新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

鉄道ジオラマの製作2020 ⑫

2020/10/21(Wed)

さて多賀SLパーク跡地ですが、引き続き保存SL見学しております
クラ駅長です。

20201021a.JPG 20201021b.JPG

車体がカナリ荒廃してるものの、一応は面倒を見てる組織があるらしく
キャブの部分ブルーシートで覆われていました。

ナンバープレート欠損しており、代わりにシール様の物で再現されて
います。実際の車番1149号機ですが、何故か「999」となってました。
…当時流行っていた「銀河鉄道999」あやかった物だと思われます。

機関車の後方にも更に線路が続いており、併せてプラットホームらしき
構造物が残っている事から、当時からこのままの位置で後方に客車が
連結されて
いたと思われます。

Wikipediaによると、機関車と客車は直近の近江鉄道多賀駅まで同社
電気機関車甲種回送して搬入され、3両の客車のうち1両は車内
和室に改造されていたそうな。

最盛期20箇所以上あったSLホテルも最近は殆ど無くなってしまい
代わりになる物としてブルートレインの客車泊まれる施設が幾つか
存在しますが、やはり屋根ナイ車体の維持難しいでしょうね。

木村鉄道の社員旅行のうち、熊本県「ブルートレインたらぎ」の回に
行き損ねた身としては、ソレすら無くなる前一度ぐらいは、何処かの
「泊まれる保存車」泊まってみたいものだと思っております。

さて模型鉄の続きです。…てかギリギリまで作業が終わらず、記事
遅くなりましたね。

20201021c.JPG 20201021d.JPG

が概ね完成したら、大きな作業としては最後になる外枠の取り付け
なんですが、駅ノートばかりやってると家で作業する日取れなくて
昨日やっと仕上がったんですよ。

釘を打つ作業が入るので夜中は無理でしょうから、日中仕事の
休憩時間帰ってきて仕上げました。…この辺の融通が利くのが
今の仕事の便利な所ですが。

一般的な部分は前回と同じですが山の裏側初めての経験です。
カーブしたトンネルで模型としては比較的長いので、事故発生時
救出用の穴も作ってます。概ね設計通りに出来ました。

20201021e.JPG 20201021f.JPG

最後まで残ってた山の麓の区画は、コレまた使い回し建物である
通称「わらぶき農家」を置いて手前鹿ヨシヨシ場にします。
以前に買ってあった芝生のシートを使ってみましょう。

継ぎ目の部分などをカラーパウダー誤魔化してありますが、全部
ソレで作るよりキレイに出来ますね。直射日光による退色がドノ程度
かは分かりませんが、寝床部分へ移設したのでソレも防げるでしょう。

山裾の気になる部分は後からでも草を足していけばイイかな。

20201021g.JPG 20201021h.JPG

トミックスからある「対向式ホームセット」に付属してるのと同じ
形状の柵と看板だけが別売りで存在するので、ソレを使って芝生の
部分を仕切ってみました。鹿は前回からの使い回し12匹居ます。

…何だカンだと思ってたより狭くなりましたね。
こんな所に藁葺の農家一軒だけあると言うのも不自然ですから、
コレは昔の建物社会見学用に保存してある設定にしましょう。

…実際の話、この程度の高さの柵があっても鹿は難なく跳び越えて
しまいます。だから道路向かいの寺の敷地にも居るのがミソ。

20201021i.JPG 20201021j.JPG

折角だからココまでで、建物全部置いて全体像を撮りました。
概ねソレらしく出来たと思います。あとは架線柱山以外の場所の
樹木
、そして細かい部分の仕上げぐらいかな?

そして今回、車庫の車線矢鱈と増えたので、電気開通してる
区間を分かりやすくするため、LED式方向指示器と言うのを導入
しています。…昔は無かった便利なアイテムですな。

そんな感じで今後も引き続き作業は進めますが、先に記事の予定
取るから間に合うか否かが生じるんですよね。…次回は無理せず
ネタが溜まった時点でアップする事にしましょう。

明日からは再び駅ノートネタです。愛知県岐阜県で、それぞれ
新規発見された所がありますので、ソレから御紹介していきましょう。




※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.570 バーチャル蔵部駅

鉄道ジオラマの製作2020 ⑪

2020/10/20(Tue)

そんな感じで前説は滋賀県多賀町で発見した保存SLからなんですが、
コレはどうやら、あった多賀SLパーク跡地らしいんですよ。
先述のおじさん曰く「は後ろに客車があってね…」と、やっぱり?

