新・駅長日誌Ⅱ

…そんな感じで山陰本線の荒島が「準空振り」だったので、予定を
変更して木次線の油木と言う駅にやって来ましたクラ駅長です。

亀嵩付近から木次線の線路に沿って走ってきたので、三段スイッチ
バックの出雲坂根や「おろちループ」も通っていますが、何度も紹介
してる所なのでスルーしましょう。



木次線はＪＲ西日本で最も高い所にあると言う三井野原を越えると、
広島県に入ります。この道も何度か通った所なんですが、油木駅に
関しては意識した事なかったですね。

カーナビの指示通りに国道から脇道に逸れたんですが、大きな樹が
２本あるだけの広場に出ました。…駅はドコにあるんでしょう？

この樹の間を進むとホームが見えてきました。
恐らく昔は駅舎があったと思われますが、それらしい建物はなく地面
に土台と思われるコンクリートの床だけがありました。

一見すると島式ホームのようですが、入口に近い方は線路が撤去
された感じで、棒線構造の駅です。



…駅舎はナイけどトイレだけ残ってますね。地元の方がマメに掃除
してるようで、汲み取り式ですが清潔に保たれています。

古い資料を探してみると、駅舎は平成１桁台頃まで残ってたらしく
撤去された駅舎側の線路の更に横には貨物用と思われる引込線
も確認出来ました。



ではホームに上がってみましょう。先述のように元々は島式ホーム
だったものが棒線化され、上屋部分にプレハブ式の待合室が追加
されています。

…使わなくなった側の端ギリギリまで建物がある感じですが、そう
しないと奥行きが確保出来ないのでしょう。

駅名標はカナリ年代物のが取り付けられています。
駅舎の内側（ホーム寄り）に取り付けられてた物だと思われ、古い
画像で見ると同じ物が確認出来ました。

両隣の駅が三井野原と備後落合です。…先述のように前者はＪＲ
西日本で最も高い所にある駅であり、後者は芸備線と接続する
一応の主要駅ですね。

そう考えると「何故ココに駅ノートが置かれたのか？」が全く分から
ないと言うか、意図が見出せナイんですよ。



ともあれ証拠写真を撮っておきましょう。「ゆき」と言う駅は四国の
牟岐線にもあるワケで、同駅にも駅ノートが存在します。

…回数を重ねれば、「のろ迷子シリーズ」がネタにされる事が想像
出来てしまう所ですね。

ダイヤは薄いけど絵を描くのに滞在していれば１本ぐらいは列車
に出会うもので、当日はキハ120型の0番台が通りました。
隣の備後落合で折り返してくるので、すぐに戻ってくる感じです。



待合室は狭いけど窓や扉が密閉出来るので、寒い季節でも何とか
耐えられました。…まぁ１日の平均利用者数が１人以下なので、
持ち出して車で描いても支障はナイと思われますが。

駅ノートはケースに入った状態で、待合室内に置かれています。

…先述のように「何故ココに置いた？」が謎なんですが、設置から
10日程度だったので、絵師さんの作品やゆっくまーシールはあり
ませんでした。これから増えていくでしょう。

初めて来た駅なので、簡単にホームなどの風景を描いておく事に
しましょう。…やはり線路を撤去した跡地が目立つので、コレを入口
方向から見た角度で。

…てんも幼児ながら「見ただけで分かる」ようになりました。
逆に今時の子供さんは、田舎のローカル線で「交換設備と駅舎の
ある有人駅」なんて見た事がナイかも知れませんね。

予想外に時間を食いましたが当日はココまでとして、今回の宿泊地
とした広島県三次市まで移動します。
…その前に同駅関係の「おまけネタ」を紹介する事にしましょう。

※→次回に続く

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