「権力」について考える
2022/10/09(Sun)
…阿佐海岸鉄道の駅ノートの途中ですが、日曜日恒例の「考える
シリーズ」のネタを挟みますクラ駅長です。
今回はタイトルの通り「権力」なんですが、ソレなりに歴史の勉強
だけは好きでして、昔から色々と思ってた事の羅列になると思われ
ますが、興味のある方はお付き合い下さい。
そもそも人間には闘争本能とか権力欲があるから、昔から戦争と
言う物が絶えず起こるワケで、広い領土と多くの人民を自分の手中
に収めて意のままに動かしたいものだと考えられているようです。
子供の頃に見たヒーロー物のテレビ番組では、悪の組織は大抵が
「世界征服」を目標にしてたような気がするし。
そして現実、賛否は分かれる所ですが取り敢えず「戦争を放棄した」
と言う日本でも、例えば政治家になったら「総理大臣として国を自分
の手で動かしたい」みたいな発想は存在するワケでしょう。
…しかし権力を持つ事ってホントに楽しいのかな?と思うんですよ。
世界史的に見て世界征服を成し遂げた国家や人物はナイんですが、
取り敢えず最大規模で領土を拡大したのが13世紀のモンゴル帝国
ぐらいでしょうか?ソレでも土地の広さで全世界の17%程度です。
何事もそうですが、組織の規模が大きくなれば人の数も増えるから
ソレが全部責任者の言う事を聞くとは限らない。…だから大抵は
恐怖政治に走るワケでしょ。
また組織を大きくする能力とソレを維持する能力は別の筈だから、
権力を持っても上手くコントロール出来ないとすぐに立ち行かなく
なる筈ですよね。
話は反れるんですが、中学校で習った漢文の中に、以下のような話
がありました。
ある皇帝が部下に何かの戦略について訊ね、すごく適切な回答を
した者をイキナリ殺してしまうんです。漢文だから「皇帝此ヲ殺ス」
と言う感じの単純な一文で片付けられていました。
…要するに「こんな優秀なヤツは生かしておくと将来的に危険だ」
みたいな発想のようです。何とも理不尽な話ですね。と言うか
中国人って当時から数が多くて命の単価が安かったんでしょうか?
歴史上、大抵の国家や王朝が権力を持って好き放題にやった結果、
反乱や革命を起こされて潰れたケースは多々あるワケで、この辺り
が人間の学習能力の無さでしょう。
闘争で勝ち得た権力と言うのは常にソレをひっくり返される危険性
も併せ持つワケだから、気が抜けなくて面倒な物でしょうね。
…昭和50年代に猟銃を持って銀行に立て籠もった犯人でも、自分
は便所へも行けず大変だったようです。
そうでなくても自然災害などは勝手に起こるから、何かあったらソレ
に関するケアも考えないとイカン。責任者と言うのは面倒な物です。
国家と言う大きな単位でなくても、例えばヤクザ組織とかPTA会長
とか、狭い範囲の「権力者」でも然り。
ぁ、再び話は反れますが、西村京太郎の古い短編で「PTA会長には
あんな人じゃなく自分の方が相応しい」と言う理由で、相手に対する
嫌がらせが嵩じて犯罪に走ってしまう人が出てきたんですよ。
コレは私には意外でした。時代が違うのかも知れませんがPTA会長
なんか大抵は嫌々やらされてる人の方が多いイメージなので。
…まぁソレでも昔(中世ぐらい)までは「未知の可能性」を信じて
領土を増やそうとする動きが活発だったワケで、狭い日本国内でも
戦国大名などが合戦に明け暮れてましたわな。
しかし今後、この情報化社会&人口爆発と環境破壊の世界を見て
「世界征服」を企むヤツは居ないと思われます。
いわゆる「平成のウルトラマン」のシリーズを見てたら、地球に来る
宇宙人の動機が「コイツら(地球人)に任してるとこの星はヤバい」
と言うのに変わってきてる事に驚きました。
またソノ組織の中で地位を上げて最終的な権力者に行きつくには
色んな人の中を渡り歩ける処世術のような物も必要でしょう。
…ファミレスの店長すら面倒だった自分には絶対に無理。
単純に贅沢な生活をしたければ、商売で儲けるか芸能やスポーツ
の分野で成功する手もあるだろうし、現代なら手段は色々です。
そして権力やソレなりの財力を手にしても、単純に「休みが少ない」
と言う生活には耐えられません。詳しくは知りませんが大臣クラス
の政治家で年間ドノぐらい休めるもの?
ぁ「女性にモテたい」と言う方向性も今更面倒ですわ。
色んな点でそろそろ先が見えていて、ソレが大して明るい物では
ナイと分かってしまった現代では、そうまでして権力を持ちたがる
人の方が少数派な気もするんですが、どうなんでしょうね?
