新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

亀嵩駅を引き続き探る

2020/12/08(Tue)

…そんな感じで亀嵩駅駅ノート描き終えましたが、今回も紹介し
きれてない情報が残ってますので、引き続き同駅よりお送り致します
クラ駅長です。

20201208a.JPG 20201208b.JPG

駅舎の構造としては、地方のローカル線よくあるタイプの建物です。
建物を入ると待合室、そして駅務室に通じる入口出札窓口
ありますが、現在はココがそば屋の店舗になってるんですね。

だからお店混んでくる用紙名前を書いてココで待つ事になり
ますが、まずココにあるテーブル変な形をしてて気になりました。

不規則雲形定規みたいな形状なのですが、恐らく何か他の特殊
用途の場所にあった物を再利用してるんでしょう。

そして昨今のウイルス対策として、手をかざす体温が測れる機械
置いてあります。温度確定すると自動音声「正常です」とか何とか
言うワケですが、機械のクセに微妙な中国語訛りなんですね。

…まぁその国の製品な事は間違いないでしょうが、ホントに正しい?
何かで見ましたが「絶対37℃以上にならない」と言うインチキ体温計
を開発して売ってる国だからな。

20201208c.JPG 20201208d.JPG

と言う事でそば扇屋さんですが、平日の13時台だと言うのに待ち
が出るほどの混み具合でした。…何度か来ましたがココまで混んでる
のは初めて見たかも知れません。

恐らくはGo to キャンペーンの影響と、お店のブログを見るにウイルス
対策テーブルの配置変えて席数を減らした結果だと思われます。

映画の舞台(一部では実際のロケ地)になった事と、駅舎内のそば屋
珍しいのか過去に多くのテレビ番組でも採り上げられてますから、
来店した有名人サイン色紙が沢山並んでます。

しかしこの状況では無駄にウロウロ出来ないので、今回は特に詳しく
見ておりません。…自分が色紙に描いた絵をココに同等飾って
貰えたら駅ノート描きとしては「上がり」でしょうね。

20201208e.JPG20201208f.JPG

所で前回のラストで少し紹介した「DEENの池森さん」に関する書き込み
ですが、コレは大方の予想通り寺本つるぎさんによる物です。

日付が10月15日になってますが、この前後に彼女はJR「どこでも
ドアきっぷ」を使って旦那さん中国地方を旅行した事を自身のブログ
などで紹介しており、当日の物だと思われます。だから探してみました

…相変わらずキレイな字ですね。確か書道の有段者だった筈ですよ。

色々やってるうちに「奥出雲おろち号」復路便が戻ってきました。
亀嵩駅では午後ど順光後ろど逆光になります。

流石に11月毎日運転されてるだけの事はありまして、翌日の出雲
坂根駅も含めて、結果的に訪問した3駅全て出会う事になりました。

…では以下はおまけです。

20201208h.JPG20201208g.JPG

道路を走ってると目についたのが、亀嵩駐在所亀嵩小学校です。

どちらも集落内に1つずつあって不思議のない施設ですが「砂の器」
に引っ張られがちな私としては「三木巡査ココに勤務してて、保護
された秀雄ココに通った事になるのだな」と言う発想に至ります。

私はまだ未見なのですが、2019年にもフジテレビ系列ドラマが
リメイクされてまして、コレは舞台が2018年と言う完全な現代です。

亀嵩駅本物が使われたそうですが、三木さん警察官じゃない
設定(福祉施設の職員)らしいのが残念かな。

20201208i.JPG20201208j.JPG

テレビと言えば、泊ってた旅館食堂のようなレトロ受像機
がありました。しかし実際は古い物ではなくそんな感じデザイン
された現代の機種のようです。

私は基本的にテレビを見ないので、ウルサいから切ろうと思って卓上
にあったリモコン電源を切ってから気付いたんですよ。

…ちょっと待て。このテレビリモコンは変だろう?

