新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

近鉄電車展Ⅱ ①

2023/07/03(Mon)

…ココ最近、駅ノート実家関連昔話ばかりが続いてる当ブログ
ですが、箸休め的な企画として、先月まで天理参考館で行われてた
「近鉄電車展Ⅱ」と言うのを見に行ってきましたクラ駅長です。

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天理参考館と言うのは天理大学に付属する博物館的な所であり、
当たり前の話ですが奈良県天理市にあります。いつも日常的に近く
を通るんですが、中に入るのは初めてですね。

…やはり天理教の施設なので、同系列の病院などと同じく独特な
デザインの建物ですが、資金力が豊富なのでソノ辺りの公共の
博物館や図書館よりカナリ充実した物だと聞いております。

その天理参考館企画展として「近鉄電車展Ⅱ」と題した特別展
あると言う事で、行ってきました。

「Ⅱ」と言う事は過去に「Ⅰ」もあった筈なんですが、調べてみると
2014年の事だそうな。木村鉄道忙しい時期なので、見落としてた
と思われます。

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企画展同館の4階だと言う事ですが、エントランスを入るといきなり
気動車実物大模型が展示してありました。昭和初期天理軽便
鉄道で使われていたガソリンカーのようです。

…当然に古い写真でしか見た事ナイんですが、単端式と呼ばれる
片運転台の車両当時の軽便鉄道で割と多く見られた気動車です。

キド1型と言うんですか。「キド」って何なんでしょう?

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天理軽便鉄道と言うのは、関西本線法隆寺(隣接する新法隆寺
から天理までを結んでいた軽便鉄道ですが、後に近鉄に買収され、
途中の平端~天理は現在も近鉄天理線として残っています。

平端~天理1435㎜改軌され、大阪からの直通電車が走るよう
になるんですが、法隆寺側762㎜の軽便軌道のまま放置され、
戦時中不要不急路線として廃止されてしまいました。

…ココに関しては、過去に廃線跡を歩いた事がありますね。

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実物大とは言っても模型なので、ベニヤ板や段ボールで作られた
物のようですが、コレだけ大きな物だし恐らくは古い写真簡単な
設計図程度から立体に起こすのは大変な作業だと思われます。

単端式の気動車片方にしか運転台が無く、終点に着くと転車台
などで方向を変える必要があります。定員20名~30名程度と
言うから、輸送力としてはマイクロバスみたいな感じでしょう。

フロントに古い自動車のようなボンネットがあり、Fordのエンブレム
が付いています。当時からこのデザインなのかしら?

…コレが流行った昭和初期アメリカでは自動車の大量生産
始まったものの日本ではソコまでの工業力が無くFordのエンジン
輸入して車体だけ日本で作ってたそうな。

詳しい資料ナイんですが、恐らくは日本車輛製で、同型の車両
各地の軽便鉄道に納入されたと思われます。

Wikipediaを読むと「軌道自動車」と呼ばれてたケースがあるらしく、
「キド」ソノ辺りに由来するのかも知れません。

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そして4階に上がると、フロアの入口にHOの鉄道模型がありました。

コレは今回の企画展とは無関係元から置かれてる物で、定期的
に走らせる事があるようです。

…やはりHOゲージと言うのは大きくてリアルなんですが、価格が
高いのとストラクチャーの市販品少ないのが難点でしょうか?

車両のラインナップに関しては「気持ち分かるぞ」と言う感じです。

…しかし概ね短かめであり、国鉄時代の優等列車にしては迫力に
欠けますね。やはり大きすぎるので、リアルな長編成を走らせる
のも大変なのでしょう。

ともあれココからが本題と言うか、続けて企画展示室の方を見学
する事にしましょう。

→次回に続く



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No.1555 鉄道保存施設を探る