新・駅長日誌Ⅱ

…では飯田線の駅ノートの２巡目の最後として、前日に泊まった
平岡駅の「ふれあいステーション龍泉閣」と中井侍駅などに関する
「おまけネタ」を紹介しておく事に致しますクラ駅長です。



同旅館（と言うか駅を含めた施設）の２階の一角に、飯田線の歴史
を紹介してある感じのパネル写真の展示と、鉄道模型のジオラマ
がありました。

飯田線は明治～昭和初期に、幾つかの小私鉄に分かれて徐々に
線路が延びて行った路線です。県境を跨ぐ三河河合～天龍峡は
三信鉄道によって建設され、平岡駅は昭和11年に開業しました。

翌12年に最後の区間…大嵐～小和田が開通してめでたく全通、
昭和18年にマトメて国有化され、国鉄飯田線となりました。

…説明はありませんが「平岡駅」と言う看板は過去に使われてた物
だと思われます。

ジオラマには現在の平岡駅の他、中井侍付近の「七曲り」の様子や
「渡らずの鉄橋」なども再現されています。

…駅に居る列車が何故かキハ58系なのと、ドコに頼めば動かして
貰えるのかが謎でしたが。



そんな龍泉閣で朝食を頂き、中井侍駅に向けて出発します。

…前日から旅館前の駐車場に車を置いてるんですが、チェックイン
した時から言われてたのが「明日は10時から選挙の演説がある
ので、ソレまでに車を出して欲しい」と言う話。

私が着いた日に長野県では県知事選挙が告示されたようで、早速
その翌日に、ある候補者さんが演説に来るのだそうで役場から場所
を提供するように言われたとの事でした。

余程心配だったんでしょう。まずチェックアウトする時にフロントの人
に言われ、外に出たらバリケードを設置してた人にも言われ…

「そぅ何遍も言わんかて出て行きますから！」と、つい私もキツめ
の口調になってしまいました。ちなみに時刻は朝の８時丁度です。

まぁ田舎ですから、他所者の泊り客より役場や選挙の候補者（現職
の知事さんだそうな）の方が大事なのでしょう。



ともあれ中井侍駅に着き、色々と見てると駅ホームとは反対側の
一角に、テーブルと椅子を置いたテラス席のような物が見えます。

…同駅の直近にあるお家では新茶の時期に期間限定で日本茶の
カフェを営業するらしいとの事なので、ソレ用の施設なのかも知れ
ません。しかしあそこへ行くにはどぅ言う経路を取ればいいのか？

駅の天龍峡側の一端に線路へ降りる階段がありましたが、渡り板
は見当たらず「通行しないで下さい」と書かれた看板もありますね。

コレまたいわゆる「勝手踏切」なのでしょう。テラスは兎も角、その
周りも茶畑なので、畑仕事をするにはココを渡るしかナイようです。



駅の周辺にはコレまた色々と花が咲いてましたので、ネタ稼ぎの
ために何枚か撮っておきました。…いわゆるネイチャーフォトは
専門外ですが、撮り鉄に比べれば簡単なもんです。

左が桔梗なのは分かりますが、右は何でしょう？
最近は物体そのものをカメラで撮ってのネット検索が出来るので
調べてみると「シオン」と言うキク科の花だと分かりました。

花や植物を撮る人の中には朝露のイメージを再現するのに霧吹き
で水を掛けるのも居るようですが、コレは天然物ですよ。

…あと聞いた話ですが、自分がキレイな被写体を撮った後、他の
撮影者に同じ物を撮らせたくナイからと、ソノ場を踏み荒らして
去る輩も居るのだそうです。…撮り鉄より始末が悪いですね。



そして話は飛びますが帰路の名阪国道で、前回に紹介し損ねた
「伊賀上野パーキングエリアの土手焼き」を食べに寄りました。

…実は初めてではなく、何十年も前に何度か寄った事があるお店
なのですよ。メニューを見れば分かりますが、おでんや一品料理と
併せてビールなどの酒類も置いてあります。

どぅ考えても「ドライブの途中」より「腰を据えて飲む」のに適した
お店であり、昔は飲酒運転にもユルかったから、私もソノようにしてた
記憶がありますわ。

…今はそぅ言うワケにも行かず、定食（御飯「中」）で注文したら右の
ような感じで出てきました。美味いんですが単調なのと、流石に量が
多くて「早目の夕食」になってしまいました。

７月も下旬になると世間では「学校が夏休み」と言う状況になります。
ドコへ行くにも無駄に混むしホテルの予約も取り辛くなるので、以後
暫くは日帰りで行ける近場の駅ノートを中心に回る事にしましょう。

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