見ると本体にもスイッチチャンネルらしき物がありますが、コレも
正しく作動するのか?再度点ける気がしなくて試しませんでしたが、
次に泊まる事があれば、又は他所で同じ物を見たらやってみましょう。

翌日最後から出雲坂根駅を描いて、奈良へ帰りますよ。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.618 駅長が見た風景

駅ノート 亀嵩

2020/12/07(Mon)

そんな感じで木次線駅ノートですが、続いては有名亀嵩駅
やって来ましたクラ駅長です。

20201207a.JPG まず昭和35年松本清張作の小説
「砂の器」が発表され、同作に登場
する舞台の1つとして「亀嵩」と言う
地名有名になりました。

そして同駅国鉄時代昭和46年
簡易委託駅となり、その時点から
駅務室を改装して「扇屋」と言う
蕎麦屋さんが営業を始めました。
最近よくある無人駅のボランティア
駅長元祖みたいな物でしょう。

昭和49年「砂の器」が初めて映画化されると、駅の存在全国的に
知られる事になり、観光客一気に増えたような経緯があります。

以来「砂の器」は時々映画テレビドラマリメイクされるので、知名度
が落ちる事もなく客足も絶えない。…と言う状況で現在に至ります。

20201207b.JPG
私も「砂の器」は小説・映画ともに
好きな作品の1つだし、駅に蕎麦屋
があると言う状況も面白いので過去
何度か来てる駅です。

…今回初めて見た気がするのがコレ。
なのに昭和の警察官の格好をした
顔出し看板があり「砂の器」台本
手に持ってますね。

本体平成16年版のテレビドラマ三木巡査を演じた赤井英和氏
だと思われます。…周囲の余白が少なすぎて使いにくい代物ですが。

20201207e.JPG 20201207f.JPG

少しお昼を過ぎましたが、まずは扇屋さん蕎麦を頂いてから駅ノート
を描く事にしましょう。…と思ったら平日なのに意外と混んでます
まずはホームの風景などを先に撮ってしまいましょうか。

交換設備ない棒線ホームの駅です。…出雲八代駅の回で触れ
ましたが、線路隔てた所崖の斜面になってる地形であり、初代
の映画では引きの絵撮れないと言う事で使えなかったそうな。

駅舎八川駅なのは「蕎麦屋の看板邪魔だったから」ですって。
看板なら一時的に外す事も可能でしょうに、お店の営業を優先したん
でしょうか?昨今の横暴なテレビ局とは違う紳士的な配慮ですね。

20201207c.JPG 20201207d.JPG

そんな感じで用紙名前を書いて、暫く待ったら入店出来ました

各メニュー+330円御飯と小鉢料理が付いた定食にも出来ます。
…コレなら1,000円を超えるので地域共通クーポン券でも払いやすい
と考えて、今回は定食で頂く事にしましょう。

寒い季節なので温かい釜揚げそばにしました。…ココのは蕎麦湯
浸った状態で提供され、ソレに出汁を追加して頂くスタイルのようです。
この方が蕎麦の風味直接楽しめると言う事なのかも知れません。

20201207g.JPG 20201207h.JPG

では胃袋と体温満たされた所で駅ノートに移ります。
…こちらの駅ノートは厳密には「お店のノート」であり、店舗内にある
ので閲覧書き込み営業時間内に限られると思われます。

中には営業中の店舗長居するのを嫌う人も居るのか、駅の知名度
の割に絵師さんの作品少な目です。他にケンさんの作品もあったん
ですが、撮り漏らしてしまったようで、すいません

…今回は私も事前に描いた物を持参して貼り付けようか迷った
ですが、その時間が取れないうちに現地へ来てしまいました。

最近は作画時間(てか修正点とソレに掛かる時間)も短縮出来つつ
あるので、背景などは省略して時短で描く事にします。

それでもまだ利用客が多いので、テーブルに居座るのは憚られます
お店の方了解を得て店舗外駅の待合室で描く事にしましょう。

20201207i.JPG
やはり最初2回目があるのか?)
「砂の器」ネタでしょう。親子
巡礼の旅を続けてきた千代吉(父)
秀雄(子)駅のホーム別れる
シーン
です。

原作(及び初代の映画)では千代吉
ハンセン病の治療のために秀雄
引き離されますが、コレは現在
では差別表現に当たるようです。

なので以後の映像化作品では、過去の犯罪自首するような設定に
変更されているケースが多いですよね。でも大抵、長期間の放浪生活
が祟って千代吉何らかの病気を患う羽目になってます。

しかしのろはどぅ見ても病人には見えない小太り体形なので、そこを
ギャグにしてみました(特定の病名設定してません)。

20201207j.JPG
所でココの駅ノートは、壁の釘引っ掛ける
ための結束バンドかなりキツ目に締めて
あるので、ノートフラットに開かない状況
になっています。

