新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

ビスタカーの階下席に乗ってみた

2020/10/15(Thu)

そんな感じで糸魚川周辺での3日間の予定を終えましたので、4日目
早い時刻に現地を発ち、北陸新幹線特急「サンダーバード」を乗り
継いで、お昼過ぎ京都まで帰ってきましたクラ駅長です。

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…ココからはいつものように近鉄特急奈良まで帰るワケですが、
当日の列車ビスタカーだと言う事で、以前から考えてたあるネタを
1件消化する事を思いついたんですよ。

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近鉄特急ビスタカーと言えば、古くから眺めのいい2階席の車両
を連結してる事で知られており、現在の車両昭和54年に登場した
三代目を、2度リニューアルした物です。

車齢が既に40年近くになってるワケですが、その後近鉄特急は
「アーバンライナー」「伊勢志摩ライナー」「しまかぜ」「ひのとり」
何れも「カッコいいんだけど全部平屋建て」と言う方向に行ってしまい、
後継車種出てませんよね。

窓口などでは特に指定しなければビスタカーを含む列車でも平屋席
が割り当てられ、2階席(画像右上)は比較的空いてるんです。
だから私はいつもならソコを指定するんですが、今回はヒネりました

…普段あまり乗った事のナイ階下席に乗ってみようと言う企画です。

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御存知ない方のために説明しますと、
現行ビスタカー中間車と言うのは
2階建て
ではあるものの、乗降扉
車体の中央にあり、貫通幌通路
繋がってるのは2階席のみです。

…だからJR東日本中距離電車
グリーン車のような純然たる2階建
ではなくハイデッカー車のような物
だと考えて下さい。

1階席乗降扉を挟んだ両側に、行き止まりになった個室のような
格好で存在します。両端は空調設備などの機械が入ってるのでしょう。

はココも指定すれば1人単位で売られた(但し最後まで売れ残る
ものが、現在は「グループ専用席定員は5名3名以上で発売」と
言う扱いになっています。

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だから1人で独占して乗りたければ最低
3名分の料金
を払えばイイワケなんですが、
近鉄の特急料金
子供が半額であり、
ダミーの
部分子供料金でも構わないので、
「2倍出せばOK」
となりますね。

コレは「しまかぜ」の個室なども同じ扱いで、
以前にピカチュウ親方2人で買い占めよう
と計画した時に窓口で確認したから間違い
ありません


今回はネット予約「大人1・子供2」と言う
買い方をしてます。京都~奈良通常
特急料金が520円だから、でも1,040円

…コレで個室を占有出来るとしたら安いもんだと思うんですが、どぉ?

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前置き長くなりましたが実際に乗ってみましょう
エントランスを入ると、通常なら登る階段反対向き降ります

6名用のソファー席(4名対2名)の感じでしたが、今はテーブル
を囲む感じで湾曲した格好になっており、定員は5名ですが詰めたら
7名ぐらいは乗れそうな感じですね。

グループ売りしてない頃は、空いてたら勝手に座ってるオッサンとか
がよく居たもんですが、当該列車の特急券さえ持ってれば車掌さん
特にダメだとは言わなかったように記憶しています。

行き止まりで他人が通路を歩く事がナイから、快適っちゃ快適ですが
今は殆ど見かけません。恐らく注意を受けるのでしょう。

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今回は京都~奈良と言う30分程度短距離ですが、混雑するシーズン
などに例えば伊勢ぐらいまでココを取れればカナリ快適な旅が出来る
と思います。

窓の底辺の高さがホームと同じ位置に来るのはJR東日本中距離
電車
グリーン車と同じような感じでしょう。

この階下席に関して1つ思い出話をしますと、私が高校生の頃だから
やはりグループ売りする前の時代の事なのですが、ウチの母親
近所のお母さん連中(今風に言えばママ友)と5人伊勢へ旅行する
となった時、ココを取ってやった事がありました。

それこそ混在する時期5月の連休だったと思う)なので余った1席も
売られたようで、おばさん5人のグループに若いお兄ちゃんが1人
…彼にしてみたら、さぞかし居心地の悪い旅だっただろうと思います。

聞くと「ずっとヘッドホンで音楽を聴きながら顔を背けてた」そうな。
そんな事情が多くあればグループ売りにもなるでしょうね。

今年は仕事がヒマ休みが矢鱈と多いのと、Go to キャンペーン
ホテル代が安く上がるので、開き直ってヒマを満喫しております。

…続けて山陰方面新規発見された駅ノートも描いてきましたよ。




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No.564 乗り鉄日誌>大手私鉄

駅ノート 二本木

2020/10/14(Wed)

さてえちごトキめき鉄道ですが、初めて降り立つ妙高はねうまライン
二本木駅を見物しつつ、駅ノートを描くべく駅舎の方へ向かう事に
しましたクラ駅長です。

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駅舎開業当時明治44年から使われており、地下通路昭和16年
建設の古い物駅の色々な施設文化財指定を受けてるようです。

先程の地下通路に、駅の歴史を紹介するパネルが展示されてました。

木造平屋中規模な駅舎ですが、冬場雪深い環境になるのでしょう。
出入口にヒサシが追加されたような構造になっています。

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スイッチバック構造の駅ですが信号システム自動化されてしまうと
人手が無くても大丈夫なのでしょう。えちごトキめき鉄道に移管後
有人駅だったのが現在は無人化されています。

尤も元の待合室部分喫茶店として改装され、地元のNPO法人
よって運営されており、正確は簡易委託駅と言う扱いになるようです。

元の手荷物窓口国鉄時代の物と思われる鉄道用品が展示されて
ますが、窓口アルミサッシ妙に新しいんですよ。何か別の用途
に使われてたんでしょうか?

