新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

駅ノート 屋島③

2022/11/16(Wed)

…と言う事で高松から乗った高徳線特急「うずしお」で、今回最初
の目的地となる屋島に向かっておりますクラ駅長です。

20221116a.JPG 20221116b.JPG

「屋島」と言う事で陸地から離れた島を連想しがちですが、江戸時代
干拓によって現在は陸続きになっています。…大部分が大きな
岩山のような感じで、近付くと列車の車窓からもよく見えますね。

ともあれ奈良から数時間で到着しました。この地域に限って言えば
車で淡路島を走ってくるより新幹線の方が早いでしょう。

…一応は屋島寺水族館などの観光地の玄関口と言う事になる
のか、特急も停まるし立派な駅舎を有する駅です。高松駅が管理
する簡易委託駅と言う事になるようですが。

20221116c.JPG 20221116d.JPG

屋島寺方面へはココから琴電屋島四国村古い民家を移築した
観光施設)を経由してバスが出ています。また駅には観光案内所
も併設されており、レンタサイクルの貸し出しもあるようでした。

…今回鉄道利用で来た理由の1つに、同駅周辺に自由に使える
駐車場がナイと言う事情が挙げられます。

駅前にはタクシーの待機スペースがあり、過去2回で見てた経験
ではタクシー滅多に寄り付かない感じである事は分かってるん
ですけどね。…まぁ決まりは守らないといけません。

20221116e.JPG 20221116f.JPG

先述のように同駅簡易委託駅であり、日中は併設されている観光
案内所乗車券などを買う事が出来ます。

恐らくはボランティアだと思われる爺さん1人で勤務してますが、
昼休みの時間帯は案内所ごと閉まります。まぁ自動券売機もある
ので近距離の乗車券を買う分には不自由はナイようですが。

…今回も観光案内所名誉駅長ぽんぽこポンタに挨拶してから
作業に入る事にしました。てかもっと凝った名前を付けてやれよ。

20221116g.JPG 20221116h.JPG

駅ノート近隣の設置駅同じ仕様なので高松駅が設置した物
だと思われますが、管理はココの観光案内所で行われており、
営業時間外室内に収まわれるので注意が必要ですね。

…私はサイト内駅ノートの紹介ページに、制限時間がある場合
の情報も載せてますから、ミュートしてると損する事がありますよ。

前回以降の絵師さんの作品F17さんの物が1点。…私はアニメ
に疎いので「エヴァンゲリオン」とか詳しく知らないのですが、劇中
「ヤシマ作戦」なる物が出てきた事ぐらいは知ってます。

この作品辺りから、女性の服不自然に立体的「乳袋」
普及したような気がするんですが、コレがアニメおたく受けた
のでしょう。無駄に定番化してしまいました。

ちなみに同駅ノート駅スタンプと併せて案内所の出窓部分
置かれており、入れ物チェーンで繋がってるので移動しにくい
状況にあります。

立ったまま描く事になりますが、来る途中の列車内捻挫した
ので脚を曲げるのがツラく、逆に描きやすい環境でした。

20221116i.JPG 20221116j.JPG

今回は行ってる時間がナイので観光案内所内にあった写真で代用
しますが、屋島寺には「狸の親分空海の道案内をした」と言う伝説
が伝わっており、境内大きな狸の像が祀られています。

些か定番ですが「立派でいいなーシリーズ」と、当日(9月29日)
「招き猫の日」だと言う事なので、ソレも併せて描いてみました。

…しかし動物の雄をモデルにした人形や石像なんて色々とある
のに、狸だけ金玉を誇張した表現になってるのは何故なのか?

