新・駅長日誌Ⅱ

さて新たな報告です。９月下旬のある日、滋賀県に用事があったので
その間合い運用みたいな感じで、ＩＲいしかわ鉄道の倶利伽羅駅へ
駅ノートを描きに行ってきましたクラ駅長です。

…滋賀県に用事があるのに石川県、しかも富山県境に近い所まで行く
と言うのは、自宅からの方角意外に何の共通性もないワケですが、
既に私はソノ辺の感覚が麻痺してるのですよ。



距離的な事を言えば金沢以遠は鉄道の方が早い＆楽なのですが、
翌日に車を使うので、そのまま現地まで行きました。約300kmです。

…北陸新幹線の開通以後、金沢以北の北陸本線も第三セクター化
されており、同駅はＩＲいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道の境界駅
になります。次の石動駅までの間に県境があるのですよ。

古い木造駅舎をリフォームした建物のようで、同社の社紋の下に元の
ＪＲのロゴが貼ってあった跡が伺えます。移管から今年で５年か。



無人駅ですがＪＲ西日本と共通したＩＣカードが使えます。ICOCAの
簡易式のカードリーダーとチャージの機械などがありました。

…以前からココも駅ノートの設置駅として知られておりましたが、
置かれている台が駅スタンプと共用であり、スタンプの無駄捺しが
多くてノートが荒れてる状態だったんですよ。

だから一度は描きに行った（当日は時間の都合で用意した物を貼った）
けど何となく再訪する気が起らず、２年ほど放置しておりました。

ソレが最近、何人かの絵師さんが作品を上げた報告を知ったもんで、
「もう大丈夫？」と思って訪問した次第です。まぁ他力本願な話ですね。

その通りにずっと間が空いてたものが、９月に入ってから２人の絵師
さんの作品が確認出来ます。ゆっくまーシールもありました。



北陸本線自体が歴史のある路線なので、同駅の開業も明治41年と
言う古さです。そして付近の倶利伽羅峠と言えば、平安時代末期の
源平の合戦の古戦場の１つとしても知られています。

ココでは木曽義仲と平維盛が戦い、木曽義仲軍が用いた「火牛の計」
と言う戦法が有名です。…右下の牛の人形はソレに因んだ物で、前回
の報告でも撮ったかも知れません。

牛の角に松明を括り付けて、崖の上から敵陣に突っ込ませるのです。



運転間隔は意外と密であり、普通列車が約30分毎の頻度で走ってます。

何れも521系の第三セクター版で、同社とあいの風とやま鉄道の双方
が走ってました。ココが境界駅ですが運転系統は分断されておらず、
全ての列車が高岡や富山まで直通します。

地形の都合なのか駅舎とホームはカナリ離れており、跨線橋で連絡
しています。…開業当時からこんな感じだったんですかね？



では駅ノートです。やはり「火牛の計」が有名だと言う事で、ホーム
から見える位置にも牛の像や古い絵などが飾られてますから、コレを
描く事にしまして…牛の代わりにゆっくまーを特攻させてみましょう。

ゆっくまーのTwitterアカウントには、ヘッダー部分に永尾武雄さんが
描いたイラストが使われており、ゆっくまーはソノ中で頭にロウソクを
立てて丑の刻参りをやってるんですよ。そこからヒントを得ました。

Twitterでの遣り取りを見ると、ゆっくまーは常に周囲の人たちから
イジメられてますが、私はコレは愛のこもったイジりだと見ています。

当日は滋賀県長浜市まで戻って一泊し、翌日に備える事にしました。

※→次回に続く

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