから、コーヒーは買えます。
後はイカ焼きりんご飴山賊じゃないオッサンがあればOKだ。
焼き鯖寿司贅沢を言いすぎだと思うので却下です。

そもそも駅ノートって物はその駅訪れた人たちコミュニケーション
ツールから始まったようなもんだから、脈絡のない萌え絵を描いても
「上手ですね」だけで終わってしまうかも知れない。

ネットの発達した世の中、たまにはこんなアナログな遣り取りも面白い
かも知れないと思ってるワケですよ。…こうなると後の展開見に行く
のも楽しみになりますね。

そんな感じで阿波大宮駅ノートを描き終え、宿泊地である阿南市
移動します。途中で徳島駅に立ち寄り、クレーム除けの乗車券を購入。

今回は徳島から阿波大宮と、翌日訪問予定の牟岐線由岐までの
片道乗車券を1枚ずつ。何れもみどりの券売機で発券出来ました。
…明日も新規発見駅ノートだと言う事で、楽しみにしておりますよ。

→次回に続く



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No.710 駅ノートの記録

東かがわ市 福栄の保存SL ②

2021/03/09(Tue)

…さて東かがわ市福栄保存SLですが、機関車に付属して保存車
ノートがあると聞いてきたものの見事に空振りでした。

しかしココには小さな鉄道資料館が付属してるらしいので、ついでの
事にそれを見学して次の目的地へ向かう事にしましたクラ駅長です。

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コレですか機関車同じ敷地内の近い所にプレハブ造りの小屋
ありました。看板に「鉄道資料館」とあるので間違いナイのですが、
建物内入って見学するような物でもナイ感じですね。

…もしかしたら何かの行事の時には解放されるのかも知れませんが
小学校閉鎖されてるので日常的に人を置いて見せてる物ではナイ
ようです。

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建物の向かって右側に、この資料館昭和53年完成した事を示す
石碑がありました。

背後に置かれている車軸について特に説明はありませんが、ギア
が付いてて四国と言う土地柄を考えれば気動車の物だと思われます。

反対側の室外にあるのが「車両移動機」と説明されている機械です。
…小規模の貨物取扱駅貨車を移動させるのに使われてた物ですが、
近江鉄道日野駅で見たタッグローダー更に小型な個体でしょう。

貨車と連結するからには一般的な形の自動連結器が要りそうなもの
ですが、色々と資料を見てみるに真ん中のバーみたいな物連結器
に噛む構造になってるようですね。

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建物施錠されてましたが、窓が大きいので外から展示物が見れる
ようになってます。…ガラスの反射入れないように撮るのが大変
でしたが、上のような感じです。

お約束の通票閉塞機がありますね。…当地の最寄駅となる三本松
讃岐白鳥の駅名が入ってますが、調べてみると高徳線CTC化
されたのが昭和52年の事のようです。開館時期一致しますな。

そして相変わらずの達筆「前照灯」「笛」「手旗信号機」などの札が
添えられた展示物がありますが、何の形式に使われてた物なのか
分からない資料としての価値半減する所でしょう。

…並べた先生(と勝手に決めている)とて鉄ヲタとは限りませんが。
あと「灰皿」ワザワザ展示する物か?こんなの私でも持ってます

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ともあれ保存車ノートは描けなくても2回分のネタ確保出来ました。
続いては同じく高徳線阿波大宮と言う駅へ向かいます。

「阿波」と言うだけあって県境を越えた徳島県なのですが、直線距離
だと10km程度のようです。実際には山を迂回するのでGoogleの推奨
ルートでは一般道で36分と出ました。

しかし時間が余ったので山越えの最短ルートで行く事にして、まずは
海岸の方向へ出ました。

…その高徳線を走る特急「うずしお」今年の春ダイヤ改正から
全て新型車両で運転される事が発表されており、キハ185系も段々
見納めなのかな?と言う事で1枚撮っておきましょう。

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素直海岸沿いの国道を行けば良かったのに、大坂峠と言うコレまた
面倒な道に入ってしまい運転が大変でしたが、山頂付近の開けた所
からの眺めが良かったのでヨシとしましょう。

阿波大宮徳島県に入って最初の駅なので、を越えたらすぐです。
午後はココで駅ノートを描く事にしますよ。

→次回に続く



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No.709 鉄道保存施設を探る