新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

城戸⑤ おまけネタ

2023/06/02(Fri)

では続けて、旧五新線城戸バス停駅ノート5巡目に関する
「おまけネタ」を紹介しておきますクラ駅長です。

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…この区間は元々鉄道の未生成線だった路盤を舗装したバス専用
道路だったんですが、現在は閉鎖されています。しかし一部は地元
の人が往来してたり、徒歩なら立ち入る事が出来る部分もあったり
するんですよ。

今回は終点の城戸に近い衣笠と言う地区の、トンネルバス停跡
見に行く事にしました。一般道から築堤の横に設けられた階段を登る
ようです。

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登る途中に見慣れない花が咲いてたのでGoogleで検索してみると、
「シャガ」と言うアヤメ科の花だと分かりました。…キレイっちゃキレイ
ですが、何となく毒々しいデザインですな。

階段を登り切ったらアスファルト道路バス停の待合室があります。
表示物の類は外されてますが、ココが衣笠と言うバス停の跡で、
終点の城戸2つ手前に相当します。

右の画像奥手へ進むと、絵のネタにした第七丹生川橋梁の方向
です。…高い位置にある橋梁などは危険防止のために通行が禁止
されてると思うんですが、自動車のタイヤ痕がありますね。

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反対方向へ進むとトンネルの入口がありました。衣笠隧道と言う
らしいですが、流石にココは金網で閉鎖されています。

…後で知ったんですが内部の荒廃エラい事になってるらしく、
崩落の危険性があるそうな。

工事期間が1958年~1959年とありますね。城戸までの路盤が完成
した時期とほぼ同じ頃です。

20230602g.JPGともあれ午前中に城戸を描き終え、
続いては南海高野線紀伊神谷
に向かいます。

…カーナビでルートを検索すると
直線では13km程度の所、道路で
走ると3倍近い距離になります。

山を迂回するから仕方がナイん
ですが、それでも鉄道よりは早く
着くでしょう。

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橋本の市街地に近い所から、南海高野線に沿って山道を走るん
ですが、高野山(金剛峯寺など)へ向かうメインルートの国道480
号線と違って道幅が狭く勾配も急なんですよ。

しかし随所で拡幅工事をやってて、交互通行が多くありました。
5月初旬の事なので野生の藤が多く見られ、眺めのいい区間でも
あります。

…そろそろ尻が痛くなりつつある頃、紀伊神谷に到着しました。

→次回に続く



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No.1524 駅長が見た風景

永原⑤ おまけネタ

2023/05/30(Tue)

…と言う事で滋賀県駅ノート5巡目ですが、湖西線永原
関する「おまけネタ」を紹介して、今回の一連の記事の最後に致し
ますクラ駅長です。

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当日の午前中に行った近江塩津同じパターンですが、一旦駅に
着いたものの、周辺でネタを拾う事にして約1.5km離れた大浦
言う漁港にやって来ました。

琵琶湖は周知の通り淡水湖ですが、日本一の広さを誇るだけに
湖岸には何kmか置き漁港が存在します。…マスフナシジミ
などが獲れるそうな。

ココで遊覧船のような観光目的の船は聞いた事がナイんですが、
小さな屋形船も繫留されていました。「花見船」と書いてあります。

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その近くに「北淡海 丸子船の館」と言う資料館があるので、今回
はココを見学してネタが拾えないか探す事にしたんです。

簡単には先述しましたが、丸子船と言うのは主に江戸時代琵琶湖
内の各港を回って物資を運ぶために存在した木製の和船の事です。

湖北地域日本海側敦賀に近いから、敦賀に着いた物資を塩津
辺りまで陸送して丸小船大津や長浜方面まで運ぶと言う方法を
取る事が出来るため、鉄道が開通する以前は最盛期で1,300隻
以上丸子船が活躍していたそうです。

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ココには実在する丸子船の実物が、そのまま展示されています。
左側のカットを参考に駅ノートの絵を描きました。

大きな丸太2つに割った物を合わせて船体を作り、両側の舷側
「オモギ」と言うウエイトを取り付ける事で、船を安定させる構造
なのだそうです。

基本的には帆船ですが、昭和40年代頃に残ってた末期の物には
焼玉エンジンを取り付けた物もあったそうな。また短距離なら櫓を
漕いで進む事もあったらしく、後部には大きなソレが見られます。

展示スペースの関係なのか畳んだ状態であり、町の各所の
モニュメントで見たような大きな丸印は見る事が出来ませんでした。

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船の備品としての展示物がある中に、木製の滑車なんかがある所に、
貨物船だった事が伺えます。