20201014g.JPG 駅ノート見当たらないので、その
喫茶店の女性の方に訊いてみたん
ですが、駅舎内のパンフレットなど
を置いてある机にあった物が、少し
前に盗難に遭い、無くなってしまった
との事でした。

…実はソノ話は、訪問の1ヵ月ぐらい
設置者の方のtweetで知ってたん
ですが「もしかしたら戻ってるかも?
との思いで訊いてみたんですよ。

尚且つ今話してる方設置された御本人だったので「クラ駅長さん
ですか?」気付いて下さいました。…まぁ私もTwitterに上げながら
旅をして、から筒石駅を描いてりゃ予想は付きそうなものですね。

ご厚意新しい物を出して下さるとの事なので、恐縮しながらも
最初の1ページ目に描かせて頂きます。

20201014h.JPG同駅に着いて駅舎に来たのが
13時半頃であり、いつも3時間の
予定で描くんですが、お店が16時
までだと言う事で、急がないとね。

に関しては手を抜きませんが、
ネタを考える時間と頭端折って
「ネタに詰まれば電車ごっこ」です。

スイッチバック構造の駅だから
特徴のある線形なのが幸いでした。

折角なので、余った時間は併設されている喫茶店「さとまるーむ」
コーヒーでも頂く事にしましょう。

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簡易委託駅ではありますが通常の乗車券などは券売機で発売されて
おり、ココでは記念切符同社のグッズなどの販売も行われています。

コレまた折角なので、オリジナル商品「トキてつカレー」を買って帰る
事にしましょう。

単行本は買ったワケではありませんが、本棚にあった物です。

ちゃんと読んでません最近の西村氏の作品は、冒頭ドコかの
鉄道と言うだけで、最終的に関係のナイ方向へ行くケースが多くない
ですかね?恐らく別の路線に置き換えても話は通じると思われます。

そんな事はイイとして、設置者の女性…Twitter名かわばたさんにお話
を伺ってみました。

「多くの人に見て貰いたいから」との思いで、店舗内ではなく許可
得て待合室に置かれたらしいのですが、心無い人が居るもんです。

過去のノートには名のある絵師さんの作品も幾つかあった筈ですが、
盗んでどうするのさ?上手い絵でも絶対カネにはならんぞ。

今後は店舗内で保管される事になるかも知れません。色々と見てきた
立場からすると、飲食店観光案内所などの中にあって営業時間内
のみ閲覧可能と言う物は割と多く不親切だとは思いませんので。

そんな感じで二本木駅を描き終えたら、今回の北陸方面駅ノート旅
の予定は全て終了です。ホテルは3泊取ってあり、翌日はアクシデント
などがあった場合の予備日なのですが、早く帰れそうですね。

えちごトキめき鉄道糸魚川のジオステーション筒石駅二本木駅と、
駅ノート描かなくても楽しめる路線なので、木村鉄道の社員旅行でも
使えそうな気もします。…無事に再開出来ればの話ですが。

最後にもぅ1件、以前から気になってたネタ消化出来ましたので
ソレを報告して次の旅へと移る事にしまょう。

→次回に続く



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No.563 駅ノートの記録

二本木駅を探る ②

2020/10/13(Tue)

さてえちごトキめき鉄道ですが、続けて二本木駅ホームを見物して
おりますクラ駅長です。

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ホーム上にも待合室があり「ようこそ」の横断幕が掛かってました。
描かれているキャラクターのうち四角い方同社トキてつくん
人間に近い方御当地上越市中郷区)のさとまるだそうな。

「えちごトキめき鉄道」と言う社名にもある「トキ」新潟県の県鳥
朱鷺からの命名なんですな。初めて気付きました

「区」の単位でキャラクターが居るのは珍しい事かも知れませんが、
同地区元々あった中郷村そのまま上越市に編入されたと言う
事情から来てるのかも知れません。

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待合室には、二本木駅イメージしたと思われるジオラマがありました。
…イメージだから正確な物ではなくスイッチバックの部分は一般的な
クロスポイントになってます。コレ、動かせるんですかね?

本来なら通過する特急引き上げ線で待避してるのが面白い所です。
貨車が多く並んでるのはココが貨物駅としても機能していたから。
ソノ辺りを詳しく説明しますと…

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裏手日本曹達ソーダと読む)の大きな工場があり、かつては
同駅から工場の敷地内に通じる専用線があったそうです。
工場で製造される化学薬品の類貨物列車出荷してたのでしょう。

…そのため電車の時代になってもスイッチバック構造が維持され、
2007年貨物輸送廃止されるまで、奥手に伸びる専用線が機能
していたようです。恐らく現在はトラック輸送なんでしょうね。

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それを記念して、駅前にはタンク貨車の車軸保存されています。

タンク貨車と言うのは元々、殆どがソレを使う企業私有車であり、
古い資料などを探すと日本曹達の社名が入った物が出てきます。
…しっかり「二本木駅常備」の文字も確認出来ますな。

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島式ホームとは別に木造の駅舎があり、地下通路で繋がっています。

また古い駅ありがちランプ用の燃料灯油?)を貯蔵しておく為の
煉瓦製の小屋もありますね。

前置きカナリ長くなりましたが、駅舎を訪ねて駅ノートを描かせて
頂く事にしましょう。

→次回に続く



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No.562 乗り鉄日誌>第三セクター路線