新・駅長日誌Ⅱ

紀伊長島駅前の大内山牛乳の販売店なんですが、店内に入ると
何故か下の画像のように鉄道関係の展示物がありました。



…駅に近い所なので御主人が鉄道好きなのかも知れません。
ジグソーパズルは梅小路の機関館のようです。鉄道模型のうち
奥手のEF65はハンドメイドっぽくも見るから、誰かの自作？

尤も紀勢本線に同型機（500番台）の入線実績は多分ありません。
てか新宮以東は非電化なのですが。

さて今回は時間に余裕があるので、以前からやりたかった駅ノート
のメイクキングを紹介する事にしましたクラ駅長です。

絵師さんの中には動画の早送りで描き上がるまでの様子をアップ
してる方もありますが、アレは絵とカメラの位置を動かさないと言う
前提があり、落ち着きのナイ私には無理です。



…なので大まかな段階に分けての画像になりますが、大体の感じ
は分かって頂けると思います。最初に訪問した紀伊長島の物です。

まず左が装備品です。人によってはペンケース１つで済む場合も
あるでしょうが、私は基本的に色鉛筆で色を付けるので、持ち物は
必然的に多くなるかも知れません。

それと拡大鏡ですね。段々と視力が落ちてるので、線を引いたり
色を塗ったりが裸眼では正確に出来なくなってきました。
…あと撮り忘れましたが、手汗で紙が湿るのを防ぐため、右手だけ
綿の手袋を付けます。

分かり難いですが時計は10:20を示しています。コレが開始時刻な。

まずは当たり前ですが鉛筆による下描きから。…今回はノートが
Ａ４サイズなので、横置きにしてスキャナが読み込む範囲を確認
してからの作業になります。

下書きは0.9㎜のシャープペンで、濃さは2Bの物を使います。

基本的にはキャラクターか背景か、メインになる方から描きます。
建物や空間全体を主に表現したい場合は背景。会話やコスプレ等
のろ一家がメインの場合はキャラクターから。今回は後者かな。



…絵は手前にある物から描くのが基本でしょう。大体の立ち位置に
ポーズや表情を付けて、台詞や脳内にある物を表すフキダシがある
場合、この位置もココで決めてしまうんですよ。

基本的には時間に追われてる場合が多い。と言うか時間がなくなる
事が最大の恐怖なので、大体の感じが掴めたらペン入れです。
特殊なペンではなく0.4㎜のゲルインクのボールペンなんですが。

全部の塗分けを線で区切ってしまうワケでもないので、ほぼ輪郭
だけペンで描いて消しゴムを掛けます。
…ココで焦ると渇ききってないインクがカスレてしまうので注意な。



ペン入れをミスした部分はココでホワイト修正をするんですが、
修正液の上に載ったインクと言うのは更に乾き難いので、この部分
は最後まで残しておく事にしています。

また絵の中に看板の文字やポスターなどの絵や写真がある場合、
この段階で簡単な下書きや字の割り付けを行います。



消しゴムのカスは結構大量に出るので、ペンを入れてある箱のフタ
に溜めておいて、後でマトメて捨てる事にしましょう。…そんな人は
居ないと思いますが、ココでゴミを散らかすと顰蹙ものですからね。

描いてるうちに11時になり、新宮行きの普通列車が到着しました。
…時計と発車案内を見ると分かるように、この列車は紀伊長島で
30分近く停車します。

乗り鉄さんたちが何人も途中下車してきました。駅ノートに興味が
ありそうな人（意外と少ない）が居そうなら一声掛けて先に使って
貰う事にしています。

駅ノートの絵師さん（私は違うけど）全体の印象を悪くしないように
気を遣う事も必要なのですよ。

※→次回に続く

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