新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

北条鉄道のキハ40型

2023/04/27(Thu)

…そんな感じで北条鉄道ですが、駅ノート合間昨年の春から
導入されたキハ40型気動車の取材をしておく事にして、一旦北条町
まで戻ってきましたクラ駅長です。

そもそも同形式ココに来たのは、その前年法華口交換設備
が出来て列車の増発が可能になったものの、車両が足りない
しかし貧乏だから新車買えず適当な中古車を探した結果、
たまたま秋田廃車になった同車両に決まったと言う事ですよね。

要するにカナリ後ろ向きな理由だった筈が、鉄ヲタさんたちに
変にウケてしまい、コレを目当てに来る物好き増えたと言う事
だから、何が幸いするのか分かったものではありません

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同社車両運用は同月分が公式サイトで発表されてるので、当日
キハ40型日中ずっと運用に入る事が分かっておりました。

国鉄末期に導入された気動車で、概ね全国各地で見られた車両
でしょう。最近は経年劣化数が減ってますが、地域によっては
まだ現役で走ってる所もあります。

車両自体は私にとっても見慣れた物ですが、秋田地区のカラー
地域的に新鮮なのと、やはり「フラワ2000型並んでる」と言う
違和感が不思議だったりもします。

よく考えれば緑色の3号車三木鉄道から来た「他所の子」ですね。

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色は確か、同社に来た時に塗り直してる筈ですが、JR東日本時代
のまま同じデザインで復元した感じになるのでしょう。

車両に取り付けられた銘板も、JR東日本の上に北条鉄道が追加
されています。…その他に製造時2度の改造時の物が付いてる
ので、無駄に枚数が多い状態になってしまいました。

起点から終点までを往復するだけ単純な路線だから行先のサボ
なども本来なら不要なんですが、「受け」があるから雰囲気として
作ったような感じなのかな?

ついでに何枚か余分に作り、グッズとして売れば売れる物でしょう。

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キハ40型の場合、500番台寒冷地向けと言う括りになっており、
主に本州の東北地方などに配置されたグループの1両と言う事
なのでしょう。所属表記「秋アキ」も再現されています。

詳しく調べたワケではありませんが、2度の改造土崎工場なので、
ずっと秋田地区に居た車両なのかも知れません。

…車内の随所にある「JR東日本」の表記もわざと残してあるように
思えました。流石に間違う馬鹿居ないと踏んだんでしょう。

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国鉄時代と比べてクロスシート区画が減ってる可能性はあり
ますが、車内の雰囲気も概ねJR東日本時代のままでしょう。

そしてモケット東日本でよく見るグレー系統です。
座面だけ別の物に見えるんですが、コレは元々なのか?

トイレ閉鎖されてました。運転区間が短かいから必要ナイだろうし
同社には「中身」を処理する設備ナイと思われます。

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それにしてもこの車両昭和54年(1979年)の製造なんですね。
北条鉄道の現行の「フラワ2000型」はソノ名の通り2000年の製造
であり、その先代に当たる「フラワ1985型」より更に古いんですよ。

まぁJR東日本などと言う最大手の会社だから、保守点検や設備
更新などもしっかりしてて「まだまだ使える」と言う事なんでしょう
が、職場に爺さんより年上の新人が来たようなイメージか?

ドア周辺の路線図や非常時の案内なども、秋田地区仕様の物
そのまま残ってました。

列車の増発以外の所でドノ程度の経済効果があったのか?
詳しくは知りませんが話題性としては明らかにプラス方向に作用
しており、面白い事になったような気がします。

…このまま法華口まで乗って、次の駅ノートを描く事にしましょう。

→次回に続く



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No.1488 乗り鉄日誌>第三セクター路線

阿佐海岸鉄道 DMV ⑤

2022/02/18(Fri)

さて阿佐海岸鉄道DMVですが、甲浦駅モードインターチェンジ
バスモードに戻り、再び一般道次の停留所へ向かっております。

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運行ルートを地図で見るに、殆ど来た方向の途中まで折り返す感じ
になる事が分かりましたクラ駅長です。

…本来なら甲浦から室戸岬を経て高知県の安芸方面へアクセスする
筈だったワケですが、現状ではまだ試験段階なのでしょう。室戸岬
向かうのは休日ダイヤ1往復のみに限られています。

終点までにある途中の停留所として、海の駅東洋町と言う観光施設
に停まりました。ココで地域のコミュニティバスなどとの乗り継ぎ
可能な仕組みになってるようです。

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暫く走って終点の道の駅宍喰温泉に到着。こちらも温泉施設などを
併設した観光スポットのようです。

結局の所、DMV鉄道区間では全て1閉塞で走るようです。時間帯
によっては続行運転になってる場合もありますが、上下交換があると
すれば道路上でのすれ違いになるのかも知れません。

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ココで数分間停車して、元来たルート帰ります。私も試乗みたいな
事なので同じ便に乗って帰る事にしました。

運転士さんの勤務シフトどぅなってるんでしょうね?交代する
場合は宍喰駅で行う事が分かりましたが、双方の終点数分間
停車しかナイ休憩も不充分かも知れません。

再び甲浦駅に戻り、今度は駅舎側の乗り場客扱いを行なって鉄道
区間に入ります。…しかし道路での乗り心地悪い事!

