新・駅長日誌Ⅱ

そんな感じで新下関駅からレンタカーに乗り、１時間少しで山陰本線
の特牛駅に到着しておりますクラ駅長です。



…列車だと乗り換えを含めて１時間半以上かかるようです。景色の
イイ区間ではありますが、駅ノートは時間との戦いでもあるんですよ。

「特牛」と書いて「こっとい」と読みます。…古くから難読駅として鉄ヲタ
業界では知られた駅ですが、初見の人はまず読めないと思われます。

そして社長（木村）の楽曲の中に歌詞として出て来るから、関係者には
周知の駅名でしょう。私も最初はソレで興味を持ち、乗り鉄の時に車内
から駅名票を撮ったりした事はありますが、来たのは初めてです。



中国～山陰地方でよく見られる、古い木造駅舎の残る駅でした。
当然に昔は有人駅だったと思われ、ゴツい木製のラッチがあります。

ホームは築堤の上にあるので、駅舎を出ると階段を登る感じですね。

壁に沿った従来のベンチに加えて、ＪＲ西日本管内でよく見る物…
１名・物置・２名のやつが追加されてました。

…最近は酔っ払い対策のためか都市部のホーム上のベンチが、
線路に対して垂直（クロスシート状態）な状況に改装されつつあり、
ソレまで使ってた物が、ローカル駅で再利用されてると思われます。



まずホームに出てみました。左の画像が下関方向です。
…雨上がりの微妙な光線具合なので、反対方向（益田方向）を向くと
雰囲気が違って見えますが、右がソノ益田方向ね。

交換設備のない棒線構造ですが、明らかにコレは島式ホームの形状
であり、どうやら昔は駅舎側にも線路があったようですね。
そして有効長が無駄に長いのは、やはり国鉄時代の名残りでしょう。

…私も最近、色々とローカル駅を回るようになりましたが、この「以前
はあったのに」の何と多い事か。それだけ列車の本数が減って、必要
なくなった区間が多いって事ですよね。

最近新たに交換設備を増やしたとか、それこそ法華口ぐらいでしょう。



詳しくは後述しますが、色々と特徴のある駅なので駅ノートはバック
ナンバーを含めて10冊以上あります。

どの程度の管理の仕方（巡回頻度など）なのかは不明ですが、ココ
までの数になるとクリアケースなどにも入らず、傷んでる物も幾つ
か見られました。

何故駅ノートと一緒にノータッチ（自動車のタイヤ用ワックス）が置いて
あるのか謎ですが、２本とも中身は入ってました。…車で来た人への
サービス？ソレほどタイヤが汚れるような道でもなかったけどね。



…山陰「本線」と言いつつも実質的にはかなりのローカル線であり、
訪問のハードルは些か高めですが、人気の駅なので絵師さんの作品
も多数確認出来ました。

色々とネタには困らない駅ですが、やはり最大の特徴は「駅猫が居る」
と言う事でしょう。

駅ノート内の他のページを見るに最大で４匹程度が集まるらしいとの
記載もあり、絵師さんの作品も猫を題材にした物が何点かありますが、
私が行った時は残念ながら０匹でした。

…しかし運よく駅猫が居たとして、私の絵ではリアル猫と擬人化キャラ
の両立が難しいですから、どっちかに統一する必要があるでしょうね。

駅猫が不在な所へ他所の猫が訪れた場合、やはり他人の留守宅に
勝手に上がり込んだような微妙な気まずさを感じるのかな？と言う
のを絵にしてあります。

と言う事で駅猫は空振りでしたが色々と見所のある駅です。…１回
では紹介しきれないので、次回も引き続き特牛駅を探ってみましょう。

※→次回に続く

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