江戸時代金箔職人は、4gほどの金塊狸の皮で叩いて8畳ほど
の広さに伸ばした事から大きく誇張される物代表になったそうな。
何でも調べてみるもんですね。

背景を簡略化したので早く済みました。続いて同線栗林駅へ戻り、
今回の2駅目を描く事にしましょう。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.1326 駅ノートの記録

駅ノート 蛸島

2022/11/09(Wed)

…ココまでカナリ長かった印象がありますが、能登半島駅ノート
乱立エリアの旅もいよいよ最終回間近と言う事で、ようやく能登線
終点だった蛸島駅跡に辿り着きましたクラ駅長です。

20221109a.JPG 20221109b.JPG

同駅も先程の正院同じような規模&形状の駅舎が残ってました。
独特なフォント駅名看板も健在です。

鉄道路線の敷き方なんてのは素人には分かりにくい話ですが、
珠洲~蛸島能登線の中でも「おまけ」みたいなイメージがあります。

国鉄時代時刻表を見ても半数程度が珠洲止まりで、宮脇俊三氏
も、全線完乗意識する前に乗った列車が「たまたま珠洲止まり」
だったが故に、ココだけワザワザ乗り潰しに来る羽目になってますね。

20221109c.JPG 20221109d.JPG

駅前には、殆ど開店休業中「奥のと鉄道」幟旗出たまま
なっています。…同NPO法人にはホームページもあるんですが、
更新されないまま10年以上が経過している感じでした。

…そして例の「グッズ自販機」ですが、コレだけはしっかり電源が
入っており「販売中」の表示になっています。

但し殆どのアイテム売り切れなのと、釣銭切れのランプも点灯
してるので実質的に何も買えない状態でした。

てか「新500円硬貨は使えません」って書いてあるんですが、勿論
令和3年に更新された物ではなく、その先代の話なんでしょうね。

施錠された駅舎内は、体験乗車などをやってた頃の物と思われる
備品が乱雑に入れられており、倉庫と化しています。

20221109e.JPG 20221109f.JPG

駅舎の脇からホームに出ると、珠洲方向には例の尺取虫(違う)
オブジェと、車止めの先アメリカの田舎風な看板がありました。

…当日は曇りがち(午後から雨)の天気だったんですが、晴天の日
(又は点灯する夜間)に見ればまた違った印象になるんでしょうか?

ソレにしても純和風な瓦屋根の倉庫合わない事甚だしいですね。
アメリカ人のセンスと言うのはイマイチよく分かりません

20221109g.JPG 20221109h.JPG

駅舎の裏手にはホームから引っこ抜いたように駅名票キロポスト
が転がっていました。…何か書いてあるのか?と裏返したんですが
何れも無表記です。コレでも売ったら売れるんじゃナイでしょうか?

また駅舎の脇腕木信号機が保存されています。実際に立てるべき
場所とは離れてるから、昔から保存品としてココにあるのでしょう。
…てか分岐器も何もナイ棒線構造の終点に、信号機は必要なのか?

駅舎とは別にホーム上にも待合室があるのは正院と似たような感じ
です。…しかし雑草屋根を覆ってエラい事になってますね。

20221109i.JPG 20221109j.JPG

駅ノート正院と同じく、環境を考慮して樹脂製のコンテナに入った
状態で置かれていました。…例によってなやはるるさんの設置です。

絵師さんの作品ゆっくまーシールありませんでしたが、廃線
区間終着駅と言う事で一般的な訪問者の書き込み途中駅より
も多い感じでした。

ココはもぅ単純に「遂にコンプリートした」と言う事と、遠方に見える
オブジェをネタに描いておきます。

結局の所、能登線廃線区間には16箇所の廃駅ノートが置かれ
恋路のみ休止中)、そのうち既存の5駅を除いた11駅を描くのに
4回に分けて訪問した事になります。…やはり疲れましたよ。

コレが名のある絵師さんだったり鉄道タレントだったりすれば無駄に
賞賛される所かも知れませんが、私は嫌われ者なので至って地味
な反応しか無かったですけどね。

ともあれ今回は最も遠くまで来たものの2駅だけで済んでますので、
当日中金沢市内まで帰ってしまう予定にしています。

…既に正午を過ぎていますので、まずは昼食場所を探しましょうか。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.1319 駅ノートの記録

