新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

★困った客に関する思い出

2023/07/02(Sun)

では日曜日恒例「考えるシリーズ」ですが、今回はココまで報告
してきた仕事関係の出来事のうち、印象深かったお客に関するネタ
を幾つか書いてみる事にしましたクラ駅長です。

…日々の仕事と言うのは当然に「山あり谷あり」と言うか、楽しい事
や嬉しい事もあるんですが、やはり印象に残りやすく書いて面白い
のは困った人たちでしょう。画一的なチェーン店ではナイ飲食店の
会社16年も勤務してると、色んな事がありました。


① 外国人の酔っ払い

最初に勤務した店舗は大阪港に近かったので、観光地なのとは
外国籍の貨物船なんかも出入りする環境であり、時々その船員
だと思われる外国人が来る事がありました。

ある日もソレらしい2人組が来たんですが、来店前から別の店で
飲んでたらしく、明らかに酔っ払ってるんですよ。

…私は「陽気な白人の大男」なんて物は洋画の中でしか見た事
ない存在だったんですが、実際に対峙すると面倒ですね。

洋画ベタな吹き替え「よぅ兄弟!」みたいなのがありますが、
「Hey Brother!」とか言われたから、奴らはホントにあのように
口語表現するようです。…肩組んで写真を撮られました。

会計する段になると、ドルしか持ってないんです。
…一応は国際港だから、両替の施設なども探せばあると思うん
ですが、一時的な上陸だとソレも面倒だったのか?

店長に言ったら「レートとか分からんし…」と言いつつ「足元見て
貰っとけ」と言う事で、1ドル50円ぐらい円高価格で計算した
ように思います。

…当時は新入社員だから現場で働くだけで必死の状況で、会計
上の処理方法までは頭が回らなかったんですが、アレは本社
どのように円換算されたのやら?


② ヤクザの出所祝い

…入社して3年目京都市内のホテルでの事、昼間から宴会の
予約が入ってたんですよ。

予約表には「〇〇君激励会」とあり、申込者の欄は「××塾」
なっています。私は何となく「空手の道場か何かで、大会に出場
する選手壮行会みたいな物かな?」と思ったんですが…。

コレがヤクザと言うか右寄りな政治結社の人たちで、刑務所から
出てきた若い衆の「放免祝い」だったんです。…今でこそこの手
行事
規制が厳しいようですが、当時は派手だったんですね。

昼頃になると明らかにソレ関係と分かる厳ついオッサンらが集まり
はじめ、ホテル全体異様な雰囲気になりました。

…まぁヤクザと言ってもお客さんだ「晴れの場」だから最初から
喧嘩腰な態度でもナイので、普段通りに進めればイイんですけど。

主役は当時の私と変わらない、20台後半の若者に見えました。

上司と言うか親分格挨拶を聞いてると「〇〇君は腐敗した日本
経済敢然と立ち向かい…」みたいな事を言ってるので、企業恐喝
か何かやったのでしょう。

盛大な放免祝いを開いて貰えると言う事は、私的なシノギではなく
組織絡みの仕事だったんでしょうか?

宴会の途中で四斗樽の鏡割りをやったんですが、組長?が「縁起
だから全部持って帰る」と言い出し、ホテル中にある空いたペット
ボトルなどを探し回る羽目になりました。

…その場で幾らかは消費したものの、50リットル以上あったんじゃ
ナイのかな。流石に飲み物用ではなく醤油や味醂などの調味料の
容器なのですが、洗っても匂いは残ってるだろうに。

私と同世代だとすれば今で50歳前後か。ヤクザ高齢化
してるから、まだ若手の部類でしょう。元気にやってるのかしら?


③ 岸和田の結婚式

色々と転勤して何年か後最初の店舗に戻った時の事、ココには
遊覧船の船内売店の仕事がありました。

この船には列車のグリーン車に相当する特別室があり、たまに
ココを貸切にして結婚披露宴などのイベントが出来ると言う使い方
があったんです。

…私らは売店とは別にソノ場合の料理や飲み物を用意して、接客
するのも仕事の1つなのですが。

ある時、タイトルにある通り岸和田の新婚カップルがココを使う事
になったんですが、関西の方は御存知のようにココは市民の大半
「祭好きのヤンキー」が占める地域です。

飲み物フリードリンクですが大抵は概ね高めに設定してある
ので、こちらが損をするケースは少ないと思われます。…しかし
久し振りに負けたんじゃナイかな?まぁソレは構いません

…で余興の終盤辺りで司会者が「皆さんも御存知のように新郎
の〇〇君は、いつでも自分が一番目立ちたい男です。今日は
彼が主役なので…」と紹介。

だんじり祭りの法被に着替えた新郎が、カラオケで3曲連続
ソロで熱唱すると言う、他所では見た事のナイ結婚披露宴
なり、岸和田の民度の低さ再認識出来てしまいました。

…そしてまぁ客も全員ガラが悪いと言うか、矢鱈とバカみたいな
飲み方をすると言うか。詳しい時期は忘れましたが、飲酒運転
厳罰化される前だったんでしょうか?