時代としては昭和50年頃の事なんですが、廃車になった蒸気機関車
コレまた需要が減りつつあった10系寝台車を使った、一般にSLホテル
と呼ばれる宿泊施設ブームになった事がありました。

機関車を先頭に寝台車などを何両か連結して列車の形に並べた物で、
寝台車が客室です。最盛期には全国で20箇所近くが営業していました。

20201020a.JPG 20201020b.JPG

調べてみると多賀SLパーク昭和51年開業で、機関車の後ろに
10系のB寝台車を3両連結したスタイルだったようです。

…時期は不明ながら1980年代まで営業してたようで、関西で唯一の
存在だったから一度は行きたかったんですが、小学生の身では勝手
に旅行する事も出来ず、気が付いたら無くなってたような感じでした。

その後、先に客車解体されて機関車だけが残ったのでしょう。
車種はD51型であろう事が見て取れます。資料によると1149号機
なっており、同形式の中でもかなり末期に製造された個体のようです。

屋根がナイからカナリ荒廃しており、ナンバープレートありません
最終的には北海道で使われてたと言う事で、除煙板北海道仕様
短かいタイプです。何故かハトのマークが入ってますが。

そして最末期タイプの特徴なのが、右下の蒸気ドームです。戦争末期
昭和19年製だから、ドームの丸み省略したカマボコ型です。
…コレで何が節約出来るのかなのですが、材料より時間かなあ?

さて模型鉄の続きですが、こちらも蒸気機関車ネタから…。未公開の
新車
としてのC11型と、何か古そう2軸貨車が何両か入ってます。

あとネットでなく実際の店舗を回って中古車を探してるのがオハ32系
旧型客車の中でも戦前に製造された窓が狭いやつなのですが、コレが
なかなか出物が無くてメーカーも色々と混在する事になりそうです。

20201020c.JPG 20201020d.JPG

C11型天鉄局管内で使われてたかどうか不明なんですが、ドコに
でもありそうな汎用のタンク機関車なので1両は欲しいかなと言う所。

で、問題は中古で買ってきたコノ無蓋車なんですよ。…荷台の上に
金網が付いてるのは、製紙原料の木材チップなどを運ぶ仕様で、
それこそ紀州鉄道でも昭和の末期まで見られた物なんですが…

よく確認せずに買ったら、連結器自動連結器もどき細いやつ
付いてました。鉄道模型中古車は往々にして、前の持ち主が自分
の都合で連結器を取り換えた物が売られています。

20201020e.JPG 20201020f.JPG

私は機関車客車貨車アーノルドカプラーNゲージ特有ゴツい
やつ)と決めてるので、追加で買ってきて取り換える必要があります。

しかし今回、何を思ったのか 電車用密着連結器もどきを買ってきて
一部の電車
の物をコレに取り 換え余ったアーノルドカプラー捻出
すると言う回りクドい方法を取ってしまいました。

KATOの商品ですが、トミックスにも無理矢理付ける事が可能です。
見た目もスッキリするし、物によっては車間が短かくリアルになります。
取り敢えず通勤電車12両ほどが密連もどきに変わりました。

20201020g.JPG 20201020h.JPG

引き続き作ってるに関しては、上部の樹木などを増やして何となく
バランスが取れたかな?と言う所で下部と合体させ、継ぎ目を埋めて
全体的に仕上げて行きました。

当たり前の話ですが斜面がある物なので、塗料接着剤
筆塗りすると、に向かって流れて行きます

ソレをそのまま土や草の部分にしてあるので、リアルだか不自然だか
分からん仕様になりました。でもこんな感じの山も実際にあるでしょ。

コレでいいような気もするし、まだまだ足りないような気もするし、
止める判断難しい所ですね。意地になって植えてると山全体
植物になってしまい、変化を付けようとした部分まで隠れますわ。

20201020i.JPG 20201020j.JPG

…と、この辺まで来て根本的な生活スタイルまで変える事を余儀なく
された話です。今回のジオラマ前回の物より横幅が広くなりました
ので、ワンルーム狭い床に置いてあると矢鱈と足が当たるんです。