駅ノート 正院

2022/11/07(Mon)

そんな感じで今月から通常ネタの間に土日2日間合理化ネタ
挟まる事になりましたが、能登半島駅ノート乱立エリア最終回
の報告を続けますクラ駅長です。

20221107a.JPG 20221107b.JPG

最後に残ったのは珠洲市2駅終点1つ手前正院終点蛸島
ですね。泊まった旅館のある飯田の町から2km置きぐらいに並んで
います。まずは近い方正院から行ってみましょう。

正院駅の北方向にある「飯塚の旧事務所」と言うのも気になります
が、Google検索してみるとコレは古い保育園か何かで、やはり芸術祭
作品展示会場リフォームした施設のようです。

同駅集落内にある感じで、コレまた能登線よくあるタイプの駅舎
が保存されています。

建物施錠されていますが恐らくは地域の行事などに使われるの
でしょう。荒れも少なく掃除も行き届いてるように見えました。

20221107c.JPG 20221107d.JPG

この沿線で時々見る独特なフォント駅名看板が残ってました。

窓から駅舎内を撮ってみましたが、廃駅としては逆に不自然なほど
整理整頓されています。時刻表広告物の類も一切ナイの。

画像を小さくしたら文字が読みにくくなりましたが、ベンチの角に
置いてあるには「正院旅行会」と書いてあります。爺さん婆さん
引率者に先導されてゾロゾロと出掛けてたイメージだな。

20221107e.JPG 20221107f.JPG

駅舎建物脇から構内へ入ると、ホームや待合室も概ね完全な形
残っていました。線路があった部分は盛り土で嵩上げされており、
独特なデザインのオブジェが並んでいます。

…コレに関しては後で詳しく説明するとして、ホーム駅名標
だけを残して無くなっています。この状況は地味に惜しいですね。

国鉄末期によくあった鉄製のフレームですが、今でも看板の部分
だけを更新した物を割と多く見かける気がしますよ。

20221107g.JPG 20221107h.JPG

と言う事で線路跡にある謎のオブジェですが、コレも芸術祭の作品
の一環のようです。駅舎内に外から見える状態で解説がありました。

芸術祭に伴ってなのか、待合室の柱が一部が塗り直されており、
琺瑯製の駅名標もコノ時に復活した物だそうです。

オブジェ「植木鉢」と言うタイトルになっており、何かの液体を保存
する巨大なタンクを切ったりなんかしてコレを植木鉢に見立てた物
らしく、実際に結構な大きさの植木が植えられていました。

後で分かったんですがコレは酒造会社焼酎を作る時に使われる
物だそうです。

…私にはイマイチ分からない感覚ですが「お洒落」「奇抜」混同
してる例と言うのが時々ありますね。取り敢えず「ココに植木鉢を作り
たかった」のか「先にタンクがあったから」なのかを知りたいわ。

20221107i.JPG 20221107j.JPG

駅ノートなやはるるさんの設置による物です。待合室密閉構造
の建物ではナイので、ゴツめの樹脂製コンテナ色鉛筆のセット
共に入っていました。

絵師さんの作品ゆっくまーシールなどは確認出来ませんでした。
ココはもぅ単純目立つ植木鉢(だと言う物)を描いておきましょう。

…説明書きには「作品にはお手を触れないでください」とありますが
鋼鉄製らしきタンクは頑丈な物で、よほど乱暴な扱い方しない
限り簡単に壊れたりはしないと思われます。

人間の幼児ぐらいなら入っても大丈夫じゃない?上部をカット
した形状だから、閉じ込められる危険性ナイようですし。

いよいよ終点蛸島ですが、ココから終点までの線路上には
例の有名なアレがありますので、久し振りに寄り道してから向かう
事にしましょうか。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.1317 駅ノートの記録