お約束ジオラマ江戸時代ぐらいの風景なんでしょうか?
長浜鉄道スクエアでも似たようなのを見た覚えがあります。

琵琶湖近辺鉄道初めて開通したのが長浜~敦賀です。東海道
本線が全通するまでは琵琶湖の南岸を縦断する連絡船が存在した
ワケで、鉄道が開通する以前琵琶湖の水運いかに重要だった
のかが分かる資料ですね。

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そしてコレまたお約束の、等身大の人物の人形。…船内の積み荷
などと同様に雰囲気として置いてある物なんでしょうが、殊に左側の
爺さんの禿げ頭の質感がリアルすぎて驚きました

主な積み荷は、京都を基準にして「上り」北陸地方の海産物
特産品など。「下り」漆器和紙などだったようです。

旅客も便乗出来たのか?又は荷主とかそう言う立場の人なのか
不明ですが、無駄に力を入れて再現してしまったようです。

基本的には歴史好きなので、ノート設置駅の近くに史跡や資料館
があると楽しいですね。…5巡目ともなると駅そのもののネタは描き
尽してるので、新たな発見にもなります。

滋賀県は、あと近江鉄道日野が残ってますか。…ココは周囲に
他の設置駅ない地域なので、単発で行くしかナイかな。




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No.1521 駅長が見た風景

近江塩津⑤ おまけネタ

2023/05/26(Fri)

…さて滋賀県湖北地域駅ノート5巡目ですが、続いては当日
の朝から最初に回った近江塩津までに関する「おまけネタ」を紹介
しておきますクラ駅長です。

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今回も京奈和自動車道京滋バイパスを抜け、名神高速
道路
を経由して現地に向かいます。朝の休憩名神高速道路
草津パーキングエリアにしました。

ココも滋賀県ですが、京都の土産物が多数売られています。その
中から「天下一品こってり咖哩」なる物と、不二家ミルキー味
生八つ橋を買いました。

下一品こってりラーメンは私も日常的に好んで食べる
ですが、コレがレトルトカレーになるとどんな物なのか?

流石に旅先で食べるワケにも行かず後日に試してみる事にして
生八つ橋当日のおやつにする事にします。

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4月の下旬と言う事で、近江塩津の駅前は花壇のツツジが満開
状態でした。そして何かの工事があるのか、電気設備の職人さん
だと思われる人々が多く集まっています。

同駅には確たる駐車場ないんですが、こう言う状況なら幌付き
の軽トラック1台ぐらい増えても怪しまれないと言う利点がある
のですよ。今回は私も作業服だし、見事に擬態出来てました。

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先述の通り駅ノート駅舎を入った左側の待合室に置かれてます。

基本的には空いてるんですが、列車乗り換えの時間が空いたり
駅前を発着するコミュニティバスまで時間があったりすると、主と
して老人客が溜まる事になり、ウルサいのが難点ですね。

そんな需要を想定してか、老人向けの川柳が貼ってありました。

…こう言う物は、自虐的あればあるほどウケる傾向にあるよう
ですが、これからの老人(私の世代)はソレなりにデジタルスキル
もあるでしょう。

また子供の頃からテレビゲームなどで指先を動かしてる層も多い
筈だから、従来よりはボケにくいだろうとも思います。…この手の
自虐自慢も段々と通じなくなるぞ。

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そんな感じで今回の駅ノートは、少し離れた所にある古民家をネタ
に描く事にしたので、一旦駅を離れて塩津海道古い町並みを見に
行ってみましょう。…駅から直線距離で3km程度の所です。

塩津海道は敦賀から現在の北陸本線に近い深坂峠を越え、琵琶湖
の北岸にあるこの付近までを結んでいた昔の街道です。

…ぃゃワザワザ「海道」としてあるから、遠方から敦賀の港まで
来て、更に琵琶湖内大津方面などへ物資を運ぶ船便がメイン
ルートなのかも知れません。

そんな塩津海道の集落にあるのが「沢屋」と言う屋号の造り酒屋
だった古民家の建物です。

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別の資料によると廻船問屋旅籠の経営もやってたらしく、当地の
豪商の屋敷だったと思われます。

…てか「古い町並み」と言っても当時から残る古い建物は意外と
少なくこの1軒矢鱈と目立つんですよ。近江塩津の駅舎は、
やはりこれをモデルにした物で間違いナイと思われます。

最後に、現在も国道の分岐点になっている塩津交差点付近にある
古い常夜燈を見て駅に戻る事にしました。

「太神宮」とは伊勢神宮の事であり、燈籠伊勢参詣の旅人
ために設置されたと共に、これを拝む事で現地へ行く代わりにして
いた信仰の対象でもあるんです。

やはり車で来る自由度が大きい分少し離れた所のネタも取材
出来るから、絵の幅も広がりますね。

では続けて当日もぅ1箇所湖西線永原へ移動します。

→次回に続く



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No.1517 駅長が見た風景