航行時間が決まってるから無駄な延長せずに済んだんですが、
あまりの酒臭さに当日以後と翌日は特別料金を課しての営業
不可能になり、換気代わりに扉を開け放して「無料開放中!」
言う事になりました。

…コレは私らではなく遊覧船の運営会社被害?なのでしょうが、
補償とか請求出来たんでしょうか?


なるべく色んな話を選んだ積もりなのですが「飲食店困った客
と言うのは、どうしても酒が絡むケースになってしまいますね。
また何か思い出したら書く事にしましょう。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.1554 ○○について考える

クラ駅長50年史 ㉞

2023/07/01(Sat)

今週も土曜日が巡ってきましたので、「クラ駅長50年史」の記事を
お届け致します。

昨年11月50歳の誕生日をキッカケに始めたシリーズですが、
最初はいいアイディアだと思ったものの、段々と面倒になって
きましたクラ駅長です。今更中止するのも変なので続けますが。

今回は2006年平成18年ですね。まずは例によってWikipedia
から当時の世相鉄道関係の話題を拾ってみる所から始めます。
段々と現在に近付いてるので、記憶に新しい感じになってきました。


まず世相として「ケータイ小説の流行」と言う事が書いてあります。

当時から現在のスマートフォンに相当する小型のパソコンは存在
したものの、やはりソレ以前の「ガラケー」の方が主流であり、携帯
電話用のサイトで読める小説と言う括りだったんでしょうか?

…当然にソレを使いこなせる若年層に流行り、後のライトノベル
繋がっていくのだと思われます。

何だカンだと「若者の活字離れ」と言われた時代、どんなスタイル
でも「読んで想像を膨らませる」と言うのはイイ事だと思いますね。

だから「若いヤツ漫画ばかり読む」とされた世代は、概ね私より
少し上1960年代生まれ最も顕著なのではナイかと。

またコレは前年の2005年の話ですが、当時の「2ちゃんねる」
話題になった「電車男」書籍として出版され、映画化された時期
とも時代的に被ります

双方とも従来の文学ない独特の言い回しが使われており、一部
おたく層だけの文化だった「インターネットコミュニケーション」
一般的に知られるキッカケになったような気もします。

続いて同年のページには「田原本町16歳の少年自宅に放火
して3人が焼死」と「明日香村法隆寺仏像の盗んだ男が逮捕」
と、珍しく奈良県絡みの事件が複数載ってました。

…先述の通り、テレビあまり見ずTwitterやってなかった時代
なので、私はよく知らないのですが。


「当時はよく知らない」と言えば、社長(木村)鉄道好きである事
を公言し「鉄道アイドル」として本格的に活動を始めたのが2006年
の事だそうです。

同年発売のDVD「鉄道ファンのゆうこちゃん」はタイトル部分
有名な鉄道雑誌無許可でパクったものであり、菓子折り
持って当該雑誌の出版社謝りに行ったそうな(当人の証言)


同年の鉄道関係の話題では、矢鱈と記載数が多いのが「PiTaPa
導入」ですね。

2004年関西私鉄用のICカード乗車券として始まった同サービス
ですが、2006年から使用エリア一気に拡大し、JRの「ICOCA」
との共通利用が始まりました。

また奈良県内久し振り新設路線となる、近鉄けいはんな線
開通しています。

路線の移管としては、富山県富山港線JRとして廃止され、
富山ライトレールに移管した事や、和歌山県南海貴志川線
和歌山電鉄に移管したのが同年の事です。

何れも移管以前と変わって運転本数も増え便利で面白い路線
に生まれ変わりました。…ちなみに和歌山電鉄「たま駅長」
就任するのは、翌2007年になってからですね。

JR東日本では後のスタンダード形式となるE233系と、試作車だけ
終わってしまったE331系同年のデビューでした。

E331系3扉15m連接車14両編成と言う、他であまり聞かない
変わったスタイルなのがウケなかったのか?実質的に営業運転
使われたのは15ヵ月程度だそうな。


さて私は前年に引き続き、枚方市にあるテーマパークの店舗
勤務していました。

ココは園内に複数のレストランや売店がある比較的大きな店舗
あり、社員バイトカナリ大人数が所属していました。

私も入社して10年目と言う事で、業種が違う所へ転勤してもソレ
なりに上手く立ち回れるようになってたと言うか、無駄に新人扱い
される事もなく仕事が出来るようになってたと思います。

…ただ事務所の営業社員の中に、1人変なのが居たんですよ。

私より年下なんですが、最初からココの会社に入ったのではなく
千葉にあるけど「東京○○」と言う日本最大のテーマパークから
移ってきた人でした。

コイツに関してはまた無駄に長くなるので、以後の記事のため
ネタを温存しておきましょう。結果だけ言うと事務所の金庫から
釣銭準備金などの現金を着服して逃亡し、になったんですが。


