新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

高山駅前の保存車を探る

2023/01/12(Thu)

そんな感じで高山本線上枝駅ノート描き終えたワケですが、
同じ場所に置かれていた蒸気機関車のオブジェが気になったので
少し調べてみる事にしましたクラ駅長です。

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Wikipediaによると「地元の小学生が作った模型」と書かれています。

模型と言うにはユルい作りであり、また作成時期がいつ頃の事
なのかは不明ですが、機関車には「19648」と言う矢鱈と具体的
ナンバーが付いています。

素直に考えれば9600型の147号機と言う事になりますか。

炭水車ナイけど車軸配置もソレと一致する1D型だし、蒸気ドーム
などの形状も概ね合ってる感じなので、コレは実物がドコかにある物
だろうと言う事で、Google「機関車 19648」を検索してみました。

その結果、高山駅に近い所の「昭和児童公園」と言うのが出ました。
ココに保存されてる機関車モデルにした物のようです。

まだ時間は早いし、少し遠回りになるけどこっち経由でも来たルート
へ抜けれるので、行ってみる事にしましょう。

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高山市の中心街に近い所で、高山駅の北側の一角にあります。
正式な名称より「ポッポ公園」と言う通称らしき物の方が目立つ
看板がありました。

余談ですが法務局自衛隊などが入った合同庁舎で、岐阜
地検高山支部もココにあります。…赤かぶ検事さんの職場ですな。

街中にある中規模程度の公園でしょう。園内の遊具蒸気機関車
をイメージした物で、こちらは「D-51」と言う至極適当なプレートが
付いています。

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件の19648号機関車は、屋根付きの展示スペースラッセル車
キ100型と並んで保存されていました。

資料によると高山本線開通昭和9年の事であり、その時に導入
された機関車が旅客用が8620型貨物用が9600型だったそうで、
同区間を最初に走った形式と言う事になるのでしょう。

昭和初期亜幹線なら妥当な組み合わせだと思われます。

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そして19648号大正6年製造ですが、高山機関区に配置され
てた時期が長くその縁ココに保存される事になったようです。

デフ板ない初期タイプの姿ですが、豪雪地帯に相応しくスノー
プラウが装備されてますね。

こちらも保存会が存在するようで、全体的に美しく保たれています。
奇しくも私が見に行った3日後に、高圧洗浄機などを使った清掃
作業が行われたと言う記事が見つかりました。

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そしてキ100型、これも蒸気機関車時代によく見られたラッセル車
ですね。動力はナイので「貨車」と言う分類です。

機関車から送られてくる圧縮空気車体の前と左右にある羽根
動かし、雪を搔き分けるんですよ。

このキ132号開通同年昭和9年から一貫して高山本線で使用
され、40年余り走行距離は72,000kmとあります。…意外と短かい
印象ですが、冬場除雪作業のみに使う物だとソノ程度なのか?

こちらもキレイに保存されています。形式番号などは最近になって
書き直された感じですが、名古屋「名」の独特な字体忠実に
再現されてるようでした。

思いがけず保存車両を見学する事が出来て、記事のネタ1回分
となりました。…冬の盆地夕暮れも早いので段々と暗くなって
きましたが、当日の宿泊地となる郡上八幡へ向かいます。

→次回に続く



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No.1383 鉄道保存施設を探る