新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

塩郷の吊橋

2020/12/20(Sun)

先日訪れた下泉駅駅舎内に、下のような寒暖計がありました。
…最近ではソレほど見かけないと言うか、あってもデジタル式の小さな
が多いような気がしますが、昔は公共施設よくありましたね。

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で詳しく見ると「奈良のくすり」と言うレトロなロゴが入ってます。

奈良県では昔から、奈良盆地南部高取町大宇陀町(現在の
宇陀市)辺りが製薬売薬の盛んな地域であり、置き薬スタイルの
営業なども行われきました。

下にある井上製薬と言う会社は検索しても出てこなかったので、古い
お店なのかも知れませんが、予期せぬ所奈良の文化に出くわして
驚きと喜びを感じてしまいましたクラ駅長です。

さて大井川鉄道駅ノートですが、塩郷駅を描き終えたので付近
で有名な「塩郷の吊橋」を見ておきましょう。

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正式には久野脇橋と言い、ココから対岸の集落を結ぶため、昭和7年
に開通したんだそうです。…近年は「恋金橋」と言う愛称が付いたよう
ですが、どうせまた「渡ると恋愛成就」だとか根拠のない話でしょう。

橋の看板の隣にSLの写真がある事で分かるように、この橋を絡めた
大井川の風景撮り鉄スポットにもなっている所です。

橋の渡り口に、明らかにタバコの自動販売機流用した自販機があり
ました。…「Chabacco」と書いてありますが、箱の中には当地の特産品
であるお茶(葉?)が入ってるようです。

SLの写真に付いた赤いレバー引かないと買えない?…コレは恐らく
タバコの自販機ならタスポをかざす所であり、中にソレに相当する物
入ってる。…機械を流用したが故にコノような面倒な構造なのでしょう。

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と言う事でまで登ってきました。昭和7年の開通だそうですが、勿論
当時からの物ではなく、何度か架け替えが行われてると思われます。

対岸にも道路は通じてますが、駅に出るにはココを渡るのが最短です。
…昔は傘を差して自転車で渡る器用な人も居たそうな。

こちら側の最初の区間は完全に人家の屋根の上を通ってますね。
下に住んでる人どんな気分なんでしょう?真っ当な利用者なら
イイとしても、観光客が多いと私だったら落ち着かないだろうなと。

そのものはかせいぜいが自転車程度しか渡れないので、真ん中
狭い歩行スペースが設けてあるだけの構造です。
途中に時々広い所があるのがすれ違いポイントなのでしょう。

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起点から1/3ぐらい進んで、左右の風景を眺めてみました。県道側
起点左(下流)の方向に、先程の塩郷駅が見えます。

…ココから撮り鉄するのもアリでしょうが、吊橋だから揺れるだろうし、
そもそも無駄に立ち止まる事も迷惑でしょうね。

右手(上流)には塩郷ダムがあります。
コレは昭和36年に完成した水力発電用のダムだそうですが、狭い
けど上が道路になってるので歩行者以外向こうを通るんでしょう。

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と言う事で、下に戻って私も撮り鉄に
挑戦しましょう。SL列車が走るには
早い時間なので、近鉄16000系です。

吊橋を入れるのがお約束の構図
だとしても、上に人が居るか否か?
またどんな人でどんなポーズか?
問題になりそうですね。今回は早朝
だったので観光客少なく、たまたま
無人の状態で撮れましたが。

ハイキング姿のカップルか、荷物を背負った行商のおばちゃん辺りが
理想だと思われますが、そう都合よく通るものでもナイでしょう。

…誰かにモデルになって貰うのがベストなのか?それはアリなのか?
意見が分かれる所かも知れません。

ともあれ今回は1つ戻った地名駅で、駅ノートとしては最後になります。
早くに始めたのでまだ9時過ぎですね。早速移動しますよ。

→次回に続く



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No.630 駅長が見た風景