新・駅長日誌Ⅱ

さて下津井電鉄の廃線跡を探る旅ですが、引き続き電動自転車で
まずは児島駅を目指して走っておりますクラ駅長です。

…この辺りの廃線跡は現在の瀬戸中央自動車道の水島インター
チェンジ付近を通ってたようですね。



先述の岡山県道21号線はココから南へ曲がり、児島を経て鷲羽山
方面へ通じており、廃線跡の代替ルートとしても機能してるようです。

…てか現役当時から岡山駅や倉敷駅へのアクセスは、自社のバス
路線の方が早くて便利だったそうな。

直進すると県道62号線として水島方面へ至ります。今回泊まってる
ホテルはそっちの方向にあるので、今朝通ってきたルートですね。



途中が地下道のようになってますが、軽便鉄道だから恐らくは地形
に沿って忠実に線路が敷かれてたと思われ、廃止後に県道の拡幅
などで上に道路が載ってしまったのでしょう。

この地下道を抜けると新しい住宅地が形成されてました。
なので部分的に自動車の通行が可能な公道になってるようです。



続いて福田と言う駅の跡が出てきました。…廃止から50年を経て
しまえば殆ど分かりませんが、道路が廃線跡ならば一段高い住宅
や駐車場はホームや駅舎の位置なんでしょうか？

この付近も地図で見れば些か不自然な急カーブが続いています。

…コレまた地形に沿って走ってるからでして、道路なら直線で昇降
出来るような高低差でも鉄道（しかも軽便）にはツラい坂だった事
が伺えますね。



実際の所、電動アシストのない自転車だと結構キツそうな登り坂が
続いてました。実際に福田から次の稗田までが最も駅間の長い区間
だったようです。…この峠を越えてたと言う事か。

しかしコノ区間、走ってると時々路面に自動車用と思われる矢印や
制限速度の数字の痕跡が見えるんですよ。…資料として見つから
ないんですが、車道として使われてた時期もあるようです。



暫く行って勾配が緩やかになった所で、県道21号線と平行になり
ました。…恐らくココを拡幅する前は一時的に、廃線跡を県道の
代わりに使ってた事があるんじゃないかなと思われます。

線路に沿って平行する生活道路がユルい角度で交差する踏切とか、
ローカル線ならドコでも見れそうな風景の地点もありました。

…昭和40年代なら道路は未舗装でガードレールも無かったかも
知れません。往時の風景を想像しつつ走るのが、廃線跡巡りの
楽しい所だと思います。

※→次回に続く

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