コレは車両より道路の路面状態の問題かも知れませんが、線路の
が静かで快適すぎるので、余計に揺れや振動気になりました

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スロープを上ってモードチェンジを行ないます。

帰路の便では私と同じように「試しに乗ってみよう」みたいな感じ
鉄ヲタさん2名と、旅行の途中で立ち寄ったような若い男女の
グループ5人ほど…こちらは海部~阿波海南の乗車でした。

指定席ではあるものの一眼レフの鉄ヲタさんが来てしまった
ので、私は最後部の座席へ行って後方の景色などを撮ります。

そんな感じで再び阿波海南~文化村へと戻りました。
世界初DMVによる営業運転と言う事で、もっと見物人が多い
のを覚悟してたんですが、意外と空いてましたね。

翌日、テレビのニュースで知ったんですが、やはりコロナ禍で関西
などからの団体ツアー上手く誘致出来てないのだそうな。
DMVの乗車定員大型観光バスより少ないと言う事もあるか?)

最近の団体ツアー大井川鉄道SLでも木次線スイッチバック
でも、片道だけの体験乗車みたいなのをねじ込んできますから、
確かにDMVとて四国の札所巡りを絡めてやりそうなもんですな。

現状のルートでも「観光地の乗り物」と言う域を出てナイような気も
するんですが、もっと普及すれば過疎地のコミュニティバス鉄道
に乗り入れるような、交通機関としての利便性も増すでしょうね。

今後の展開に期待する事にして、私は札所巡りの旅に戻ります。
意外と早く終わったので予定の2寺の他、番外も1つ行けそうです。

→次回に続く



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No.1055 乗り鉄日誌>第三セクター路線

阿佐海岸鉄道 DMV ④

2022/02/17(Thu)

…そんな感じで阿佐海岸鉄道DMVの続きですが、沿線の要衝
なる宍喰駅を過ぎ、続いては鉄道区間の終点となる甲浦駅に向かって
おりますクラ駅長です。

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小柄な車体なだけに、後ろ姿は何となく物悲しい感じがしないでも
ありません。しかしバスのダブルタイヤ内側線路幅とほぼ同じ
であり、コレが推進力となって進む事がよく分かると思います。

乗車当日は逆に写真が撮りにくいぐらいのイイお天気だったので、
高架上を進むDMVが低い建物の屋根に上手く落ちてました。

シルエットだけ見ると昔の軽便鉄道にあった片エンジン式の小型
気動車みたいですね。サイズ的にもソレに近い気がしますが。

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宍喰駅を出てすぐ、同社車両基地があった脇を通ります。
ココに留置されてるのが鉄道時代に使われていたASA300型気動車
廃止になった高千穂鉄道から来た車両です。

行く末がどぅなるのか気がかりですが、スペースがあるなら先述の
ASA100型連結した状態海部駅に置けばいいのにと思います。

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と言う事でDMV甲浦駅に到着。ホームに掛かる前に一旦停止して
徐行しながらモードインターチェンジに進入しました。

ちなみにこの便の乗客は、の他にお遍路さんの装束を来た男性
1人だけ。この人が甲浦で降りるらしく降車ボタンを押したので
運転席には「停車」のサインが出ています。

乗降客有無に限らず取り敢えず停まるようですが。線路バス
専用道みたいなもんだから、通過してると早く着きすぎるでしょう。

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そしてまた例の棒読みアナウンス阿波踊りBGMを経て約20秒
バスモードに変わります。鉄道→バスのモードチェンジでは運転士
さん車外に出る事はありません

そして半回転する形のスロープを降り、甲浦駅の停留所に到着です。
…見事に「バスが線路を走る」と言う珍しい区間乗り通しました

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駅舎から遠い方の乗り場に着き客扱いを行うと、運転士さん出入口
のバーリモコン操作して敷地外へ出ます。

ココから再び一般道を走って終点へ向かいます。
今回は「取り敢えず乗ってみる」と言うのが目的ですから、私も終点
まで乗り通す事にしましょう。

→次回に続く



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No.1054 乗り鉄日誌>第三セクター路線