新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

碓氷峠鉄道文化むら ②

2021/04/29(Thu)

そんな感じで意外と初体験碓氷峠鉄道文化むらですが、カナリ
広い敷地に多くの展示車両各種資料が置かれています。

春休み中の日曜日にしては空いてるので、ゆっくり見て行こう
思いますクラ駅長です。久し振りの大型鉄道保存施設ですからね。
ブログ記事数を稼げるチャンスでもありますよ。

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まず簡素だけどコレが基本。と言う感じのアプト式鉄道の線路です。
碓氷峠と同じ66.7‰が再現してあるようですね。

鉄道では一般的に33‰以上急勾配と言われ、それ以上の勾配は
ルートを迂回させたりして意図的に作らないようにしてると思われる
んですが、その倍ですからね。

子供の頃に読んだ本の解説によると、大体の感覚として「20m級
の車両だと前後で1mほどの高低差になる」のだそうです。

黎明期の技術ではソレを安全に上り下りする機関車を作る事が困難
だったものの、試行錯誤の上に敢えて急勾配のルートにアプト式の
鉄道を敷設する事になったそうな。

ユルい勾配迂回するルートだと、建設費も完成後に走る列車の
所要時間無駄に掛かってしまうと考えられたらしいです。

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それが「刻苦70年」続いて、同じルートアプトなしで走れるEF63型
電気機関車が開発されました。

同機関車1963年から34年間活躍した後、現在は長野新幹線
開通で在来線の碓氷峠廃止EF63全車が廃車となりました。
…やはり特殊な環境なので経費的にも厳しい物があったようです。

左上特急電車EF63型との協調運転が出来るように作られた
189系先頭車クハ189型ですね。…通常なら車内にも入れる
でしょうが、謎のウイルスの影響で閉鎖されておりました。

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そして先程から見えている車庫みたいな建物鉄道展示館です。

…コレはどぅ見ても機関区時代の検修設備そのまま再利用した
物でしょう。現役時代のままの雰囲気で何両かの電気機関車
入っておりました。

運転台シミュレーターに改造され、体験出来る物もあるようです。

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EF63型に関しては軽井沢駅にも1両保存されていますが、コレだけ
揃うと圧巻ですね(手前のはEF62型ですが)。

…そして昭和61年の物だと言う、横川駅の発車時刻表がありました。
国鉄時代の事ですから、夜行列車も通る24時間営業です。

更には貨物列車も走ってた筈で、その全てEF63型が付いて峠の
上り下りサポートしてたワケでしょ。さぞ活気があった事でしょう。
つくづく現役時代の様子を見てみたかったもんだ。

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間近で見るのは初めてかも知れない、軽井沢方双頭連結器
どんな車両にも対応出来る大量のジャンパ栓。…静態保存車とは
思えない輝きです

謎のウイルスによる感染症対策で内部が見学出来ない車両が多い
中、この車両だけは運転席に入れました

碓氷峠鉄道文化むらではEF63型動態保存機による体験運転
も可能ですが、ハードルが高いので今回はコレで我慢しましょう。

→次回に続く



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No.760 鉄道保存施設を探る