新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

岳南電車の旅2020 ④

2020/11/02(Mon)

さて7年振り岳南電車乗り鉄ですが、始発駅の吉原から約20分で、
終点の岳南江尾に到着しておりますクラ駅長です。

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地方私鉄地味終着駅ではありますが、ココの名物?は間近に
東海道新幹線高架があると言う事でしょうか。
左の画像は、分かりにくいですが新幹線の車両通過中です。

国鉄JRに移管された後、各地で「こだま」の停車駅増やした時期
がありましたが、新富士駅ココに作ったら面白かったかも知れません。
「面白そう」と言うだけで都市計画の事なんか考えてナイですが。

この駅にも富士山のビュースポットの表示がありました。当たりの場合
富士山をバックに、通過する新幹線が見れるのでしょう。

20分ほど乗っただけでは天候がソレほど変わるワケでもなく、今日は
イマイチのようです。てか新幹線を見上げるには角度が急すぎるよな。

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同駅も過去には貨物用の側線が何本かあり、ホームと駅舎が微妙に
離れています。…何故か踏切部分を除いて線路撤去されてました。

すっかり陽の傾いた時刻になりましたね。岳南電車の駅は、駅舎の
内側にも駅名看板がある所が幾つかあるようで、順光の方を選んで
取れるのが利点かも知れません。

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駅舎の外観の感じです。開業昭和28年と言う事で、割と新しい
(歴史が浅い)駅ですが、建物は開業当時からの物だと思われます。

竹を並べて作られたオブジェが目に付きますが、岳南電車の沿線を
含む富士市でもかぐや姫「竹取物語」に因んだ伝説が多くあるようで
ソレを町興しに使おうとしてるフシがあるようなんですよ。

一般的に知られた「竹取物語」では、かぐや姫はラストで月へ帰って
しまいますが、この周辺には「富士山へ帰る」と言うバージョンがある
そうな。…まぁ昔から霊峰として知られた山だけの事はありますね。

当然に有人駅だった筈で、手回し式と思しき発車案内枠だけ
残ってました。資料によると自動券売機が設置されてた時期もある
らしいのですが現在はありません。…時代に逆行してますね。

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そんな感じで時間も遅くなりつつあったので、すぐの電車折り返した
ワケですが、来る途中に見て気になってた途中駅があり、起点から
7番目岳南富士岡駅で途中下車する事にしました。

フリー切符なのでソノ辺は自由です。ココは車庫と言うか小さな検修
施設のある駅なのですが、貨物輸送が行われていた頃の電気機関車
が何両か、側線に休車状態留置されていましたので。

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こちらも郊外田舎とまで行かない)のレトロな私鉄駅の雰囲気が残る
駅舎でした。てか駅周辺工場地帯なので、町の様子もソレほど頻繁
には変わらないのでしょう。

…広く開放された駅舎には、窓に沿ってカウンターテーブルがあり、
コレなら駅ノート描きやすそうな環境です(設置されてナイけど)。

では最後同駅に残る電気機関車を見て、岳南電車の報告を終える
事にしましょう。

→次回に続く



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No.582 乗り鉄日誌>地方私鉄

岳南電車の旅2020 ③

2020/11/01(Sun)

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そんな感じで岳南電車吉原駅ノート
描き終えたワケですが、さてココから
どうしたものか?…ですね。

少し前に読者の方から「駅ノートを回る
のは邪道だ」と言う言いがかり…ぃゃ貴重な
御意見を頂きまして、鉄道使わず現地へ
行った場合でも出来るだけ切符を買おう
決めたんですが、ココはどぅしましょう?

今回は一応、現地まで鉄道で来ました
しかし吉原駅岳南電車始発駅なので、
乗らずとも描けてしまうワケなんですよ。

…まぁ絵のネタを探すためには描く前改札内にも入る必要があり、
先にフリー切符買っておりました。そのまま使わずに帰る事も可能
っちゃ可能ですが、折角なので乗り鉄して行きますクラ駅長です。

タイトルが「③」からなのは今年3月①と②が存在するからですよ。

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ホームには「富士山ビュースポット」と記された地点があり、通し番号
履物の絵が描いてあります。…同路線には全部で10の駅があり、全て
の駅から富士山が見えると言う事で、各駅に1箇所ずつあるのでしょう。

前回は駅ノート特化した旅必要な区間しか乗りませんでしたから、
終点まで行くのは7年振りと言う事になりますね。…「ビュースポット」
には「since2016」とありますから、当時は無かった物と言う事ですが。

駅ノートの絵の中でのろが立ってたのがココになります。…私も実際に
立ってみましたが、残念ながら今日は雲が掛かってますね。

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同路線は概ね30分に1本の間隔で運転されており、ソレほど待たなく
ても乗れるイメージです。

…すっかり陽が西に傾いた時刻になってしまいましたが、乗る車両
8000型と言う、京王井の頭線中古車です。同系単行運転が可能
7000型もそうなんですが、全てが中間車からの改造車なのですね。