しかも端っこ高い山と言う状況だから猶更ですね。
引っ越さずこの状況を改善するには、寝床ジオラマ場所を入れ
替えるしかありませんでした。

レオパレスの寝床は大抵が、高さ約1mスペースベッドであり、
丁度と言うか何と言うか、布団ジオラマほぼ同じサイズなのです。

まず載せて試運転をしてみたら、矢鱈と音が響くので、ブロック式の
カーペットを買ってきて敷く羽目になりましたが。

布団ならまぁ洗濯物を干しにまで行くにしても、踏んでも差し支え
ナイですからね。…しかし今までジオラマがあった所に布団を敷くと、
掃除機を掛けた筈なのにバラスト草の欠片が矢鱈と落ちてますな。

山が完成すれば、作業の9割は終了した雰囲気でしょうか?そろそろ
車両もまた増やして行きたい所ですね。…出物がない車両はとことん
出回らないのが難点ですが、焦らずのんびり行きましょう。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.569 バーチャル蔵部駅

鉄道ジオラマの製作2020 ⑩

2020/10/19(Mon)

先日、ある用事で滋賀県の湖東地域へ行ったんですが、通った道路脇
保存SLがあるのを発見しましたクラ駅長です。

20201019a.JPG 20201019b.JPG

場所としては滋賀県の多賀町近江鉄道多賀駅名神高速道路
多賀SAに近い国道307号線沿いの一角です。

…ココはいつも自宅のある奈良から北陸方面へ行く時に通る定番の
ルートであり、恐らく何十回と通ってる筈なんですが、今まで全く気が
付かなかったんですよ。

たまたま近くに散歩に来たようなおじさんが居て、私の車について
「珍しい車だね」みたいな事を話し掛けられたので、それに乗っかる
感じで「これ、昔からありましたっけ?」と訊いてみました。

すると「40年ほど前からあるよ」との返答です。
…そう云われたら実は思い当たる物があるんです。コレはもしかして
多賀SLパーク跡地ではナイのかな?

撮ってきた写真中途半端な量なので、今回からの模型鉄の報告
合わせて3回に分けて御紹介する事にしましょう。

そんな感じで久し振り模型鉄ジオラマ制作続きに移ります。

20201019c.JPG 20201019d.JPG

買い足した発泡スチロールを重ねて、電熱カッター山の形に削り
ました。何度か試行錯誤して、ようやくソレらしい形になったかな?
わんわんお様が乗ってると氷山のように見えますが。

電熱カッターでは無理がある部分は紙粘土で埋めて、自然な傾斜
なるように調整してあります。

続いてプラスター(石膏)を塗り、山肌の形状を作っていきます。
この部分は最後まで完成させてから既存の部分に載せ、継ぎ目
後から誤魔化した方がかな?

20201019e.JPG 20201019f.JPG

ソレが乾いたら次は塗装なのですが、上部の明らかに樹木を生やす
部分緑色山肌樹木が混在する部分は茶色にしてあります。

そろそろジオラマ製作末期なので、池の部分で使った緑色余り
気味茶色使い切ってしまった方がイイでしょう。

…些かなように見えます(てか実際に雑です)が、あくまで下地だから
上からカラーパウダーなどで隠れてしまいます。コノ程度で大丈夫

さて、ココからがまた地味&根気の要る作業ですね。まず下半分
茶色カラーパウダーを撒き、上から順に緑色ライケン同色
フォーリッジクラスターを貼り付けていきます。

…前回に古墳を作った時より大きいので、休み休みやると一週間ほど
掛かりました。

20201019g.JPG 20201019h.JPG

ちなみにライケンフォーリッジクラスターのうち半分ぐらい再生品
です。山頂に近い方植物を密集させ、中腹の部分は土の地面を残し
つつ立木なども植えてバランスよくなるように考えました。

そんな感じで「ようやく完成したわ!」と思って、既存の部分に載せて
みた所、どうも中途半端ですね。

継ぎ目分からなくするのは当然の事としても、山裾そのもの
だから、もう少し緑の部分下まで降ろしてくる必要がありそうです。

20201019i.JPG 20201019j.JPG

しかし延々と山を作ってるだけの報告も読んでて退屈でしょうから、
車両の話も入れましょう。…Amazonでようやく見つけた紀州鉄道
キハ603号が入っております。

実は実家で作るレイアウトには、自動運転システム単線区間を往復
する盲腸線も追加する構想がありまして、関西のローカル私鉄の車両
何パターンか欲しい所なのです。

キハ600型実車の台車前後の車軸が中心から少しズレた特殊な
構造なのですが、模型ではどぅなってるのか?…気になってましたが
流石にソコまでは再現されなかったようですね。

そんな感じで多賀保存SL前説共々、次回に続きます。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.568 バーチャル蔵部駅