あまり奥の方まで描くとハンディスキャナ
通らなくなるので、ソレを考慮して小さめに
マトメる必要がありました。

その状況を説明するべく撮ったページに、
DEENの池森さんに影響されて蕎麦三昧の
乗り鉄旅行をしている」と言う、ドコかで聞いた
ような話が書いてありました。

その辺りも含めて、また紹介しきれなかったネタ次回(明日付け)
記事で補足します。日付当日に読んで下さってる方は暫くお待ち下さい

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.617 駅ノートの記録

下久野駅を引き続き探る

2020/12/06(Sun)

さて木次線下久野駅ですが、今回は前回駅ノートの記事紹介
出来なかった部分を補完して書く事に致しますクラ駅長です。

20201206a.JPG
同駅は分類上、簡易委託駅と言う事に
なっており、概ね平日の午前中に限られ
ますが駅務室係の人が常駐しています。

私も基本的には平日に行動するし、朝から
ココに来ましたので本来なら誰か居る筈の
時間帯なのですが、誰も居ませんな。
室内には照明が点いており、ストーブにも
が入ってますが施錠されています。

駅ノート待合室に吊るしてあるから
特に用事もナイと思って描き始めた所へ、
係の人と思しきおばさんが戻ってきました。

付近で行われてる選挙演説を聞きに行ってたそうです。
…調べた所、同駅がある雲南市では翌週の日曜日市議会議員の
選挙があるようです。そう言えば選挙カーが走り回ってましたね。

簡易委託駅だと言う事は、「常備券」と言う種類の乗車券手売り
されてる事になりますから、折角なので記念に1枚買おうと思って
お願いしたら、駅務室の中へ入れて下さいました。

20201206b.JPG 20201206c.JPG

多くの絵師さん(笑)堅気の仕事なので土日が休みであり、平日
出歩ける人
少ないと思われます。私のような者はソレが可能だから、
時々このような特典に与る事が出来るのですよ。

日常的に人が使う建物と言うのは、古くても荒れにくいと言われますが、
こちらも戦前の駅舎なのにしっかり現役のイメージです。

この駅務室内に、ネタにした謎のお人形さんが居たというワケです。

国鉄の制服を着た男性は、こちらの管理団体(花ももステーション)
から取ったのか「はなもも君」と言う名前です。和服の女性奥さん
なのでしょうか?名札がありますが外光の反射読めませんでした。

20201206d.JPG 20201206e.JPG

そして乗車券を所望すると、「今はコレだけなんですが」と3種類の
切符が出てきました。…僅か3種類切符で真っ当に営業出来る
とは思えませんので、記念品的な意味の方が大きいんでしょう。

…で420円の切符を買ったら、お菓子とコーヒーまで出して頂いた
と言う次第です。寒い待合室絵を描き始めてた所だったから、
身体が温まって有り難かったですよ。

見ていると駅宛切符の郵送希望する手紙が届いており(どの
ようにして代金を払うのかは)、管理者のおばさん返信の対応
もしていました。

まぁ現地まで来ず通販的な集め方をする人も多いんでしょう。
そう言うヤツに限って取り扱にいウルサいらしく、ご丁寧に自作の
ポケットつきの台紙まで同封されてました(撮っとけばよかったな)。

20201206f.JPG 20201206g.JPG

数少ない木次線の定期列車、上りの宍道行きが来ました。
単行キハ120ですね。概ね初期型集中配置されてるようです。

過疎地を走る同線経営が満足に成り立ってるとは思えない路線
ですが、鉄建公団無理矢理作ったような三江線とは違い、亀嵩
出雲坂根のような観光列車の需要の見込める駅も残ってますから、
今後も残るような気がします。

20201206h.JPG 20201206i.JPG

その観光列車「奥出雲おろち号」がやって来ました。私が実際に乗った
のは5年前の9月だったんですが、11月中毎日運転されてると言う
事で、平日にも走ってます。

午前中木次→備後落合と走る往路便ですね。機関車最後尾
来ます。平日だからか謎のウイルス団体旅行減ってるからか、
概ね空いてました。…このぐらいで乗るのが快適でしょう。

出雲八代空振りだったので時間的な余裕が出来て、しかもコーヒー
を頂いたりしてノンビリ描いてたらお昼を過ぎてました
続いては有名亀嵩駅ですよ。

余談ですが絵を描いてる途中、その市議会議員選挙ある候補者
さんの一行がトイレを借りに来ました。

この寒いのに駅の入口戸を開けたまま中に入るでもなく立ち話
を始めたので非常に困りました。私は他所者だからココの選挙権
ありませんが、地元だったら絶対コイツには投票してやらんよ。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.616 駅長が見た風景