新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

屋島ケーブルを探る ③

2021/03/06(Sat)

そんな感じで屋島ケーブル跡地ですが、観光道路を通って屋島の
山頂?へやって来ましたクラ駅長です。

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駐車場にも山頂付近観光案内図があったんですが、ケーブルカー
廃止前に作られた物なのでしょう。駅や線路が描き込んであり、
「屋島ケーブル駅跡」と文字だけが書き直されていました。

…後で分かるんですが山上駅跡建物などは残ってるものの、
保存施設として公開されてるワケでもありません一般的な観光客
興味を持つような物でもナイし、歩くと遠いんです。

あっさり消しておく方が親切じゃないのかな?
それと看板には矢鱈とタヌキが出てきますね。屋島寺には太三郎狸
と言う有名な狸が祀られており、そこからの発想だと思われます。

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屋島寺四国八十八霊場八十四番目の札所のお寺ですが、今回
ケーブルカー跡地がメインなので「境内を通ったら近道である」
と言う程度にスルーしておきます。

定年したら全体的な札所巡りでもやりましょうか。勿論「全て歩こう」
などと言う高尚な意図ありません観光タクシーの延長と言うかね。

現役の駅じゃないので地図アプリには載っておらず、何度か間違えて
別の場所へ出たりしながら探しております。

…折角だから山の西側へ出た時に撮った展望写真の画像です。
高松築港とランドマークのサンポートタワーなどが良く見えました。

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改めて地図アプリ航空写真に切り替えて見てみますとソレらしい
建物は写ってるものの、そこへ至る道が木に隠れて分かりにくい
ですよ、しかも駅跡を差し置いて公衆トイレが載ってる始末。

ともあれ寺の南門から20分ほど歩いてようやく発見しました。
昭和4年の開業と言う事で、レトロモダンな雰囲気の駅舎です。

先日行った六甲ケーブルの山上駅に似た雰囲気でもありますね。
当時としては最新鋭の乗り物だろうから、カネを掛けた結果でしょう。

ケーブルカーの山上駅と言うのは1階ケーブルを巻き上げる機械
を設置するワケだから、2階にソレを操作する運転室営業エリア
設ける場合が多く、やはり似たような印象になるのかも知れません。

この時代の建物廃墟になってると、どうしても心霊スポット的な
イメージを持ってしまうのですが、そんな話は聞いた事がありません

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から見た所、車両ナイようでした。…先程の登山口駅2両とも
降ろしてあるから、当たり前と言えば当たり前ですが。

ケーブルカー廃止されてアクセスが完全に観光道路の方に移って
しまうと、こちら側の駅前にあった飲食店土産物店寂れてしまう
のも当然かも知れません。

…しかしが駐まってるし(ドコかに関係者用の入口があるらしい、
ココまでの道自動車の通行は物理的には可能話し声が聞こえた
ので、営業してなナイだけで使用者(又は住人)は居るのでしょう。

が居れば猫も居るわ。飼い猫らしい黒さんが居ました。…そして
藪の中で物音がしたので、更なる猫が居るのかと思って近付いたら、
「ブヒッ!」と声がして大きなイノシシ2匹ほど逃げて行きました。

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以下おまけ屋島古代には中国大陸からの侵略に備えるための
が築かれた場所の1つだったようで、その遺構復元されていました。
ココからの眺め良かったので載せておきましょう。

…こんな山奥砦を造るのはカナリ過酷な労働だっただろうし、
作ったら作ったで警備員を置かないといけません。「大陸の脅威」
違う意味で大嫌いな私は、古代人の苦労痛く共感してしまいました。

そんな感じで久し振り絵を描かない旅をしましたが、何と楽記事
の回数が稼げてた事か。と再認識しましたよ。
翌日からまた駅ノートの旅に戻るんですけどね。

→次回に続く



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No.706 鉄道廃線跡を探る