新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

下電ホテルの保存車

2022/04/20(Wed)

…さて延々とやって来ました下津井電鉄跡地を探る旅ですが、
今回で最終回となりますクラ駅長です。

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児島へ戻って軽トラック自転車を回収し、最後の目的地となる
下電ホテルに向かいます。

位置関係左の地図の通りですね。児島~下津井を循環する
路線バス「とこはい号」も通る半島の先端付近下電ホテル
ある感じになりますか。

途中で通る田ノ浦漁港瀬戸大橋の真下にあり、巨大な橋を背景
漁船蛸を干したやつが並んでる風景が有名になりました。

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そんな感じで数キロ走って下電ホテルに到着しました。
…こんな名前だから当然に下津井電鉄の系列なのでしょう。

軽便鉄道としては小さなローカル私鉄ですが、会社全体を見ると
カナリ大規模な資本がある所のようです。…に面してて環境は
良さそうですが「高いんだろうな」と思ってしまう類の所だわ。

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このホテルの玄関前…と言うか道路に面した駐車場の一角に、
下津井電鉄クハ24型電車有蓋貨車が1両保存されています。

…元は前述の下津井駅構内にあったモハ103型とペアを組んでた
制御車で、古い報道資料を見ると「2両マトメてココに来る」と言う話
もあったようなんですが、何故か片割れだけになったようです。

貨車ホカフ9と言う車号が付いてますね。…「フ」は周知の通り
緩急車の記号なので、片方に車掌室が付いています。

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1961年製の電車で、最末期の主力車両として活躍していました。
テールランプが片方欠損してますが、ココに移設された当時の画像
を見ると左右揃った状態なので、後に盗難に遭ったと思われます。

…こんな物、盗まなくても部品屋で探せば売ってると思うんですが。

傍らには最寄りとなる鷲羽山駅駅名票も展示されてました。
「わしうざん」では変換出来ないので旧カナ使いなのかも知れません。

記事を書きつつ調べた所、下津井駅に現状で残されている電動車
は後々バッテリーか何かで走れるように整備する計画があり、ソレ
影響しにくいクハだけココに来たようです。

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下津井駅からココまでの輸送費クラウドファンディングで資金を
集めたそうな。恐らく当時(2017年)の物だと思われるヘッドマーク
外向きに展示されていました。

…同電車は最末期フジカラー広告塗装緑色になってたので、
車検表記なども後から書き直した物でしょう。廃止平成2年の話
ですが、敢えて実在しない「昭和65年」にしてありますな。

ホテル本館側から見るとの感じです。
軽便鉄道では電車や気動車貨車を従えて走る格好の混合列車
珍しくありませんが、クハ1両では動かせないのも事実。

当初の話では車内を改装してカフェか何かにすると言う事だった
と思うんですが、スポットクーラーなどが入れてあるもののソレ
らしい気配感じられません

情勢が情勢なので延びてるだけかも知れず、今後の展開を待つ
事にしましょう。

やはり猫ヨシヨシ廃線跡サイクリングを入れれば記事数が稼げる
もので、3日で22回と言う大漁になりました。

では次回以降…3月は色々あって駅ノート殆ど描けてませんが、
取り敢えず近場で幾つか回る事にしましょう。




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No.1116 鉄道保存施設を探る