新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

三池炭鉱専用鉄道跡を探る ③

2021/03/21(Sun)

さて三池炭鉱専用鉄道廃線跡ですが、末期に三井化学大牟田
工場専用線となっていた区間を過ぎ、本格的廃線跡始まる
地点に来ておりますクラ駅長です。

20210321a.png 20210321b.JPG

Googleの航空写真で見ても、大牟田工場の敷地の一番奥から道路
を挟んだ地点には建設会社と思われる別の施設があります。

右の画像にも資材を置いてある倉庫が見えますが、上から見ると
コレが完全に線路と同じ形をしてるんですよ。恐らく炭鉱鉄道として
の用途が終わった以降に、切り売りされてしまったのでしょう。

20210321c.JPG 20210321d.JPG

この建設会社の土地が終わると、廃線跡は完全に林の中隠れて
しまいました。

平行して通る道路との間に用水路があり、橋がナイから向こう側へ
は行けないんですが木々の隙間からレールが残ってるのが見えます。

20210321e.JPG 20210321f.JPG

そのを抜けるとまた道路を挟み、ココから廃線跡保存されてる
区間になります。

林の中フェンスで仕切られてるので中に入る事出来ませんが
また隙間からカメラを向けてみると、複線用の用地が確保されてて
片方だけレールが残ってるのが確認出来ます。

近くには曲線票と思われる標識が立ってますが、コレは古いレール
数字を書き込んだ物ですね。

…しかしこの規模の専用線複線運転してたと言うのが意外です。
ソレだけ列車(恐らくは貨物)の本数が多かった事になり、当時の
石炭産業の隆盛が伺える遺構でした。

三池炭鉱世界遺産の認定を受けたと言う事で、それを利用した
町興しが計画されてるのかも知れません。大きな看板があります。

20210321g.JPG 20210321h.JPG

すぐ先に「宮原抗」と言う炭鉱があった事を示す標識があります。
この先に施設の一部保存されてるようですね。

いよいよ廃線跡が本格的に保存されてる区間に入ってきました。
航空写真で見ても現状はよく分かるので探すのは楽でしたが、それ
だけでは用途が分からないんですよ。

廃線跡遊歩道に活用するケースは今までも多く見てきましたが、
ココはロープで仕切ってあるので一応は立入禁止のようです。

複線用の用地が確保されてるうち、ココも片方にだけ枕木が残って
ますが、コンクリート製比較的新しい物です。…はイイとしても
ジョギングで走るには少し邪魔かも知れません。

20210321i.JPG 20210321j.JPG

要は史跡として保存されてる感じなので、犬の散歩とかジョギング
に使われてる一般的な遊歩道のイメージとは違うようでした。

付近にあった境界杭には「史跡境界/文部科学省」と書いてありました。
じゃあココは国有地なのか?

立入禁止なので(地面の形状からも)自転車で走る事は無理ですが
平行する道路が通っており、暫くコノ廃線跡に沿って走ります。

→次回に続く



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No.721 鉄道廃線跡を探る