新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

西岩国駅を探る ②

2020/03/28(Sat)

さて岩国の2日目ですが、引き続き昭和4年に建てられた西岩国駅
見ておりますクラ駅長です。…外観の次は駅舎内に入りましょう。

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昭和4年当時の乗降客数ドノ程度の物だったかは分かりませんが、
山陽本線町の中心駅としては小さな駅舎ですね。

…画像は待合室部分だけを撮った物であり、駅務室などはですが、
売店靴磨きぐらいは同居してた事でしょう。

現在の待合室にある木製のベンチは、錦帯橋架け替えた時に出た
古い材料で作られたと言う旨が書かれています。調べてみると「平成
の架替」同13年の事でも約50年振りだったのだそうです。

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お天気のイイ朝の事だったので、まだ低いけど強めの陽射しが改札口
から射し込んでいました。…コルトン式の到着案内広島鉄道管理局
特有の物が現在も使われています。

自動改札ICカードのリーダーナイので、木製の太目のラッチ
ありますが、コレももしかしたら開業当時からの物かも知れません。

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駅務室部分「ふれあい交流館」
言うスペースになっており、展示物
があったり地域の行事などに使われ
てるのだと思われます。

時間が早いので施錠されており、
ご丁寧に暗幕が掛けられてたので
中の様子分かりませんでしたが。

模型などがあれば見てみたい所です。

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駅舎内の壁には復刻版ではありますが、
大正初期昭和17年岩国市の地図
貼られていました。

地形は今と変わりませんが大正期の物
には岩徳線まだありません
また昭和17年は「山陽本線だけどココは
西岩国駅」と言う状況です。

…確か宮脇俊三氏の物だったと思うの
ですが、戦前山陽本線の乗り鉄の様子
を書いた物を読むと「車内から錦帯橋が
見えた」ような描写が出て来るんですよ。

下り列車西岩国駅を出るとすぐ、錦川を渡る鉄橋があるんですが
ココから錦帯橋までは直線距離1km程度ですので、現代のような
高い建物が無ければ見える距離だと思われます。

現在の山陽本線更に3kmほど下流錦川を渡るので、ココから
では当時でも流石に無理でしょう。よって岩徳線経由だと分かります。

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ホーム2面3線国鉄スタンダードタイプです。…「岩国駅」だった
頃はもっと構内が広かったのかも知れませんが、現在はソレから更に
2番線に当たる箇所線路が外されており、少し寂しい印象ですね。

上屋のヒサシの部分を、長さの違う板凹凸を付けたようなデザイン
にしてあるのは当時の流行だったようで、古い駅よく見ますわ。

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無人駅ですが券売機切符が買えましたので、2つ先柱野駅まで
普通乗車券を買い、本来なら岩国駅から乗る筈だった徳山行きの
普通列車に乗ります。

JR西日本ではまだまだ元気キハ40首都圏色がイイですね。
では続けて柱野駅駅ノートの報告ですよ。

→次回に続く



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No.363 駅長が見た風景