新・駅長日誌Ⅱ

…そんな感じで山陰本線の諸寄で駅ノートを描き終えましたので、
同駅関係の「おまけネタ」に続けますクラ駅長です。



前駅の居組から諸寄へは車で数分の距離でしたが、海岸線に近い
国道９号線を走ると、リアス式の地形になった穴見海岸と言う所を
通りました。…この付近の山陰本線は山手をトンネルで抜けてる筈
であり、列車からは見えない風景でしょう。

山陰本線で海岸沿いを走る区間は、島根県内の方が圧倒的に多い
と思われます。私なら「瑞風」のような豪華列車ではなく、がら空き
の旧型客車の窓を開けて楽しみたい所ですね。



そして諸寄駅の待合室には、絵のネタにもした同駅の古い時代の
写真が何点か飾られています。

右上は昭和13年に同駅が正式な駅に昇格した時の祝賀行事の物
だと言う事ですが、以前から「駅舎の形が違うよな？」と言う疑問が
あったんですよ。…妻入りの玄関は現在と同じに見えるんですが、
棟が正面から見て右から左に移動してるような気がしてました。

で右下の昭和40年代だと言う写真と比べると、左側にも屋根がある
ので、以後に建て増しされた事が分かります。

そして昭和58年に無人化された後、右の駅務室部分が撤去され、
現在のような形になったのだと思われ…納得が行きました。



合間の撮り鉄としては、特急「はまかぜ」は当日の１往復を上下
とも居組で見てしまいましたので、後は普通列車ばかりですが、
この区間では少数派のキハ121型が撮れました。鳥取行きですね。

…やはり昔と違って普通列車を乗り継いで行こうとした場合、何度も
乗り換える羽目になるので大変なんですよ。

昔は荷物車を連結してた関係で無駄に長距離を走る普通列車が
必要だったワケですが、走らせる側としては小間切れの方が楽
なのだそうです。…鉄道に旅情を求める時代は終わったのかな。



ともあれ当日の宿泊は、隣の浜坂温泉です。

…その名の通り浜坂駅が最寄りになりますが、約20km離れた湯村
温泉の方が規模も知名度も上でしょう。しかも駅前から直で温泉街と
言う事もナイので、駅も商店街も閑散としていました。

ちなみに以前は駅舎（私の車がある前ぐらい）に「鉄子の部屋」と
言う小さな鉄道資料館があったんですが、乗務員さんの宿泊所が
ココに移転される事になり、閉鎖されてしまったそうな。



そんな感じで今回の宿泊は、地場資本の旅館です。
適度にリフォームされてますが、典型的な昭和の温泉旅館でした。
町の外れにあるので、諸寄駅からの方が近い所です。

平日で空いてますがかにのシーズンには混むでしょうね。…露天
風呂もあるんですが、源泉から遠いので少しぬるい感じかな。

ココで１泊したら翌日も山陰本線に沿って更に東へ進み、餘部・鎧の
２駅を描いて帰る予定にしています。

※→次回に続く

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