新・駅長日誌Ⅱ

さて糸魚川ジオステーションですが、いよいよトワイライトエクスプレス
の実物大模型の車内に入る事にしましょう。

全体の長さは目測で10ｍ弱です。本物の１両の半分程度でしょうか？
展望室と食堂車の一部が再現されています。



まずは展望室。Ａ寝台のスイートと言う最高級の部屋だった所ですね。
当然に編成の１箇所しかナイので、価格より予約の取り難さで私なら
端から諦めてしまう部類の物ですが。

「スロネフ25」は実際の形式ですが、1101は架空の物でしょう。
北海道へ渡る客車は、耐寒仕様として500番台で区別されてました。

殊に最後尾に来る札幌行きなんか、買えたのはオークションなどの
転売を除けば何らかのコネがある上級国民だけだったと思ってます。

…何故か一番記憶に残ってるのが、松平健と大地真央が新婚旅行
に出発する時の絵面なのですが。

同列車に何度か乗ってると言うピカチュウ親方に関しては、食堂車
の話はよく聞くのですが、寝台のグレードは何だったのでしょう？



…防犯カメラのロゴが何故か「日本海」のヘッドマークでした。
微妙に違う物ですが芸が細かい所です。

続いては食堂車側を見てみましょう。こちらも「スシ24」は実在する
形式です。確か485系電車からの改造車ですよね？

コレだけ大当たりした列車なのに、元は全てが20年以上前の車両を
改造した物であり、耐用年数の問題で長続きしなかったのが惜しいわ。



…埼玉県の東川口に、同形式でブルートレイン「北斗星」の食堂車を
再利用したレストランがありますが、ソレと比べると遥かに豪華な内装
になっています。

国鉄時代の食堂車は、数を捌くために４名掛けが２列だった記憶が
ありますが、流石にソレではコース料理は載らないのでしょう。
余裕を持たせた構造になっています。

海側を想定した部分には車外にスクリーンがあって、親不知付近と
思しき風景がエンドレスで映写されておりました。

トワイライトエクスプレスが走り始めた当時は鉄道趣味から遠退いて
まして、気が付いたら廃止直前で満席必至の超満員だったでしょ。

…私は混雑が嫌いなので、中だるみの空いてる頃…例えば全てが
６割程度の混み具合いなら、一度乗ってみたかったもんです。



そんな感じで車内を堪能し、出た所に乗務員さんの制服が展示されて
ました。…背後がキハ52ってのが何ともミスマッチですが、トワイライト
エクスプレスは車掌さんにも専用の制服があったんですよね。

…実はコレに関しては些か思い出があります。
ある知人の鉄ヲタさんと鉄道用品店へ行った時、コレの緑の方が上下
セット（制帽かあったかどうか忘れた）で売られてたんですよ。

…確か４万円程度したと思うんですが、私より金回りのイイ彼は暫く
考えてカード支払いで買ってしまいました。豪気な話ですね。

そしてキハ52と奥側の壁の隙間に、謎の機械が挟まってました。

コレを見ても車両のサイズが建物の幅に対して目一杯な事が分かり
ますが、この機械はどうやらイベントでキハ52を外へ出す時の動力…
要するに機関車に相当する物のようです。

恐らく検修庫などで使われてる物でしょう。こんな小さな物で気動車
１両（キハ52で36t前後）を動かせると言うのが驚きですね。
…ぁ、頑張ったら人力でも動くんだったわ。



そのキハ52の車内を通り抜けた先にあるのが、ジオラマ鉄道模型
ステーションと言う区画です（建物の外を回っても行けますが）。

ココには駅ノート（に相当する物）が置かれてると聞いておりますが、
ジオラマってだけでも充分に興味の湧く所ですので、続けて移動する
事にしましょう。

…しかし「bigで精巧」とは、かなり自信に溢れた表現ですな。

※→次回に続く

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