段々と先細りな展開になりましたが私が「権力」について考えると
こんな感じ…要するに「面倒な物」と言う事になりますかな。
※→次回に続く
※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。
シリーズ」のネタを挟みますクラ駅長です。
今回はタイトルの通り「権力」なんですが、ソレなりに歴史の勉強
だけは好きでして、昔から色々と思ってた事の羅列になると思われ
ますが、興味のある方はお付き合い下さい。
そもそも人間には闘争本能とか権力欲があるから、昔から戦争と
言う物が絶えず起こるワケで、広い領土と多くの人民を自分の手中
に収めて意のままに動かしたいものだと考えられているようです。
子供の頃に見たヒーロー物のテレビ番組では、悪の組織は大抵が
「世界征服」を目標にしてたような気がするし。
そして現実、賛否は分かれる所ですが取り敢えず「戦争を放棄した」
と言う日本でも、例えば政治家になったら「総理大臣として国を自分
の手で動かしたい」みたいな発想は存在するワケでしょう。
…しかし権力を持つ事ってホントに楽しいのかな?と思うんですよ。
世界史的に見て世界征服を成し遂げた国家や人物はナイんですが、
取り敢えず最大規模で領土を拡大したのが13世紀のモンゴル帝国
ぐらいでしょうか?ソレでも土地の広さで全世界の17%程度です。
何事もそうですが、組織の規模が大きくなれば人の数も増えるから
ソレが全部責任者の言う事を聞くとは限らない。…だから大抵は
恐怖政治に走るワケでしょ。
また組織を大きくする能力とソレを維持する能力は別の筈だから、
権力を持っても上手くコントロール出来ないとすぐに立ち行かなく
なる筈ですよね。
話は反れるんですが、中学校で習った漢文の中に、以下のような話
がありました。
ある皇帝が部下に何かの戦略について訊ね、すごく適切な回答を
した者をイキナリ殺してしまうんです。漢文だから「皇帝此ヲ殺ス」
と言う感じの単純な一文で片付けられていました。
…要するに「こんな優秀なヤツは生かしておくと将来的に危険だ」
みたいな発想のようです。何とも理不尽な話ですね。と言うか
中国人って当時から数が多くて命の単価が安かったんでしょうか?
歴史上、大抵の国家や王朝が権力を持って好き放題にやった結果、
反乱や革命を起こされて潰れたケースは多々あるワケで、この辺り
が人間の学習能力の無さでしょう。
闘争で勝ち得た権力と言うのは常にソレをひっくり返される危険性
も併せ持つワケだから、気が抜けなくて面倒な物でしょうね。
…昭和50年代に猟銃を持って銀行に立て籠もった犯人でも、自分
は便所へも行けず大変だったようです。
そうでなくても自然災害などは勝手に起こるから、何かあったらソレ
に関するケアも考えないとイカン。責任者と言うのは面倒な物です。
国家と言う大きな単位でなくても、例えばヤクザ組織とかPTA会長
とか、狭い範囲の「権力者」でも然り。
ぁ、再び話は反れますが、西村京太郎の古い短編で「PTA会長には
あんな人じゃなく自分の方が相応しい」と言う理由で、相手に対する
嫌がらせが嵩じて犯罪に走ってしまう人が出てきたんですよ。
コレは私には意外でした。時代が違うのかも知れませんがPTA会長
なんか大抵は嫌々やらされてる人の方が多いイメージなので。
…まぁソレでも昔(中世ぐらい)までは「未知の可能性」を信じて
領土を増やそうとする動きが活発だったワケで、狭い日本国内でも
戦国大名などが合戦に明け暮れてましたわな。
しかし今後、この情報化社会&人口爆発と環境破壊の世界を見て
「世界征服」を企むヤツは居ないと思われます。
いわゆる「平成のウルトラマン」のシリーズを見てたら、地球に来る
宇宙人の動機が「コイツら(地球人)に任してるとこの星はヤバい」
と言うのに変わってきてる事に驚きました。
またソノ組織の中で地位を上げて最終的な権力者に行きつくには
色んな人の中を渡り歩ける処世術のような物も必要でしょう。
…ファミレスの店長すら面倒だった自分には絶対に無理。
単純に贅沢な生活をしたければ、商売で儲けるか芸能やスポーツ
の分野で成功する手もあるだろうし、現代なら手段は色々です。
そして権力やソレなりの財力を手にしても、単純に「休みが少ない」
と言う生活には耐えられません。詳しくは知りませんが大臣クラス
の政治家で年間ドノぐらい休めるもの?
ぁ「女性にモテたい」と言う方向性も今更面倒ですわ。
色んな点でそろそろ先が見えていて、ソレが大して明るい物では
ナイと分かってしまった現代では、そうまでして権力を持ちたがる
人の方が少数派な気もするんですが、どうなんでしょうね?
段々と先細りな展開になりましたが私が「権力」について考えると
こんな感じ…要するに「面倒な物」と言う事になりますかな。
※→次回に続く
※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。
No.1288 ○○について考える