新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

碓氷峠鉄道文化むら ⑤

2021/05/02(Sun)

さて碓氷峠鉄道文化むらですが、引き続き屋外展示スペース保存
車両を見ておりますクラ駅長です。

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保存車両と言えば私が子供の頃から蒸気機関車が定番なのですが、
意外な事にココではコレが1両のみD51型ですな。

しかし初期タイプ「なめくじ型」と呼ばれるスタイルの物で、煙突から
蒸気ドーム砂箱までが一体化した形になっています。

…コレはよく「流線形の美しいスタイルだ」と評される事がありますが、
私は実は一般的な凸凹したやつの方が好きなのですよ。
何となくのっぺりして掴み所がナイと言うかね。

そもそも美しい物なめくじに例えてあるセンスがよく分かりません
中には流線形運転席近くまで繋がった「大なめくじ」も居るそうな。
…殆どバカにしてるようにしか聞こえないんですが。

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客車も色々とありすぎて全部は見れなかったんですが、最も特徴的
なのが進駐軍用の寝台車として開発されたマイネ40型でしょうか?

進駐軍の撤退で納車がキャンセルとなり、ブルートレインが登場する
以前寝台特急に使われたようです。中が見れないのが残念ですが
プルマン式(一般的なA寝台)個室があるそうな。

白帯に「J.G.R.」の表記は進駐軍用を意識して復元された物だと
思われますが「Japanese Government Railways」鉄道省ですな。

進駐軍用の客車は一般的な茶色い客車より少し明るい、ミルク
チョコレートみたいな色をしてたそうですが、再現してあるのか劣化
で色褪せてる
だけなのかは不明です。

引退後保線作業の人が寝泊まりする宿泊車に使われてたと言う
事で、何とも豪華な職場環境だったんですね。

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唯一車内に入れたのが旧高崎管理局お座敷列車「くつろぎ」です。
お座敷列車も以前は客車が主流で、バブル期の少し前から主に12系
などを改造した編成が多く存在しました。

形式番号の前にある「・」碓氷峠対応のマークですな。
お座敷列車と言えば私は「華」「宴」など最近の電車改造の物しか
知らないので、コレまた「模型で何とかしたい」ジャンルです。

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緩急車(スロフ)貫通扉スロープが渡してあって、ココから車内
に入れました客車なので床下機器少なくフラットですね。
座卓がキレイに並べてあれば、紹介写真として完璧でしたが残念

そう言えば思い出したわ国鉄末期だから中学生ぐらいの時ですが、
やはり鉄道好きな友達大阪局の「みやび」に乗るツアーに申し込もう
としたら、に「こんなの年寄向けでしょ」と反対されたんですよ。

…その後「みやび」余部鉄橋から墜落して、二度と乗れない状況
になってしまいました。勿体無い事をしたもんです。

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段々と疲れてきたので大量にある電気機関車適当に流しますが、
EF30だのEF59だの、JR東日本とは無関係な車両までよく集めた
もんだと感心しました。

しかし屋外と言う環境が保存に適してナイのは当然の事で、開業
当時に撮ったようなパンフレット写真と比べて明らかに退色してる
のが残念です。「いすみポッポの丘」と変わらんじゃないですか。

最後の2枚は展示エリアとは別の区画にある車両で、このうちの
EF63型3両とも体験運転に使われる動態保存車なのです。
…当日に稼働してたもぅ1両と併せて4両実際に走れるのだそうな。

カナリの大人気なのと講習だけで丸1日掛かると言う事で今の私
には参加するのは難しいですが、いつか運転してみたいもんですね。

→次回に続く



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No.763 鉄道保存施設を探る