新・駅長日誌Ⅱ

そんな感じで四国の３日目、阿佐海岸鉄道で世界初の営業運転と
なるDMVの乗車を終えましたクラ駅長です。

今回は概ね予定より早めに進行してますので、最終日に予定してた
四国八十八箇所の札所巡りも当日中に片付けてしまいましょう。



付近にある札所寺院のうち、18番の恩山寺と19番の立江寺は初日
に参拝を済ませました。続いては20番の鶴林寺と21番の太龍寺、
そして少し離れた所に番外の慈眼寺（じげんじ）があるようです。

…当日の宿は阿南市に取ってあるので、遠い順に回って夕方に
着けば大丈夫でしょう。あと21番の太龍寺は山の麓からロープ
ウェイで行く事になるらしく、コレも楽しみですね。

と言う事で先ず番外札所の慈眼寺へ向かうんですが、コレがカナリ
の山奥と言うか、同じ徳島県ですが阿南地域と吉野川流域の地域
を分ける山脈（名前は知りません）の中にあるらしい。



幸いな事に雪は殆ど無かったんですが、九十九折の道路を延々と
走って駐車場に到着しました。

で境内に入ったんですが、ココにあるのは大師堂と不動堂であり、
本堂はココから山道を更に30分ほど登った奥にあるそうな。

納経所は下（ココ）にあるから、御朱印だけ貰って帰る事も可能
と言えば可能なんですが、御朱印とは御本尊にお参りした証し
として頂く物ですから、頑張って歩く事にしましょう。



…ホントに30分ほど登りましたね。巡礼道のうち険しい山道の事
を「遍路転がし」と言うそうで、昔はホントに山岳路だった所でしょう
が今は石段や手摺なども整備されいてます。

喉が渇くんですが水道などはないようです。飲み水とか車に置いて
きたから、積もった雪の上の方を食べたりしました。

ココには更に狭い鍾乳洞の中を歩いて回る「穴禅定」と呼ばれる
修行コースもあるようですが、冬季は閉鎖されています。
…しっかり本堂に参拝しましたから、堂々と御朱印を貰いましたよ。



続いて20番札所の鶴林寺（かくりんじ）へ向かいます。こちらも山の
頂上付近にある感じのお寺でした。私は車と言う現代文明に頼って
旅していますが、昔の人は大変だったでしょうね。

やはり空海（弘法大師）が開いたお寺であり、山の中で雌雄の鶴が
小さな金の地蔵菩薩像を守っていたのを発見して、自身が刻んだ
大きな本尊を安置して寺院としたとの伝承があるようです。

…空海と言う人は彫刻も得意だったんですかね？「空海作」と伝承
される仏像は各地に存在しますが、無駄にプロ級の腕前じゃない？



そんな由来から、本堂の前に左右に分かれた鶴の像があります。
…口を閉じてるのと開いてるのが居るのは「阿吽」の意味なのか？

「車で来たか？」と問われたので首肯すると、駐車場の維持費と
して200円を払う代わり、交通安全のステッカーを貰いました。

次の太龍寺はロープウェイで登るお寺なので、山を下ってロープ
ウェイの乗り場がある那賀町の道の駅「鷲の里」を目指します。

※→次回に続く

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