私生活では、色々と苦労もあったものの「折角だから努力しよう」
と言う感じで鬱状態からも回復し、何とか普通の生活が出来る
ようになってました。

そして同年6月自家用車を現在も使っている日産セドリック
買い替えました。…それまでの日産ローレル車齢10年を超えて
不具合が出始めたのと、ガソリン価格の高騰が主な理由です。

…まず同年5月頃からガソリン無駄に値上がりし始め、全国
平均で1リットルあたり平均134.9円になったと書いてあります。

ココ最近のアホみたいな価格(都心部で200円超)に比べるとまだ
安い話ですが当時は結構な驚きであり、奈良県中部から枚方市
まで片道40km以上車で通勤してた私にとってはキツい話です。

「コレが長く続くならLPガス車の方が安い」と言う事で思い切った
と言うか、セドリック営業車も近い将来のモデルチェンジで車体
形状が変更され、新車フェンダーミラー車が買える最後の機会
だったと言う事情もあるんですよ。

…周知の通り同車は以後も活躍を続け、予備車になった現在でも
難なく走れます。また大規模なリフォーム工事をすべく、この記事
を書いてる5月中旬現在工場に預けています。


枚方の職場が比較的長かったので、記憶が曖昧時系列の前後
不正確かも知れませんが、次回はソノ辺の出来事も色々と思い
出して書いてみる事にしましょう。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.1553 ○○について考える

山門⑤ おまけネタ

2023/06/30(Fri)

では続けて鞍馬山ケーブル山門駅駅ノート「おまけネタ」
を紹介しておきますクラ駅長です。

ココ最近は記事数確保のため、撮った画像の枚数を数えながら回る
ようになったんですが、やはり標準は10枚にしたいと思ってます。

20230630a.JPG 20230630b.JPG

当日はから病院の定期診察に行き、木津から京奈和自動車道
京都へ向かいました。

「京奈和」ってからには京都~奈良~和歌山を繋ぎたいんでしょう
が、京都側は現状でギリギリ京都府内木津までになります。
JR奈良線が実は奈良県内走ってナイと言うのに似てますね。

阪神高速京都線(と言うのもな路線名ですが)の鴨川西で降りる
と、すぐ京都駅に至ります。この辺りは仕事で時々来るんですが、
私が若い頃に比べれば格段に便利になりました。

20230630c.JPG 20230630d.JPG

…実際の所、鞍馬寺最寄駅叡山電車の終点となる鞍馬です。

取材日の直前関西では結構な豪雨があり、同様に山間部を走る
南海高野線土砂災害で不通になったりしたんですが、ココは
意外と大丈夫だったようです。

5年前台風以降、線路際の立ち樹がカナリ切られたようですし、
恐らくは路盤の基礎から造り直したのかも知れません。

駅舎内には、鞍馬寺の火祭りで使われる大きな松明の見本が展示
してあります。

…コレにも多くの観光客見物に来るワケですが、8両編成
京阪電車から降りた客が出町柳2両編成叡山電車に乗り換え
ても捌ききれるワケがなく京阪電車では敢えて火祭りの宣伝
しないと聞いた事がありますよ。

20230630e.JPG 20230630f.JPG

…てか午前中イイお天気だったんですが、駅ノート描き終え
た頃から段々と曇りがちになってきました。

終点の駅を出て、寺の山門やソノ付近に小さな門前町があると言う
ロケーションが好きなので、鞍馬駅前も私が好きな風景の1つです。
当日は月曜日だったので人出もソレほどありません

車は山門から少し奥手コインパーキングに入れました。
…利用時間によっては近くで個人営業をしてる所の方が安い場合
もあるようですが、老人とのコミュニケーション面倒です。

20230630g.JPG 20230630h.JPG

今回のおやつは、門前のお店で売ってたソフトクリームにしました。

「からす天狗アイス」と言う名前になってますが、食用可能
が入ってるようです。写真を撮った所のバックが、天狗持ち道具
である八つ手の葉っぱなのが、偶然ですが良かったかも。

炭の味ってどんな感じだ?と訊かれたら微妙と言うか、よく分から
ないのが事実ですが、黒い食べ物と言うのは口の中が不気味になり
ますね。…確認してませんがトイレで出た物黒いんでしょうか?

20230630i.JPG 20230630j.JPG

帰路、久し振りに見たくなって北山付近深泥池(みどろがいけ)
寄り道しました。

市街地の近くにありながら、植物の生態系古代から変わらず
残ってるらしいですが、ソレより有名なのはタクシー絡みの怪談話
でしょう。女の客を乗せたら途中で消えてたとか。

若い頃、夜中肝試しと称して行った事もあるんですが、幽霊より
怖かったのが、池の外周路で飲酒検問をやってた事かな。
…当時の事だから、少し飲んでたけどギリギリ通過出来ましたが。

ココで駅ノート廻りの間隔が一旦空く代わり、実家の鉄道部屋
その他のネタが幾つか入手出来ましたので、土日を挟んだ来週
ソノ辺りを在庫整理する事にしましょう。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.1552 駅長が見た風景