フリー切符720円でした。同社は今でも硬券が主流なんですよ。
7年前に乗った時の記録では、当時は400円だった事になってます。

社名が「岳南鉄道→岳南電車変わった直後の事であり、スタンプ
書き直して使ってたのを覚えてますが、地味に値上がりしてますね。

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岳南線は元々、付近の工場から東海道線への貨物専用鉄道として
開通したものを戦後になって旅客化したと言う歴史があり、東海道線
吉原の町の中心から外れた所を通ってしまった事による連絡鉄道
のような性格もある路線です。

だから吉原駅から営業キロで9.2km走ってももソレほど遠くへ行く
ワケでもなく終点の岳南江尾駅東海道本線吉原になる
東田子の浦2kmほどしか離れていません。

沿線の殆ど工場地帯であり、かつては貨物輸送の方が収入が
多かったから、貨物列車廃止された昨今ではソレほど儲からない
ようですが、工場の夜景などを観賞する貸切ツアーの列車なども
運転されてるそうな。

終点の岳南江尾までは約20分片道370円ですね。…往復すると
740円だから、フリー切符はソレより僅かに安い事になります。

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久し振りに降り立ちましたが、夕暮れ時と言うロケーションもあってか、
些か物寂しいイメージの所に感じました。オレンジ色の方が単行仕様
7000型で、使わない時はココに留置されるようです。

なるべく陽のあるうちに終えたいので、すぐの電車引き返します
出来る限り駅とソノ周辺を見てみましょう。

→次回に続く



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No.581 乗り鉄日誌>地方私鉄

駅ノート 吉原

2020/10/31(Sat)

そんな感じで岳南電車吉原駅に到着しましたクラ駅長です。
…ココに来るのは3回目の事ですが、前回今年の3月の事でした。

同じく岳南電車吉原本町比奈の2駅の駅ノートを描いたのですが
「灯台下暗し」と言うか、始発駅にもノートがあるとは思いませんでした。
…意外と稀なケースだと思います。

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岳南電車吉原駅は、JRの敷地端っこに間借りしたような所です。
貨物輸送のために線路が繋がってるから、このような配置になるの
でしょう。…同様の私鉄駅も最近はカナリ減ったような気がします。

何度来ても思うのが、同社昔ながらローカル私鉄の雰囲気がよく
残ってる所だなと言う事ですね。

車両は時代によって変わりますが(ソレでも大手会社と比べれば充分
に古い駅舎などが変に小奇麗にならず、各種の案内板なども手書き
による物が多い感じです。

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当日は10月に入ったのに、まだ残暑が居座ってる感じのお天気で、
昼下がり気温が高い時間帯でもあったから、駅員さんがホースで
豪快に水撒きをしていました。都会では見られない光景でしょ。

水しぶきイイ感じに撮れたので、大きい画像で保存してます。

建物の端待合室があり、駅ノートはココにありました。
先に言うと窓に沿った机で描く事が出来るので、ソノようにしてたら
切符売場間違えられたんですよ。

耳栓をしてたから定かでナイですが「由比まで1枚」とか言われた
ような気がします。私と同年代の女性でした。

感染症対策のためにガラスが開け放してあるせいかも知れませんが
待合室の右側JRの改札があります。…しかしココには自動改札機
があるだけで、JR窓口券売機の類はありません

紛らわしいと言えば紛らわしいのかな?…私が白シャツにネクタイ
だったからかも知れませんが、そんな事まで想定してナイので。

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その待合室内側から見ると左のような感じです。確かに窓口風か?

お約束のミニ図書館もありますが、子供向けの絵本殆ど鉄道ネタ
ですね。記事を書いてて初めて気が付きましたが「いたずらきかんしゃ
ちゅうちゅう」もあるじゃないですか。何とも懐かしい

そして大人向けは、いきなり鉄道関係の専門書まで飛ぶ感じです。
…何とも両極端な。

岳南電車ローカル私鉄ながら概ね30分間隔の運転なので、普通に
乗ろうとした場合、ソレほど待つ事もナイようで、わざわざ待合室まで
入ってくる人は少ない感じではありますね。

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駅ノートバックナンバーを含めてカナリの数があり、現在のいわゆる
駅ノート絵師の皆さん活動を始める前から存在してる感じでした。
恐らくは同社の公式ノートなのでしょう。

…しかし同じ日付で始まった物複数冊あったりタイトル統一されて
なかったり、些か迷走気味のようです。ピンク色「第2段」同じ
意匠の物が吉原本町駅にもありましたね。

もしかしたら元は電車内にあった物かも知れず(過去に見た事がある)
だとしたら同時期に複数(編成の数)存在しても不思議はありません。

絵師さんはソノ界隈で有名な人少ない感じで、地元ローカルな方や
描きたい物を自由に描いてる人が多い感じです。本来こんな感じよね。

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さて私は…岳南電車各駅にある「富士山ビュースポット」をネタに
してみました。同線富士山の麓を走るので、天気さえ良ければ大抵
の場所から富士山の壮麗な姿を見る事が出来ます。

てんが食べてるお菓子同社オリジナルの人形焼きで、この駅でも
本物の窓口で買う事が出来ました。パッケージも可愛いですね。

そんな感じで無事に描き終えましたが、折角だから少し乗り鉄してから
宿泊地まで行く事にしましょうか。

→次回に続く



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No.580 駅ノートの記録