新・駅長日誌Ⅱ

…謎のウイルスが終息したワケでもナイのに蔓延防止ナントカ
だけは終わり、外国で戦争が始まると世間の関心も一気に薄れた
気がしますクラ駅長です。

そして３月も下旬になり、学校の春休みに入ると人出が多くなって、
私の休みは減ってしまいました。…数少ない休日の中から１泊２日
を捻出して、駅ノートの続きを回る事にしましょう。



今回は久し振りに南紀方面です。このエリアは後発設置の駅が多い
ので数合わせの旅なんですが、初日に那智と見老津、２日目に印南
と言う感じで紀伊半島を半周する事にしました。

奈良から南紀方面へは吉野山脈を越える直線的なルートも幾つか
あるワケですが、駅ノートでは今まで通った事のナイ国道168号線
で行ってみましょう。

まず京奈和自動車道を走り、五條市から国道168号線に入ります。



途中の城戸（旧西吉野村）にはバス専用道の廃駅に置かれたノート
があるので、ココまでは日常的に来る範囲です。

国道168号線は十津川村を経て和歌山県の新宮市へ抜けるルート
であり、有名な「日本一長い距離を走る路線バス」もココを走ります。

計画途中で工事が頓挫した五新鉄道も、開通してれば近いルート
を通ってたでしょう。…前半はカーブが多く狭い箇所が多いので
前に大型車が付いてしまうと大変なんですよ。



…十津川村と言うのも、コレまた「日本一面積が広い村」として
知られています。同じ奈良県ではあるものの用事が無ければ殆ど
来ない所なので、久し振りに来ました。

村に入った所にある「道の駅」に足湯がありました。恐らくコレも
天然温泉だとは思うんですが、実際の十津川温泉まで30km程度、
村を国道で通り抜けるだけでも40km以上あるのです。

朝４時半に出てココまで３時間弱掛かったかな？開いたばかりの
ようでしたが、先を急ぐ旅なのでノンビリ入ってるヒマはありません。



このルート自体、久し振りに走ったんですが昔と比べれば道路状態
はカナリ良くなりました。トンネルや高架道路が集落より一段高い
位置に造られている所が多くなりました。

…温泉地や「谷瀬の吊り橋」などの観光地も一応はある所なので、
道が狭いままだと観光シーズンに地元の人が日常生活に困る
レベルで渋滞するんだと聞いた事があります。

朝の８時を過ぎてようやく県境を越え、和歌山県に入りました。



そのまま進むと熊野本宮大社に至ります。この辺りなら新宮市や
熊野市から路線バスで来る事も可能ですが、それでも海岸までは
30kｍほど離れてるでしょう。

平安時代後期頃から都の貴族を中心に「熊野詣」が流行ったと聞き
ますが、貴族や皇族とは言え何日も仕事を休んで大丈夫だったん
でしょうか？…私なら上司の留守中に好き勝手な事をやるわ。

そんな感じでようやく海へ出て、新宮から国道42号線で那智勝浦町
へ向かいました。…もぅ来るだけで疲れかけてるんですが、頑張って
駅ノートを描きましょう。

※→次回に続く

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