新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

国鉄呼子線を探る ②

2021/03/17(Wed)

さて国鉄呼子線未生成区間です。

現在の唐津線終点である西唐津からソノ足跡を(地上で見れる
箇所のみ)探ってきたワケですが、終点呼子付近明らかに完成
してて、車でも通れそうな区間があるのを発見しましたクラ駅長です。

20210317a.JPG
奈良県内五新線でも一部の区間
地元の人たち生活道路として
使ってるので、ソレと同じような感覚
なのだろうと思い、公道からの進入路
を探しつつ走ってきました。

左の航空写真上現在地マーク
地点が右の画像です。やはり五新線
そっくりな雰囲気ですね。

未生成区間も確かにアスファルト舗装されており、降りれると言えば
降りれるようですが、その先が雑草で完全に埋まってます

20210317b.JPG 20210317c.JPG

仕方がナイので更に先へ進みます。明らかに鉄建公団の仕事による
高架橋が出てきました。この高架橋の前後雑草で埋まってて通行止
になってると思われます。…離合が困難だからでしょうか?

そしてようやく進入路が見つかりました。…しかしカナリの急勾配
狭いカーブを曲がる必要があり、軽自動車サイズかと思われます。

20210317d.JPG 20210317e.JPG

路面アスファルト舗装されており、車線も引かれてますが狭いです。
一応はGoogleマップカーナビでも、相応に拡大すると載ってる道路
なのですが、推奨ルートとしては出ないようですな。

先程のと似たような感じの高架橋もありました。
道幅としては普通車でも充分だし工夫すれば離合も可能でしょうが、
問題は左右の雑草です。

だから多少は車体に触れても大丈夫だろうと思ったら、灌木の
硬い枝が意外と多く、車体細かな傷が増えてしまいました。

大切に乗ってる車ではありますが実の所、より長く乗りたいから折を
見て一度全塗装しようと思ってまして、車体が凹まない程度の傷
関してはソレほど気にしてナイのですよ。

なので一点だけ忠告するとすれば「レンタカーでは行くな」ですかね。
返却時の言い訳面倒な事になります。

そんな感じで最後トンネルが出てきました。未生成線廃線跡
トンネル危険防止のために閉鎖されてる所が多いんですがココは
普通に通れるようです。

20210317f.JPG 20210317g.JPG

…ポータル部分に銘板がありますが、やはり完成昭和46年ですか。
トンネルとしては新品に近いけど50年近く前の物なんですね。

トンネル内舗装されてるから自動車用に転用されてるのは間違い
ありませんが、照明の類ありません

また同線他のトンネルでは、地場で製造されるハムやソーセージ
を熟成させる施設として再利用されてる物もあるそうな。

20210317h.JPG 20210317i.JPG

最後のトンネルを抜けて大きなカーブを曲がると、終点呼子駅
予定地に出ます。呼子港のある町だから中心街海に近い低地
なんですが、ココは商店街などから外れた高台ですね。

鉄道が来ると言う事で当時の呼子町(現在は唐津市に編入されてる)
では駅前に団地を建てる計画もあったらしいのですが、双方とも実現
しないまま空き地になってる感じでした。

そしてココが終点の筈なのに、更に先にも高架橋を作ろうとしたらしい
建造物がありました。

どうやらココから更に半島を回って松浦線伊万里まで繋げる構想
があったらしいのですが、コレに関しては認可すら降りてナイそうな。
…ぇ、じゃあ認可されてナイのに造りかけたって事?

ともあれ呼子線未生成区間を辿りつつ、何とか呼子まで来ました。
ではに降りて船に乗る事にしましょうか。

→次回に続く



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No.717 鉄道廃線跡を探る